まいど、日本機関紙出版です。

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夏、子どもたちの髪は・・・~給食室から見た子どもたち⑯

2008年06月27日 | 給食室から見た子どもたち
 山組さんの男の子丸坊主が2人、3人と増えてきた。一休さんみたい、なんともかわいい。本人も涼しいだろう。保母さんも身体拭き(シャワー、プール後)が楽になるだろう。
 さて女の子だが首筋に髪の毛がまとわりつきたいへん。汗もの原因になるのに、短くカットすればいいのにとおばあちゃんは思うのだが・・・。
 孫(小4年)は「女は髪の毛が一番やで」と常に言っている。娘たちは保育所時代、セシールカットで通した。が、小学校入学時、2人に(双子)髪は切らないと宣言された。毎朝きちんと結んでいくとの約束で髪の毛を伸ばした。
 私は女の子の気持ちをわかってやらなかったのかなあーと思いつつ、でも、自分で髪の処理ができない年齢では、特に夏は短くカットしたほうがいいと思うのだが・・・。
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多くの人の温かい目の中で育つ~給食室から見た子どもたち⑮

2008年06月18日 | 給食室から見た子どもたち

 咀嚼(そしゃく)の大切さは多くのところでよく聞くが、何歳くらいで完全にできるのか・・・知らなかった。じっくり見てみると、口に入れた食べ物を噛むのでなく、ミルクと同じように吸っている子がいる。
 おいしい汁を吸ってしまって、口の中にカスが残り、飲み込めないのだ。先生たちは「カミ、カミ、カミ」と一緒に噛みながら食事をされている。まさに生きていくための指導だ。そのうち何とかなるではダメらしい。

 わが子も保育所育ち。いろんな苦労をかけたんだなあ・・・。長男は片目の視力が極端に低かった。親は気づかなかったが、「何か変」と先生が気づき、検査で判明した。片目のアイパッチ治療で小学校入学時には平常値に回復した。本当にありがたかった。
 多くの人たちの温かい目の中で、子どもたちは成長していくんだなあ。

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年長さん、包丁持って自分で切った野菜の味は?~給食室から見た子どもたち⑭

2008年05月21日 | 給食室から見た子どもたち

 うみ組さん、4月になったトタン、何か違う。「顔かなー」「声かなー」、身体の動きかなー。
 その新そら組さん、朝一番元気よく「お手伝いにきました」と給食室にやってきた。そら組さんの1年の活動が始まった。調理実習だ。
 はじめは玉ねぎ、ごぼうの皮むき、次は人参、大根のイチョウきり、えんどう豆の皮むき、キヌサヤのすじとりなどなど。
 6歳児に包丁を持たせるのは少し怖い気がするが、年長になり「ヤルゾー」と張り切っているこの時期、最適なのだろう。自分が切った人参が入った和え物の味はいかが。私は時間もかかるし、邪魔になるし、子どもたちには何もさせず、ついつい自分でやってしまっていた。興味もあった時期もあったろうに。
 〝孫には包丁を持たそう〟とまたまた反省させられた出来事でした。(ほづみ保育園・中尾和子)

 

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人として扱ってもらって涙~給食室から見た子どもたち⑬

2008年05月13日 | 給食室から見た子どもたち

 今年も4月が来る。アルバイトをやりだし、初めての4月(3年前)、給食室の扉の上に先生の名前が貼り出されていた。びっくり、私の名前も載っている。週2日9時間のアルバイトなのに。鼻がツーンときて涙が出てきた。「なんで?」と人はびっくりするだろう。
 私は、松下電器テレビ事業部を定年退職したが、その職場では、考えが違う(思想)ということだけで仕事、賃金、昇進、昇格など多くの差別がまかり通っていた。インフォーマルの活動も排除されるし、挨拶の無視など、大人のいじめが日常茶飯事にやられていた。会社を辞めたら負け。自分に嘘はつかない。毎日、①仕事は人に負けないぐらいする、②職場の仲間を憎まない(彼らもそうしないと同類に見られるから)、③差別に対し毅然とたたかう、という方針で毎日出勤した。
 しんどかったけど、会社には負けんかった。どんないじめも吹き飛ばし、堂々と自分の思想を貫き徹し、ルンルンで定年退職した。
 でも、保育園で人として普通に扱ってもらった(名前が載った)ということだけで涙が出た。ということは「差別」と「いじめ」にだいぶ「参っていた」ということかな。(ほづみ保育園・中尾和子)

 

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もしかめをしながら歩くそら組さん~給食室からみた子どもたち⑫

2008年04月02日 | 給食室から見た子どもたち
 1月はじめから、そら組さん(6歳)ケン玉の練習が始まった。生活発表会のテーマだ。
 私も今回挑戦。スタートラインは一緒だ。さて、どうなるか。定年3年目、元気に過ごす秘訣、「3つのハジをかく」。①汗をかく ②字をかく ③新しいことに挑戦する(恥をかく)の③の実践だ。
 大皿に乗った時は子どもと一緒に大声をはりあげた。それから毎日15分練習した。3週間ぐらいは同じペースですすんだ。
 朝、出勤すると「一緒にしよう」と声がかかった。が次の週「挑戦しよう」に変わった。これは「ヤバイ」。もしかめ30回も40回もしているではないか。先生に「やらせ切るの」と聞くと先生は自信ありげに「フフフ・・・」と笑っている。
 15分の練習を30分にしてやっと45回までできた。さて、さて、彼らはもう100回を超えていた。生活発表会の前日には、もしかめをしながら歩いているではないか。私にはもう声がかからない!
 次は何に挑戦しようかな?
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37度を切るとそれーっと~給食室から見た子どもたち⑪

2008年03月11日 | 給食室から見た子どもたち
 りんご組さんの○○ちゃん「残します」と元気のない声で食器を返しにきた。普段はおかわりもよくするのにどうしたのかな。
 聞いてみると、3日前38度の熱があったとか。「かわいそうに、あと1日家でゆっくりさせてやったらいいのに」と、退職したいまはそう思ってしまう。
 しかし、私も在職中は同じことをした。37度を切ると「それー」とばかりに保育所につれていった。子どもが病気のときは本当にしんどかったなあ。
 わが娘達も仕事を続けている。同じように体温計にふり回されているみたい。淋しいときもあったろうに、忘れたのかな。聞いてみると「保育所は楽しかった」と。ケロリとしている。愚痴をこぼしながらも仕事にいってる。そして輝いてる(親バカ!)。
 ○○ちゃん、はやく元気になってね。
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みんなでやれば楽しいリズム~給食室から見た子どもたち⑩

2008年02月27日 | 給食室から見た子どもたち
 リズムの合同練習。ピアノに合わせてのリズム体操。私もリズムに合わせて人参切り。チラリと見てみるとお遊戯ではないのだ。
 まさに体力づくりそのもの。足、腰、肩、腕、跳躍など年齢に合わせてプログラムされている。わたしもやりたい。でも、どこまでやれるか、半分、もっと少ないかも。
 りんご組さん、「スキップキップ」で退場。これは「幼なじみの思い出は」と同じメロディで青春時代を思い出す。スキップ数回、そして手をつないだ2人が顔を合わせてニコリと笑うはずだが、そうはうまくいかない。3歳児では十分にできないらしい。
 スキップに集中する子、相手の顔を見て笑う子、さまざま。なんともかわいく、包丁をおいて見とれてしまう。
 パパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん、これをやれば日頃の不満もスーッとどこかに飛んでいくやろなー。うちのおじいちゃんに「一緒にやろ」と言ってみようかなと、ふっと思ったが「アホかー」「気い狂ったんかー」と言われるやろな。
 みんなでこれをやれば本当に楽しいで。
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もう、あかちゃんではないのだ~給食室からみた子どもたち⑨

2008年02月19日 | 給食室から見た子どもたち

 いちご組さん、朝一番、先生と一緒にホールいっぱい飾ってあるクリスマスツリーの見学にやってきた。
「このツリーはそら組さんのお兄ちゃん、お姉ちゃんがつくったんやで」
「これはやま組さんやなあ」
「これはもも組さんのやわ。上手にできてるなあ」
と先生。
 いちご組さんの○○ちゃん、すかさず、
「あかちゃん組みたいやなあ」
と。私、思わず、
「○○ちゃんもまだ赤ちゃんやなあ」
と口から出そうになるのをグッとおさえた。そうなんだ、彼女たちはもう赤ちゃんではないのだ。おしめも取れているし、食事も自分でそれなりに食べている。
 自覚してきているのだ。「反省、反省」。(ほづみ保育園・中尾和子)

 

 

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給食室はヒヤ、ヒヤでした~給食室から見た子どもたち⑧

2008年02月01日 | 給食室から見た子どもたち
 今日の献立はピラフ、サラダ、みそ汁。園児が大好きな献立なので多めに米をとぐ。
 予想どおり次々とおかわりに来た。うみ組の○○ちゃん、「えび1ツしか入ってなかった」「先生も1ツしか入ってなかってん。このおひつ、えびがいっぱいおるで、先生5ひきも入れてん」
 ○○ちゃん、「ほんまやー、えびがいっぱいおるわ」と大喜び。山盛りよそおって大満足。
 給食室はまた、また、ヒヤ、ヒヤした日でした。(ほづみ保育園・中尾和子)
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和えものがない~給食質から見た子どもたち⑦

2008年01月24日 | 給食室から見た子どもたち
 りんご組のたいろう君。「お野菜がない」と給食室に抗議にきた。
 今日の献立は豚肉と野菜の煮物と具だくさんのみそ汁だ。お皿が1つ足りないのが、不満だったのだろう。いつもは、コップ、しる椀、ごはん茶碗、和えもの、おかずと5つの食器だが、今日は和えものがないので4つの食器なんだ。林先生、わかるように説明するが納得いかない顔。こまった先生、「おかわりはいっぱいしてネ」。これで納得。
 さてどうなるか。きた、きた。にっこり笑っておかず3回、ごはん2回、みそ汁2回。「もうこれ以上食べたらおなかこわすわ」「でも、たいろう君と約束したしなー」と林先生の心配顔。
 そこへ大満足のにっこりしたたいろう君。「ごちぃそうちゃんでした」と食器を返しにきた。林先生、ほっとして「たいろう君に振りまわされたなあ」と言いながらも、こちらも大満足の顔でした。(ほづみ保育園・中尾和子)
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やま組さんの弁当~給食室から見た子どもたち⑥

2008年01月10日 | 給食室から見た子どもたち
 朝、自転車置き場で○○ちゃんと一緒になる。「おはよう」。返事がない。もう一度「おはよう」。「ママの弁当やねん」という返事。事情のわからない私はそのまま給食室に行った。やま組は万博に遠足に行くので給食がいらない。「ママの弁当」の意味がわかった。
 でも雨で遠足は中止になる。残念。味噌汁を届けついでに見学させてもらう。部屋いっぱいに敷物を広げて、万博公園のつもり。リュックから弁当、水筒、お手ふきを出しながら「見て」「見て」と、どの子もふたを開けるのももどかしく大騒ぎ。楽しく、おいしそうな「ママの弁当」。
 それ以上に自慢げな、満足げな、興奮した顔、顔、顔。私も保育所に3人の子どもが世話になっていたが、弁当の日はしんどかった。それなりにやったつもりだが・・・。やま組さんの顔を見ていると「反省」し、悔やまれた。
 でも、あの時はあれで精一杯やったんだから。やま組さんのお母さんも朝早くからご苦労さんでした。(ほづみ保育園・中尾和子)
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先生の目標は何かな?~給食室から見た子どもたち⑤

2007年12月25日 | 給食室から見た子どもたち
 りんご組の○○○○先生、しいたけが大の苦手。今日は先生のお皿に丸ごとのしいたけが盛り付けられていた。わざわざしいたけを除いて盛り付ける時もある。どちらも愛情・・・。
 子どもたちの「がんばれ! がんばれ!」との応援で何とか食べきった。
 完璧な先生もいれば、「ぼく、わたしと一緒の先生もいるよ」と、りんご組さん、ほっとしているのでは。でもりんご組は「何でも食べれるように」「アトピーの克服」にという目標がある。先生は「しいたけ」に対してどんな目標を持っているのかな。
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子どもも大好き、菜っ葉ごはん~給食室から見た子どもたち④

2007年12月14日 | 給食室から見た子どもたち
 今日のごはんは菜めし。大根葉をサッと湯がき、細かく刻み、ご飯にまぜ塩少々で味付けする。おひつをあけるとプーンと大根葉の匂いと鮮やかな緑が目に飛び込む。「美味しそう!」。つまみ食いしたくなりそう。
 菜っ葉嫌いの子どももこれはよく食べてくれる。とくに先生たちには大受け。「足らんかも!」。給食室はヒヤヒヤ。何とか足りてホッとした。主食のごはんはこのほか、胚芽米、きびごはん、麦ごはん、炊き込みごはん(今月はさつまいもごはん)など。
 私の子ども時代は貧しくて、白米・麦・外米を4・3・3の割合で一升炊いていた。おかずが少ないこともあって、このごはんがおいしくて、3、4杯おかわりした。貧乏の代名詞、「麦ごはん、菜っ葉ごはん」が今は「ヘルシー麦ごはん、菜っ葉ごはん」と、大きく改名しました。(ほづみ保育園・中尾和子)
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愛ちゃんに脱帽~給食室から見た子どもたち③

2007年12月07日 | 給食室から見た子どもたち
 いつもゆっくり給食を食べる愛ちゃん。今日は特に遅い。「どうしたのかな」、先生と一緒に給食室に来た。泣きべそ顔だ。「自分のお口で言って」。心の中で応援。小さい小さい声でボソボソ。そして先生と一緒に「納豆がない!」と。今日のお汁の具は大根、人参、納豆だ。納豆が入ってなかったんだ。林先生、大なべの中に沈んでいる納豆を愛ちゃんのお椀にいっぱい入れた。「ヤッター」「ヨカッタ」「ちゃんと入れてね」。全部表現したような複雑な顔でテーブルについた。
 おかずは豚肉とい野菜の煮物。「手間やなー」といいながら「豚肉、大根、人参、こいも、こんにゃく、ごぼう」と言いながら、盛り付けていたのでホットした。適当にしていたら泣く子を出していたところだ。定年後、気楽に引き受けた給食室のアルバイト。本人はそれなりにガンバッテいるつもりだが、またまた背筋を伸ばさざるを得ない場面にでくわした。(ほづみ保育園・中尾和子)
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「さあ、次は何すんのかな?」~給食室からみた子どもたち②

2007年11月29日 | 給食室から見た子どもたち
 今日はモンゴルの馬頭琴の生演奏を聴く。草原にいるみたい。演奏後、そら組さん、奏者にいろいろ聞いている。
 さあ「スーホーの白い馬」の練習だ。顔の表情、身体の動きが違う。ホールいっぱい、いっぱい使って白い馬が走ってる。
 一週間前、同じ練習をしていたときのことを思い出す。身振り、手振りの説明のあと先生が「さあ、次は何すんのかな?」。そら組さんの数人、「給食たべる」。私、思わず吹き出す。11時過ぎだから、確かにそら組さんの言うとおり、お腹すく時間やなー。でも、先生は違う答えを待っていたのでは…。
 今日のそら組さん、ステキ! 私はそら組さんの和え物をいつもより多く盛り付けた。(ほづみ保育園・中尾和子)
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