まいど、日本機関紙出版です。

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春到来! 少しは出版社らしくしないと・・・

2015年03月30日 | 編集・営業ふらふら雑記

機関紙出版の母体でる機関紙協会大阪府本部が、この福島区吉野に移って来たのは今から約65年前。

65年も経てば街の風景が一転、二転しても不思議ではなく、近所の人たちからすれば、この界隈でも相当古参の会社、あるいは団体と思われていると思う。

一応、町内会費は払っているし、夏祭りには寄進もしてきたが、でも実は一体何をしているのかまでをご存知の人はほとんどいないんじゃないだろうか。

そんな思いもあり、もっと町内会や通りすがりの人にもアピ―ルできればということで、こんなものを今日から玄関前に設置した。

春も本番やし、少しは出版社らしい雰囲気を醸し出すことにしようと思う。

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土佐いく子の教育つれづれ~またあしたね〈39〉

2015年03月27日 | 土佐いく子の教育つれづれ

主人公は誰だ?! 自治能力を育ててこそ

◎静かな大学

 忙しい年末に総選挙が行われた。厳しい時代だが、明日を拓く力は、確かに前進していることが実感できた。しかし、投票に行かなかった人が有権者の約半数もあったのは、極めて大きな問題だ。これこそ政治の責任でもある。香港では、学生たちが選挙権を求めて命がけの闘いを起こしているというのに。

 教育に携わる我々は何をしなければならないのか、今考えさせられている。

 そう言えばこの6年間、大学で仕事をしているが、原発問題が起ころうが、秘密保護法が問題になろうが、今の大学は静かだ。
 講義室に向かうロビーに音楽が流れ、ストリートダンスを練習している姿は活気がある。ところが彼らは、掲示板のガラスに踊る姿を映して練習している。

 「あの後ろの壁に鏡を設置してと大学に要求したら。高い授業料払ってるんだから、もっと学びやすく生活しやすい大学に変えていこうよ」と呼びかけているが、動いた形跡はない。誰のための大学なのか。学生の自治意識は育っているのだろうか。

◎要求を育てる

 私は、小学校の現場にいたとき、集団作りの中で自治能力を育成することを重視してきた。学級や学校を作るのは誰だという思いで。

 新しくクラスを持つと「みんなはどんなクラスにしたいの? こんなことやったら学校が楽しくなる、こんな勉強なら面白くなるということはないかな?」と呼びかけ、要求を育てることを大事にしてきた。

 「えっそれは先生が考えることじゃないの」ときょとんとする。「ほら、席替えってどんな方法でやるのって言ってたでしょ。その方法を考えて決めるのは君たちだよ」。「えーっ、そんなのぼくらで決めていいの」と喜ぶ。

 「昨日の休み時間『ドッヂボール、クラスに2個ほしいわ』って言ってたでしょ。その意見出して、意見が通ったら嬉しいよね」。こんなふうに自分たちの提案を出していいんだ、その声で学級集団や授業を作っていくんだということを学ばせていく。

 要求というのは耕し意識化させて育てていかなければ眠らされてしまうのだ。派遣労働のような働かされ方を当り前だと思わされている若者は、権利が侵害されても怒りすら覚えなくさせられている。

 少しずつ目覚めてきた子どもたちは次々と要求を出してくる。

・今度の学級活動の時、飛行機とばし大会をしませんか

・次の体育で「シュートゲーム」がしたい

・掃除グループの人数が片寄っているので変えてほしい

・ゆきちゃんのおばあちゃんにこの前、蚕のまゆもらったから、金子みすゞの「かいこ」の詩を勉強したい

・この教室暑い!クーラーつけてほしい

・二時間目の休み時間を15分から20分に延ばしてほしい等々

◎自主規律も学ぶ 

 ここで大切なことは、こうした要求を実現させていく道すじを学ばさせることだ。同時にどんな要求も出したい放題ではなく、その要求の妥当性をみんなで論議すること。そして、その実現のためには約束事や自主規律が必要なことを学ばせていかなければならない。

 例えば、飛行機とばし大会ならレクリェーション係が企画し提案する。やってみると上手くいかない。すると、それはなぜなのかを考えさせ、再提案をさせる。やっている時、約束事を守らない人がいると、お互い注意して自分たちで律していかないと上手くいかない。教師が頭ごなしに上から叱るのではなく、自分たちが、自主的に規律を作り、みんなで考えるということを身体で学んでいくのだ。

「シュートゲーム」をしたいというので、体育係にそれを研究させる。初めからたくさんルールがあると難しいので、少しに絞ってもらう。ところがやってみると混乱してしまった。では、どんなルールが必要なのか。また考え合う。こんなプロセスを大切にしたい。
 
 休み時間の問題は、クラスでは解決できない。そこで、先生が学年末の職員会に提案するということで実現のすじ道が見えてくる。

 こういう自治能力の形成を積み上げていくことが、国の政治も自分らで作るという意識を育てるのではないかと改めて考えている。

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『ぼくは左きき』(度会金孝/著)の書評をいただきました!

2015年03月23日 | 書評・紹介記事

『ぼくは左きき』(度会金孝/著)が「しんぶん赤旗」(2015年3月22日)に紹介されました。

ありがとうございます。

本の詳細はこちらです。

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土佐いく子の教育つれづれ~またあしたね〈38〉

2015年03月20日 | 土佐いく子の教育つれづれ

 人前で話すこと~話したいことを積み上げる

 今、年間100回近い講演をしている。相手は教職員、保育や学童保育関係者、お母さん方、学生その他いろいろである。
 
 決して上手な講演ができているわけではないが、よく「話術は、どうやって身につけたんですか」と聞かれる。
 
 話術なあ、身につけようと意識したことなど皆無である。話したいことが頭の中にいっぱいあって、それを話したいように語っているだけだ。つかみはどうするか、どこで笑いをとろうかなど一度も考えたことはない。

◎無口だった子ども時代

 ところがである。こんな「六口」な私が子どものころは無口であったと言うと、驚きを越えて笑いさえ出る。ほんとうだ。

 小学校の頃、進んで挙手をしたなどということは一度もなかったように思う。小学校六年生のとき、地域の子ども会があり、最高学年だから司会をと言われたが、一言も出ない。それが恥ずかしくて、情けなくて、菜の花がいっぱい咲いていた畑の畦道を、まだ顔を真っ赤にしたまま走って帰った。それ誰のこと?私なのです。

 小学生の頃、我が家にも近所の家より後れて白黒テレビがやって来た。驚いた。人間が流暢に会話をかわし、話のキャッチボールをやっているではないか。自分の思いや考えを自分の言葉にして相手に伝えていることに驚いたのだ。カルチャーショックだった。

 中学生になって、相変わらず友だちとはベラベラしゃべっていても、あらたまった場で話などはできなかった。

 劣等感だった。悩みながらしたことは自分の感じたこと、思ったことや考えたことを言葉にして書くということだった。

◎書き読むことで克服

 書くことで、自分と向き合い始めた。物事を考え始めた。これがおもしろくなってきた。自分発見の喜びだろう。

 庭のみかんの実が黄金色になり、深い緑の葉の中で光っている様が、書くことで一層美しくなり泣きそうになったものだ。母が作ってくれた毛糸の赤いカーディガンが、一生の宝物のようにうれしくて、書くことでそれがさらに深くなってくるのに驚いた。

 そうすると、自分の表現したいことにぴったりの言葉さがしが始まった。その頃、詩のおもしろさを見つけ、感動した言葉をノートに書きしるすようになったのだ。これは、自分さがしと自己形成に大きな力になったなあと思う。

 しかし、やはり、あらたまった場ではなかなか話はできなかった。

 大学に入り、自分の生き方を深く模索し、学生運動華やかな時代だったので、社会の問題にも目が開かれ、自分の世界が大きく広がった。問題意識も鋭くなり、かたっぱしからいろんなジャンルの本を読んだ。

 それでも、サークルで何か報告する機会が与えられた時、緊張と苦痛で、病気のようになり、やれずじまいだった。あー情けない。大学の学生ゼミナールなどで、生き生きと話をする仲間に憧れた。私もあんなふうになりたいと。

 教師になってからも話をするとなると緊張が続いた。短い話や連絡事項でも、話すことは全部書いた。作文の会という研究サークルに通うようになり、ある時、実践報告をすることになった。この報告も全部話をするように書き、テープにとって練習までしたものだ。

 こうして書くことで自分を見つめ、自己確認や自己発見をし、自分の言葉を貯めていった若い日々。話す技術ではなく、話したいことを豊かに自分の中に積み上げることであった。語りたいとつき上げてくるものがあれば、とつとつであろうが、しどろもどろであろうが、相手に伝わると思えた。

 自分の周りには、よい聴き手がいてくださったのだと思う。同時に相手の話をよく聴き、ことばを胸に刻むこと、たくさんの読書をして、すぐれた日本語、言語感性をわが物にしたいと学んでいった。

 これは、死ぬまで続く勉強だと思っている。これまで1500回を超える講演や講座をしてきたが、今でこそ緊張して身体が震えるということはないが(慣れ)、毎回準備をして臨むが、毎回勉強不足を感じている。しかし、今、会場の皆さんと場を作り上げていくおもしろさを楽しんでいる。

(とさ・いくこ 和歌山大学講師・大阪大学講師)

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大阪市廃止・解体ストップ共同かべ新聞を発行・発売へ!

2015年03月12日 | 行事のご案内&報告

機関紙協会大阪府本部ではこのほど、

5月17日の大阪市廃止・解体の是非を問う住民投票に向けて「棄権は危険」と呼びかける共同かべ新聞(A3判カラー)を発行、

大阪市民のみなさんに、その活用を呼びかけています。

クリックで画像拡大

◎頒価 1部~10部まで@100円 11部以上@50円

◎お申込み先 機関紙協会大阪 電話:06-6465-1201 FAX:06-6465-1205

◎お申込み用紙PDFダウンロード http://urx.nu/imh9

 

 

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『ぼくは左きき』(度会金孝/著)の書評いただきました!

2015年03月03日 | 書評・紹介記事

「民医連新聞」3月2日号に『ぼくは左きき』(度会金孝さん)の書評いただきました!

ありがとうございます。

この本の詳細はこちらです。

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