まいど、日本機関紙出版です。

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「藤沢周平を肴に酒を飲む会・最終夜」に参加

2016年09月30日 | 丸ちゃんの私的時間

昨夜は「藤沢周平を肴に酒を呑む会・最終夜」(吹田革新懇主催)に参加。この会に参加したのは先月が初めてだった。

映画作品は観たことはあるけど、作品自体は読んだことがなかったので参加してもいいのかなと思っていたが、そんな不安は全く必要なくいろんな方がいて、参加者それぞれが酒を呑みながら藤沢作品への思いを熱く、そしてディープに語り合うというなかなか濃厚でおもしろい集まりだった。

昨夜のテーマは「私にとっての藤沢周平作品」。何かを読んで参加したほうがいいかと思い、とりあえず書名だけは知っっていた「隠し剣シリーズ」の1冊を読んだ。短編集なのだが、これがとてもおもしろく、一つの作品を読むと次はどんな作品なのか、という感じで瞬く間に藤沢文学の魅力にハマってしまった。

この「隠し剣」は陰謀、策略、殺戮、そして愛欲が絡んだ作品だが、多くの主人公が家督を継げない次男、三男という立場にある不遇な剣士たちで、これにまたついつい自分を重ねて読んでしまうのだ。「隠し剣」が登場する部分は僕のような素人でもその場面が思い描けるような詳しい描写がされていて、とにかく描写が実に詳しい。そして各作品に登場する感情を抑えた妻女たちの表現がなかなかいい。

昨夜の「会」は、朗読サークルの方による「冬の日」の朗読から始まり、参加者全員が何らかの思いを発言、それに対してこの「会」を提案された二宮厚美先生がコメントをしたり、また先生からの問題提起や解説、それはもちろん藤沢作品に限定されず、政治や経済のことも含めてだが、お酒が入っているのでそれこそ縱橫に語ってもらいながら賑やかに進んでいった。

また終わり近くには藤沢周平の故郷、鶴岡市へのツアーなどの企画提案もあった。それはぜひとも実現してほしいと思う。

藤沢周平はおもしろい!これからどんどんハマっていきそうな感じだ。

藤沢作品がなぜこれほど愛されているのか。まだたった1冊しか読んでいないけど、人間の普遍的価値を問い続けることを根底に据えたところに一つの魅力を感じている。その魅力に今、あらためて私たちは、こういう日本社会だからこそ、触れる必要があるのではないかと、強く思った。

来年は藤沢周平が亡くなって20周年。なにか出せないかと考えている。


 

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真田昌幸が亡くなり、幸村が決起した九度山へ行ってきた・・・

2016年09月23日 | 丸ちゃんの私的時間

いよいよ次回のドラマ「真田丸」では幸村の父、昌幸が亡くなるシーンが訪れる。

それを知っていたわけではないが、先日の日曜日、真田幸村と昌幸が徳川家康から蟄居を命じられた九度山へ行ってきた。

当初は高野山の蓮華定院に滞在していたが、高野山が女人禁制であったため家族たちと一緒に暮らすために麓の九度山に移ったとも言われている。

本来なら切腹を命じられるところを赦されて、厳しい監視のもと生きながらえているのだから、かなり貧しい暮らしぶりだったようだ。

九度山から、そして大阪冬の陣、夏の陣への経過はこの春できた九度山・真田ミュージアムに詳しく展示されている。


かつて幸村親子が暮らした場所に建てられた寺院(善名祥院)で真田庵と呼ばれている


真田昌幸の墓地と幸村が建てた供養塔


敷地内にある真田宝物資料館には、ゆかりの資料が数多く展示されている。写真は
幸村が夏の陣で使用した槍の穂先との説明が


こちらは幸村直筆の書との説明


「真田三代記」の初版本か・・・・?


裏門から見た真田庵


これが九度山・真田ミュージアム。真田庵のすぐ近くにあり、パネルと映像展示で
真田の歴史がよく分かる

というわけで、ドラマに刺激されて興味を持ち訪れてみたわけだ。

さあ、明後日のドラマと今後の展開が楽しみ!

 

 

 

 

 

 

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土佐いく子の教育つれづれ~またあしたね〈49〉

2016年09月17日 | 土佐いく子の教育つれづれ

孫の手料理で古希の祝い

////気長に見守る////

 私は、夫の誕生日になんと長男を産んでプレゼントした(誕生日が同じ)。先日、夫の古希の祝いを長男の誕生日祝いと合わせてやった。
 
その日、料理好きの四年生になる孫が、手料理を作るとワクワク。すでに何日も前から、自分で作成している料理ノートに、レシピを考え、工夫して書いてきた。学校の給食に出た温野菜サラダが美味しかったので、それを1品、ロールキャベツに今回は鶏のもも肉を入れて巻くと言う。パパの好きなヒレ肉のステーキのおろしポン酢かけ。この3品に果物のデザートをつけるというメニュー。

 さて、わが家に到着すると早速メモ用紙片手に買物に出かけて行く。忙しい両親は家ではめったに料理作りに付き合うことがなく(わが家ではこれまでも度々やっている)、きょう初めてママも同行、娘の今まで見たことのない姿にびっくり。

 なにしろ四年の娘と一年の息子二人がスーパーで買物。大人たちは側に来ないでと言うので、遠くで見守ることに。なかなかやります。売り場や、どの材料が適当かなど、店の人にはきはき尋ねている。親切に対応してくれていて好感。全部買えたら、じいじに見せている。アメリカ産のヒレ肉は買わない。その理由を説明して交換。

 帰ってきて台所に立つと、エプロンをかけ、手をきれいに洗っている。なかなかさまになっている。わが家も夫がコック長なので、もっぱら孫の料理作りを見守っているのも夫の役目。包丁や火の使い方は、すでに教えている。とは言えやはり目は離さないが、手は出さない。笑顔の孫の側で「あっち行って」と言われながら時々のぞいては「上手やなあ」「できるの楽しみや」と声をかけている。

 こんな姿に、ママはまたまたびっくり。家ではどうしても危ないとか、手間がかかるとかでやらせることは少ない。

 ああ、いい匂い。煮込みロールキャベツのだしは昆布とかつおでとっているので、これがまたいい。「あーお腹すいたでえ」。大人たちはできあがるまで気長に待つ。その後、弟を呼んで何やら打ち合わせをしている。弟にも出番をと、メイドを命じて、接待の仕方をメモ書きして練習させている。

 いよいよ配膳ができて席に着くと、二人が「お待たせしました」とパーティーは始まった。メイドが恥ずかしそうに「きょうはまんぷくレストランにようこそ。本日のメニューは…」と説明。「飲み物の注文やごはんの量を聞きますからよろしく」

 そしてじいじへの祝いの手紙が読まれ、手作りプレゼント(金、銀、土?の3つのメダルに、マスクのひもをつないだひもがついている)を手渡されて、やっと乾杯。

 「まほちゃん、おいしいなあ」と口々に言われて満面の笑み。自分が人の役に立っている。私に出番がある。その喜びは、何にもかえがたい。子どもがすくっと大きくなる時を目の当たりにする思いだった。

////手間ひまかけてこそ////

 今回は、わが家の孫自慢みたいになったが、こういういとなみは子どもを成長させる、と実感。

 誰かのために料理を作る。料理本を見たりテレビの料理番組を見たりしてメニューを考え、作り方をノートに書く。買物に行く。社会にふれる貴重な機会だ。物の流通なども知る。

 そして、料理を作る。段取り能力や手先の器用さも要求される。いろんな工夫も求められる。包丁や火などの危険を回避するすべも学ぶ。まさしく生きるすべをわがものにしていくプロセスそのものだ。家族の喜ぶ顔を思いうかべ場を演出する。弟の出番も作ってやる。プレゼントも買ったものではなく、工夫した手作りだ。これも値打ちものだ。

 一年の弟は、習いたての文字を使って、じいじに手紙を書く。相手の胸に言葉が届く。文字が生きていることを実感する。

 そして、みんなに喜んでもらえて、みんなの幸せな顔、心もお腹も満腹になってかけがえのない一日が創造される。

 買って捨てる便利な社会だからこそ、こういう手間ひまかけたいとなみが一層大切であり、人が育つということはこういうことではないかと改めて思った。ばあばの話でごめんあそばせ。

(とさ・いくこ和歌山大学講師)

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最新刊『追及!安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑』が本日出来!

2016年09月15日 | 新刊案内

「政治とカネ」問題の第一人者、上脇博之先生の新刊が出来上がりました。

富山市議会の政務調査費の不正使用など、「政治とカネ」の問題は国政から地方政治まで蔓延、もうどうしようもないんじゃないかと、この国の政治家たちに清貧さを求めるのは無理なんじゃないかと、そう思わずにはいられない事件やニュースが連発しています。なにしろ大本である政府・内閣の閣僚たちや東京都知事までがそんな状態ですから。

と言ってもあきらめるわけにはいきません。多くの議員さんたちはまじめに国と住民のために働いています。どうすれば「政治とカネ」の問題の再発は防げるんでしょうか? 

ぜひ上脇先生の提言をぜひお読みください。

アマゾンでも予約受け付け中です!

 

 

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次の新刊は『追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑~舛添問題の源流から考える』(上脇博之・著)

2016年09月08日 | 新刊案内

次の新刊は、「政治とカネ」追及の第一人者、上脇博之先生の、

『追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑』

です!

舛添都知事の「政治とカネ」問題が発覚し、本人は辞職しましたが、結局真相はほとんど明らかにされていません。その前の、甘利元大臣のタカり事件も結局不起訴となり、うやむやにされています。

そして参議院選挙があり、都知事選挙があり、安倍自改造内閣が発足しましたが、小池都知事にも安倍内閣の閣僚たちにもカネ疑惑がゾロゾロ出ています。

そして、いつのまにか秋風が感じられる季節となり、もううんざりという人もいるかも知れませんが、決して諦めてはいけません。

この本では今朝の「朝日新聞」も報道しているような「政策活動費」の不正問題、虚偽領収書問題などや無届け政治団体を使ったカネの流れの解明、さらに補助金交付企業からの政治献金問題などにも触れ、ではいったいどうすればこのような「政治とカネ」疑惑はなくすることが出来るのか、そのための注目すべき提案もされています。

ぜひ上脇先生の提起をお読みください。

先ほどからアマゾンでも予約開始です!

 

 

 

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最新刊、村田尚紀先生の『改憲論議の作法と緊急事態条項』が本日出来!

2016年09月02日 | 新刊案内

安倍改憲の直近の争点となりそうな緊急事態条項についてのブックレット『改憲論議の作法と緊急事態条項』が本日出来上がりました。

アマゾンでも予約中です。よろしくお願いします。

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ずさんなマイナンバー制度は廃止しかない!

2016年09月02日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

先日、「ずさんなマイナンバー」と「しんぶん赤旗」が報じた。

担当機構のカード発行数が大幅に遅れていて、それがシステム異常のためで、それを作った富士通に倍賞を請求するという記事だ。

マイナンバーに注ぎ込まれた初期費用はなんと3000億円で、そこから機構へお金が流れ、そしてIT関係企業へと流れている。すべて税金だ。その内容は全く闇の中。

それにしても政府のマイナンバー制度推進ロードマップでは「2016年3月に1000万枚、2019年に8700万枚」とあるが、現実はわずか636万枚(総務省担当者、2016年7月上旬現在)で全国民の5%にした交付されていない。ああ、なんと壮大な無駄であることか。

政府はこのロードマップでマイナンバーの可能性を夢物語のように示しているが、今現在、ほとんどの国民はマイナンバーの恩恵には預かっていないし、また必要としていない。

私の仕事でいえば、印税支払の申告関係で著者のマイナンバーが必要になった程度だ。

ということで黒田充さんの言われるように、この制度は「すぐに中止、再検討」すべしということですね。

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