まいど、日本機関紙出版です。

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「自ら学ぶ喜び」の視点に立って~『やる気を引き出す子育て・教育』(田中敏夫著)

2008年01月31日 | 書評・紹介記事

『兵庫民報』(1月27日)に紹介されました。ありがとうございました。

 

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ねずみのはなし~本屋の窓から③

2008年01月30日 | 本屋の窓から

 ことしは、十二支の「子」(ね)の年。鼠(鼡)の字を当てる。日本、中国、韓国、ベトナムの人は生まれた年で干支が決まる。
 運勢暦によれば、同じ干支の人たちには、性格とか宿命とかに共通したものがあるという。『子年生まれの人は、性格が正直で、貯蓄心に富み財を作る。但し、倹約の度を超すとケチになり非難を受ける。徳を積めば晩年は安楽な余生を送ることができる』。


 〔ねずみ〕の語源説
 根 棲 (穴、陰所に棲む)
 不寝魅(夜も寝ない)
 寝出見(人の寝たあと出る)
 寝盗見(人の寝たあと盗む)

 
 〔ねずみ〕に因むことば
 ねずみ小僧(江戸末期の盗賊で大名屋敷だけを狙い盗金は貧民に与えた)
 鼠族   (こそこそ侵入して盗む、こそ泥、小泥棒)
 鼠とり  (スピード違反自動取締監視装置)
 ねずみ算 (和算。ねずみの親子が一定期間を置いて増える例えの計算問題。一対のねずみが毎月12匹生み、子も12匹、またその子も12匹と生んでいけば12ヶ月で何匹になるか。


 〔ねずみ〕の集団自殺説
 森に住むねずみの仲間レミングは10年おき位に大発生。食料不足になり大集団で餌を求めて移動する。途中、湖や海に落ちて大量死するため集団自殺とされてきた。今は事故とされている。


 南方熊楠によれば、食用できるねずみもいる。中国領南の人はねずみを家鹿といって食する。竹ねずみは筍を好み、大きさはウサギほどあり、味は鴨肉の如しと。熊楠は「およそ鼠ほど嫌われ憎まれる物は少ないが、鼠を食して生きている人も多く、迷信ながらもこれを神物として、数々の伝説物語を生じた民もあり、鼠もまったく無益な物でないことが判る」。

 
 ねずみが好きだという人はそういない。だが子どもそうでもない。子らは天井を走るねずみを知らない。絵本の『グリとグラ』シリーズや『14ひきのねずみ』シリーズ。この今でも売れ続けているいずれも何百万部という超ロングセラー絵本の影響が大きい。ねずみはかわいい小動物だと思っているようだ。
 ねずみは大黒様のお使いというから、ねずみの本は出版社にご利益を運んできた。映画『ねずみ物語』もヒットするかも知れない。


 *クイズの答え――276億8257万4402匹

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近刊『この国に生まれてよかったか』生活保護利用者438人 命の叫び――の案内チラシ(書店版)

2008年01月29日 | 新刊案内

お問い合わせ・ご注文先

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「パーソナル編集長Ver7.0」の修正版が無料で公開されています。アップデートをおすすめします。

2008年01月28日 | 行事のご案内&報告

 「パーソナル編集長」のVer7.0を長時間使用していると、動作が遅くなり、場合によっては画面が崩れるという問い合わせがあります。
 修正版が無料で公開されていますので、アップデートをおすすめします。

 

●長時間でなければ問題は起きません。


●使用中、極端に動作が遅くなると問題が発生する可能性があります。


●こまめに上書きをしてください。


【修正版のダウンロード先】

1.検索で「筆まめネット」を呼び出す。(http://fudemame.net)


2.「サポートサービス」→「ダウンロード」


3.「デジカメプリント・編集」→「パーソナル編集長Ver7」をクリック


4.アップデートプログラム→クリックしてダウンロード

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投票、お見舞い、そして明日の大阪はいかに…

2008年01月27日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 午後2時前、投票所になっているいつもの自治会集会所へ。これまでの選挙では受付時に照合される名簿の一覧を反対側からではあるがチラッと見ることができたのだが、今回は個人情報保護の関係だろうか、完全に覆われていて見ることができなくなっていた。投票をして出口に向かうと自治会役員3氏が立会人ということで椅子に座っていたので挨拶。ご苦労さまです。


 一旦家に帰りJR吹田駅から茨木へ。保育所で仕事をしている妻を迎えに行き、車で水瀬方面へ。R171号線を通るのだが、どうも車線が狭くて車が多いので走りにくい道である。高槻駅前で買い物をし、阪急水無瀬駅近くの病院へ入る。友人のMさんのお見舞いである。さまざまな要因が重なりずっと患っていた首の手術を2週間前に無事終え、ちょっと落ち着いてきたところ。思ったよりは元気に見えて何よりであった。聞くとその専門ではかなりの名医による手術だったらしく、なにごとも患者と相談しながら進めてくれるそうで、本人も納得の入院生活のようである。


 家に帰り7時前ごろ、投票所の前を通ったので中を見ると、駆け込み投票とでもいうのか、結構たくさんの人が入っていた。投票率が上がったのかもしれない。ふと気がつくと9時前。NHKニュースを見ると橋下徹氏の当確をもう報じている。残念ながらわが候補は当選ならずだった。「子どもたちの笑顔あふれる府政」を目指すと言った橋下氏である。結構なことだ。ぜひそうしてもらいたい。これからどういう政治をしていくのか、厳しく監視していきたいと思う。 

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明日は投票日

2008年01月26日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
 いよいよ明日は大阪府知事選挙の投票日。昨日の夕方も先週に続き、JR福島駅前でメガホンとビラまきで宣伝し呼びかけた。今日は職場周辺の家々に最後のビラ配布、そして各方面にほぼ無差別的に電話をする。期日投票の立ち合いに行った知り合いの人の話では30代前後の人たちが普段よりもたくさん来ていたとの話である。果たして明日の結果は如何に。
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「九条とうふ」である。まだ食べたことはないが、旨いらしい!

2008年01月25日 | 行事のご案内&報告

 

 和歌山県海南市の山口豆腐店の特製高級手づくり豆腐。以前に『全国商工新聞』に紹介され、東京の某料亭から注文が来るようになったそうである。その料亭が出している値段はナント、1丁1000円。諸経費がいろいろかかっているのを差し引いても、並みの豆腐でないことは確かのようだ。丸い形をしている→球状→九条ということで、洒落である。小売価格は1丁300円(送料別)だそうで、団体取り扱いだと200円になる。

お問い合わせ先は下記へ

日本機関紙協会和歌山県本部

〒641-0007 和歌山市小雑賀720-13
TEL:073-424-0141 FAX:073-425-2353
E-mail:kikanshi@naxnet.or.jp

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日本の教育の再生を自らの実践で示した本

2008年01月25日 | 書評・紹介記事

 『やる気を引き出す子育て・教育』(田中敏夫著)を読まれた臨済宗龍澤寺住職・水田全一さんより寄せられた読後感を紹介します。ありがとうございました。


 著者は40年にわたり神戸市内の小学校に勤務し、その間「神戸作文の会」の創立、「神戸子どもを守る会」の活動に加わり、現在はその副会長として活躍しています。
 この期間はちょうど「道徳教育のなかで『愛国心』がどのように位置づけられてきた」(176~177頁)のかと整理されているように、日本国憲法と教育基本法にもとづく戦後の民主教育が、アメリカと自民党政権の手によって変質されていく時期と重なっていました。
 その過程の逐一を学習指導要領の改訂で跡付けしながら、その改訂では深まらざるを得ない矛盾を解決する道筋を、教師としての実践で示しています。
 その実践は具体的です。実践を反映して、この本の章建ても実に具体的です。試みにどのように章や節が建てられているか見ましょう。
 「勉強ばかりに気をとられていると子どもの真の力を伸ばせない」(第1章)、「実体験が子どもの心を育てる」(第3章)、「競争社会も、親の考えや感情の押しつけも形を変えた『虐待』」(第5章の3)、「『やる気』を起こしたとき心が活性化する」(第6章の1)などです。
 実践の結果は、引用された豊富な子どもたちの作文や詩で実証されています。「学校でも家でも『勉強』と無縁な生活を送っていた」だろう子どもの変化が、卒業記念文集に載せた「学校」という詩で紹介されています。


 学校は朝早くくる/教室はつごく(すごく)古い/だがこの教室は思い出がある/ぼくたちが しょうらい えらい人になったとき/この文章をわすれない

 
 「卒業式の後、校門のそばにいた私に、満面の笑みを浮かべて帰っていった姿が忘れられない」と著者は書いています。
 著者に本書を執筆させる決意をさせたのは「教育再生会議」の報告に基づき、教育「改革」3法案が成立したことでしょう。このような教育「改革」で日本の教育が再生するのか、それに対置する真に「やる気を引き出す子育て・教育」はどうあるべきなのか。政府の教育政策と対峙してきた自らの実践でそれを示したい。
 その決意はみごとに結実しています。(2008年1月17日)

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FAX、校正、相談・・・

2008年01月24日 | 編集・営業ふらふら雑記

 昨日は出勤後すぐにFAX返信されたゲラを点検、こちらで点検したものも書き加えて修正へ出す。若干の出庫・発送作業を終え午後森の宮へ。いつもお世話になっている関西勤労協のT氏より、ウチにとっては新しい試みとなるかもしれない出版についての相談を受ける。その後、1駅隣の玉造へ行き学習会用のテキストを10冊購入。


 事務所へ帰り、急がねばならない大生連本の校正作業の途中、午前中に出した校正の3校が上がってくる。おお、早いと感謝。新刊本の普及とパブに関して相談の電話、メールを見ると3校本の表紙その他についての会議確認の連絡が入っておりひと安心。再び校正作業を再開、区切りのついたところで終了し、3校ゲラを届けに事務所をでる。野田駅の蔦谷で気になっていたDVDを半額クーポンを使って3枚レンタルしJR海老江駅に急いだ。無事にゲラを手渡し最終チェックを依頼、いよいよ校了に向けて最終段階に入る。なんとも落ち着きのない日であった。

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和えものがない~給食質から見た子どもたち⑦

2008年01月24日 | 給食室から見た子どもたち
 りんご組のたいろう君。「お野菜がない」と給食室に抗議にきた。
 今日の献立は豚肉と野菜の煮物と具だくさんのみそ汁だ。お皿が1つ足りないのが、不満だったのだろう。いつもは、コップ、しる椀、ごはん茶碗、和えもの、おかずと5つの食器だが、今日は和えものがないので4つの食器なんだ。林先生、わかるように説明するが納得いかない顔。こまった先生、「おかわりはいっぱいしてネ」。これで納得。
 さてどうなるか。きた、きた。にっこり笑っておかず3回、ごはん2回、みそ汁2回。「もうこれ以上食べたらおなかこわすわ」「でも、たいろう君と約束したしなー」と林先生の心配顔。
 そこへ大満足のにっこりしたたいろう君。「ごちぃそうちゃんでした」と食器を返しにきた。林先生、ほっとして「たいろう君に振りまわされたなあ」と言いながらも、こちらも大満足の顔でした。(ほづみ保育園・中尾和子)
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刊行の目途は如何に・・・

2008年01月22日 | 編集・営業ふらふら雑記

 昨日は夕方、石川ゼミの学生たちに呼ばれて神戸女学院まで出向いた。5時に職場を出てちょうど1時間、すっかり暗くなった阪急門戸厄神からの道を岡田山へと急ぐ。山の上にある大学なのでこの上りが結構堪え、寒さも吹き飛ぶくらいに身体が温まる。


 先生を交えて、出席している7人のゼミ生達から出版企画の提案を受ける。今進行中のゼミの本とは別の本で、これには先生はノータッチ。すべて学生達が考えた企画である。この1年間のゼミでの学び、特に「慰安婦」問題にかかわってきた1つの到達点として、何らかの行動を起こしたいという強い意欲を感じる提案だ。なかなかしっかりとした狙いを持ち、話題となる可能性を含んだ企画ではないかと感想を述べる。問題はそれをどう確実なものとなるように進めていくか、これから就職活動など公私共に忙しくなることが予想されるなか、大丈夫なのかということである。もちろん出す限りはそこそこ売れなくては、あるいは普及がされなくてはならないので、その点についても話しておき、とりあえず持ち帰り会議に諮ることを伝えた。


 終了後、先生に別件の校正ゲラを手渡し今後の綱渡り的予定を伝え、大学を出て駅前の居酒屋に入る。先生と顔見知りらしい女子学生集団が店の奥に陣取っている。そのにぎやかな声を背にするカウンター席でしみじみと話を交わしながらビールを飲んだ。10時過ぎ、ほとんどお客のいなくなった店を出て電車に乗り、西宮北口で別れて吹田へと帰る。

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払わないと「退学処分」という脅し付きの府立高校エアコン使用料の残金は、他へ流用されていた

2008年01月20日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 現在制作中の新刊本の編者、全大阪生活と健康を守る会連合会(略=大生連)の支部の1つ、吹田生活と健康を守る会の機関紙「会報すいた」に大阪の府立高校のエアコン使用料徴収(高校生1人当たり毎年5400円)に関する記事が載っている。大生連が大阪府と行った2008年度大阪府予算交渉報告の続報として書いてあるものだが、この問題は導入時から大きな問題になり今も、授業料が全国一高い府立高校を象徴的に表す事柄になっている。以下にそのまま紹介する。

 

   各分野にわたり交渉しましたが、特に大阪府教育委員会との交渉で、府立高校エアコン使用料をめぐり、余った使用料を一般備品費など目的外に使用されていることが明らかになった問題を紹介します。

   
      要望内容――府立高校・市立高校のエアコン使用料は無料にし、当面、減免対象にすること。


   当 局「エアコン使用料は、受益者である生徒全員で負担する。減免はしない」


   参加者「受益者とはだれのことか」


   当 局「生徒です」


   参加者「あなたたち職員は、働くときにエアコン使用料を払っているのか」


   当 局「・・・・」


   参加者「エアコン使用の目的は、働きやすい環境と学びやすい環境を整えること。生徒たちが勉強することは、社会の宝だ」


   参加者「生徒である高校生は、担税力はあるのか」

 
   当 局「生徒の保護者が払う」


   参加者「担税力があるものを受益者という。生徒は担税力がないので受益者ではない」


   参加者「エアコン使用料が毎年度6000万円黒字になっているが、それをエアコン使用料以外の備品代などに使用されていると聞いた。それは本当か。エアコン使用料の収支決算書はどうなっているか」


   当 局「決算はできない。収入6億2000万円は一般収入に、支出は環境改善事業14億8000万円に計上されており、エアコン使用料だけの収入支出の決算はしていない」


   参加者「生徒から目的を明示して集めたお金を目的以外に使用するのは約束違反だ。残ったお金は単年度決算して生徒に返金するのが一般常識だ。エアコン使用料の単独の決算書がないなんて、だましに等しい」


   参加者「私は府立高校3年生の子どもを持つ親だ。エアコン使用料は全額エアコン使用に使われていると思っていた。信じられない」


   参加者「エアコン使用料を払わないと退学処分になる。強制力をもって徴収しておいて、余ったお金は目的以外に使用する。しかも負担の公平といって減免制度はつくらない。許されないことだ」


   参加者「生活保護利用者には減免しているのか」


   当 局「公的機関が権力を持って費用を徴収するのを税という。生活保護法第57条には「…租税その他の公課を課せられることがない」と明示されており、法律違反のおそれがある」


   ――このあと激しい応酬――


   当 局「退学者は1人も出していない」


   参加者「退学処分の規定があることが問題だ」


   参加者「退学処分規定をチラチラ見せながら、退学処分はしていないと開き直る。その態度は教育者としての真摯な態度ではなく、脅しで教育行政を進めている姿だ。許されない。怒りを覚える」


   全国一高い授業料を取りながら、その上にエアコン使用料を徴収するというあくどい事をやりながら、その会計処理のずさんさ、無責任さには驚くばかりです。これが今の大阪府政の実態の一端です。低所得者にも減免措置をしない、冷たい府政をこのままにしておいていいのでしょうか。

 

 ちなみにウチの高1、高2の息子たちももちろん府立高校に通っている。
 

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なんとかしたい大阪府

2008年01月19日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 昨夕はJR福島駅前で大阪府知事選挙の宣伝活動に参加。寒風吹きすさぶ中、メガホンの声をバックに道行く人にビラの手渡しである。駅の入り口を起点に4方向からの人の流れがあり、それぞれに駅から出てくる人、駅に入る人、その前を通過する人などが入り乱れており、どこで撒くかが難しい場所なのだ。とても寒いので、大方の人が早足で行き来する。両手をポケットに入れたり、荷物を持ったり、携帯で話していたり、自転車に乗ったり、話に夢中になっていたり・・・、なかなかすんなりとはビラを受け取ってはもらえない。それでも1枚1枚差し出すたびに「府知事選候補の●●です」と声をかける。ビラには、どれもが府民の暮らしから練り上げられたすぐに実現されるべき候補者の公約が簡潔にわかりやすく書かれ、手にした人ならだれでも納得いく内容のものばかりである。だからといってその候補に入れてくれるかどうかはわからないが、こうして呼びかけて関心を持ってもらうことは大事なこと。少しずつではあるが用意したビラが減っていく。「がんばってや!」「応援してるで~」など幾人かの人から声も掛けられた。中には「ホテル阪神はどこ?」「厚生年金病院はどう行ったらいいのん?」など道案内を尋ねる人もいる。開始から1時間余りが経過、冷たさに手がかじかみ、メガホンの声もかすれてきたころ、用意したビラはほぼ配布が終わった。


 今日は午後、梅田阪神百貨店前で行われた府知事候補の街頭演説会を聴き行く。大勢の人が陸橋、、階段、歩道、そこかしこにあふれ、今回の選挙への関心の高さがよくわかる。応援弁士が語るこれまでの大阪府政のいい加減さ、さらに関西財界のせこさに失笑した。


 1.大企業誘致補助金制度というのがあって、1社あたりの限度額は15,000,000,000円。(おお、この0の数の多さに驚く!)この額は全国一多いという。12月に太田知事は堺にやってくるシャープに交付を決めたがその額は関連会社を合わせると33,000,000,000円。府民一人当たりの負担額は3,750円、4人家族では15,000円になる。交付の理由は雇用が増えるとのことだが、以前1,000,000,000円もらった三洋電機が雇った正社員はたったの11人だったという。なんということ! 今度シャープの製品を買ったら15,000円をまず値引きしてもらおうではないか!(そういう問題ではないが)


 2.関西財界の有力者たちが「要望」をもとにある候補者を応援しているが、「関経連意見書」というその中身が笑える。「大企業の地方税をタダにしろ」「社会保険料の企業負担をやめ、すべて本人負担にしろ」「医療費の自己負担を5割にしろ」「残業代をゼロにしろ」…などだそうで、こういうことをぬけぬけと口にする企業の経営者たちとはいったいどういう人たちなのだろうかと考えてしまう。

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絶対に見捨てへんで~子どもたちのまなざし⑨

2008年01月18日 | 土佐いく子の教育つれづれ


■康司君からの年賀状

 今年もたくさんの年賀状が届けられました。その中で一番うれしかったのが、この年賀状でした。

 

明けましておめでとうございます。
先生、お久しぶりです。お元気ですか?
僕は、今コンサートのステージ会場の足場及び建築の足場仮設などの仕事をしています。
一度コンサートに行ってみたいです。(私の三男がシンガーソングライターをしている)
でも、仕事の休みが決まってなくて、日曜も仕事があったりします。
危険な仕事ですが、今の仕事に生きがいを感じています。
先生、体に気をつけてくださいね。
追伸。拓也君(三男)、お母さんを大事にしろよ。



 先回「こんなお父さんいいな」で登場した康司くんからです。
 あれから10年、もう22歳の青年になりました。たくましい身体に汗して働く康司の姿が浮かんできて、胸がジーンとしました。「危険な仕事ですが、生きがいを感じています」と「です・ます」調で、ていねいに書かれた文体に、彼の今の生きぶりが見えてきます。康司、頼りにされてるんやなあ、よかったなあ、父ちゃんも母ちゃんも喜んでるやろと語りかけました。


■子どもたちから学ぶ

 パパになった喜びとともに「先生、3月に退職やろ、みんなで集まりませんか」と年賀状に書いてくれたのは、克ちゃんです。
 康司は何もかもが嫌になり、テストにも大きなバツをつけ「おれはアホ」と書き、一時間中テスト用紙の裏に絵を描いていました。テストの丸つけをしながらどうしたらいいものかと頭を抱えていたとき、さりげなく覗き込んで「先生、康司、テストの裏に絵描いてたで。それに丸したってよ」と言ってくれたのが克ちゃんでした。
 絵の中に康司がいるじゃないか、康司の心の表現があるよ、それに丸をしてあげてよと言うのです。またまた子どもに教えられました。
 6年生になって、こんなこともありました。父親との関係が変わってきたこともあり、康司は日記に「ぼくは、このごろ少し変わってきました。自由勉強もしてみようかなと思っています」と書いていた矢先のことでした。
 給食の米飯をよそってくれていたとき、友だちとトラブってキレた康司が米飯を手でグチャグチャと押しつぶしたのです。呆然と突っ立っていた私の横から和くんが飛び出していき、後ろからはがいじめにしながら「康司!康司!もうやめろ、お前この前自分が変わってきたって書いてたやないか」と制止してくれたのです。
 クラスの仲間たちは、康司が手を突っ込んだグチャグチャの米飯を何ごともなかったかのように、いつものように食べてくれたのでした。
 「お前が何をやったって、オレらは、見捨てへんで」というメッセージを伝え続けてくれた仲間たちでした。
 今の子どもたちをどう見てどう寄り添っていけばいいのかを学ばせてもらった2年間でした。
 年賀状の追伸の「お母さんを大事にしろよ」の言葉の中には「先生、あのとき迷惑かけてごめんな」という思いと同時に、苦労をかけた母さんへの思いが込められているようです。
(とさ・いくこ 大阪市立加賀屋小学校教諭)

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『北辰斜にさすところ』を観に行った。

2008年01月17日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 映画『北辰斜にさすところ』を妻と観に行く。場所は梅田ロフトの地階、テアトル梅田。しかし観ようと思っていた時間枠は立ち見になるというので次の枠で入場券を取り時間つぶしにロフトへ。昔ここに駸々堂という書店があってよく営業に来た。結構人文系や社会問題系の書籍を取りそろえてあり、割と注文をもらった書店であった。ほぼそれ以来の店内入場である。エスカレーターが目の前に現れたのでなんとなく2階へあがり、最近の雑貨関係事情を探ることにする。いろいろ珍しいものがあり、あっちこっちと見て回る。たとえば入浴剤コーナーでその種類の多さに圧倒される。なにやらおもしろそうだ。泡が出て汗が出るという入浴剤を買ってみる。さらに上の階へ行き、通販グッズコーナーや台所用品関係を見てみる。特に何かを買う目的ではないのであれこれ手にし、ああだこうだと言いながら楽しんだ。


 

 おなかがすいたので外に出る。阪急梅田駅方面は人が多そうなので、新御堂方面へ行く。そういえばこの辺に旨いラーメン屋があったことを思い出し、毎日放送前を過ぎ交差点を渡り目指すラーメン屋へ。8人も座ればいっぱいになるカウンター席のみの狭い店である。混雑する時間は過ぎていたのですんなり着席する。壁には放送局に近いせいか、芸能人やタレントの色紙がたくさん張られてある。再びそういえばであるが、一度この店に来たことがあった。今はこのラーメン屋さん、あちこちに店を出しているが当時はラーメンブーム始まりのころで、まだ本店のこの店しかなかったときだった。それからずいぶん時間もたったわけだ。この店の裏手にも新しい広い店ができている。旨さの感覚は味は人それぞれということで食べ終わり店を出た。
 まだ映画まで時間があるので毎日放送1階の喫茶店に入る。普通の大きさのコーヒーを注文したはずなのにえらくでかいマグカップになみなみと入っている。持ってきた本を読み時間を潰す。


 

 さて、ようやく映画である。最後列のほぼ真ん中に座り周りを見ると満席、立ち見状態。お客さんの9割方が高齢者とみた。主演が三国連太郎でそのほかの出演者もほぼ高齢俳優陣なのだ。60年以上前の戦争に今も苦しめられている主人公、その思いを受け止め支える家族と孫、そしてかつての仲間たち。監督は神山征二郎。配役も神山組とでもいうのか、おなじみの俳優陣がいい。原作があるのでそれも読んでみたい。多くの命が戦争に散っていった浜辺のある鹿児島にも行きたくなった。今年、といってもまだこれしか観ていないが、イチオシの映画である。


 

 ところで今も50万人近い人が南の海の眠っていることを示すシーンで、年末の新聞に載っていた「戻らぬ115万の遺骨」「遺族、国は責任持って」という記事を思い出した。海外戦没者で未だ日本に帰ってきていない人が115万人いるというのである。かつての激戦地には戦死した当時のまま放置されている白骨遺体が数多く残されている。政府は遺骨収集を続けているようだが、高齢化が進む遺族の思いはいかばかりか…。あの戦争はまだ終わっていないのだ。なのに、先日の新テロ特措法の成立、さらに継続審議となった民主党提案の「海外派兵常態化法案」である。再び歴史を逆戻りさせてはいけない。
 

 

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