まいど、日本機関紙出版です。

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じっと我慢の3時間

2010年01月31日 | 丸ちゃんの私的時間

 今朝は、今にも降ってきそうな怪しい天気の下、防犯委員の服装に着替えて東小学校グランドへ。子どもゲームフェスティバルの警備要員である。

 それにしても寒い! ポツリポツリと小雨が落ちてくる中、150人余りの小学生が参加、子供会、青少年対策委員会の父母たちの世話のもと、体を動かす遊びに興じた。

 2カ所の入り口に別れて配置に付く。といっても特にこれといったなにか作業をするわけでもなく、ただ安全面での注視といった役割である。ただ立っているだけなので、だんだんと寒さで足下から凍みてくる。体をひねったり、足踏みをしたりで暖かさを追求するが無駄である。じっと我慢の3時間であった。

 終了後、一同隣接する幼稚園の跡地の建物に移動、暖かい部屋で豚汁とおにぎり、パン、お茶などで鋭気を養った。

 午後はボケッと家で過ごす。とりあえずは休息の1日となった。


 

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ぼちぼち、返品整理にかかりますか…

2010年01月30日 | 編集・営業ふらふら雑記

 昨夜は「慰安婦」問題仲間のみなさんと鶴橋界隈で新年会。帰りしなにボトルに残っていたワインをガブッといったのが影響したか、今朝はのどがカラカラでちょっと気分もスッキリしなかったので遅めに起床、20分ばかり遅れて出勤。

 溜まっていた事務仕事を片づけ、後は返品整理の日となる。

 玄関にけっこうなスペースを取って返品がどさっと積まれている。配達される時はたいした個数ではないのだが、それが滞るとため息をつきたくなるような量になるので困ったものだ。

 他部門から早く片づけろとの督促を受けているので、ぼちぼち作業にかかる。とりあえずは玄関の返品を運び込むスペースを3階に確保することからだ。その後は4階と…。やれやれ、道のりは遠い。

 

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読者ハガキのご紹介~ありがとうございました。

2010年01月29日 | 読者はがきから

●『女子大生と学ぼう「慰安婦」問題』(神戸女学院大学石川ゼミナール編・定価1200円)

 昨年11月21日に、石川先生が奈良に来てくださって、「慰安婦」問題の講演をしてくださった時に会場で購入しました。先生の熱の籠もったゼミとそこで学んでいる女子大生の姿がそのまま伝わってくる内容でとても感激しました。(奈良市・60歳・主婦)

●『ケアマネ白書』(よりよい介護をめざすケアマネジャーの会編・定価1400円)

 居宅ケア4年目です。自分たちもあと10年すれば高齢者の仲間入りです。制度の改正のたびに、現場は混乱し振り回され、利用しにくくなっているように思います。安心して老後を過ごせるようにしたいものです。『ケアマネ白書』、とても勇気をもらいました。(埼玉県・55歳・女性・ケアマネジャー)

●『治安維持法とわたし 戦後編』(桑原英武著・定価1500円)

 36年間勤めた民医連を退職し、何かと忙しい日々を過ごしている中、貴書の案内文が目にとまり、早速購入。民医連、医療生協との関わりでは改めて興味深く読み進んでいるところです。若い職員ならずとも、OBの方々にもぜひ購読をと思いました。(職員の学習文献にもいいのでは)ありがとうございました。(大牟田市・66歳・男性)

 

 

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郵政民営化のお陰でたらい回しされる

2010年01月28日 | 編集・営業ふらふら雑記

 新刊本に差し込む読者ハガキの受け取り人払いの期限が迫ってきてるので、新しい期限設定の申請のために、申請用紙に必要事項を記入して判子を押し、福島郵便局に出向いた。

 窓口に差し出すと「ああ、これはこれはここではもう受付してないんですよね。中央郵便局に行ってください」。うん? しかしこの申請用紙の宛先は福島支店宛になっているではないか。「こちらから送ることは出来ますが、時間がかかりますよ」とのこと。

 まあ、急いでるのでしょうがないかと、一旦事務所に帰り大阪中央郵便局に念のために確認の電話をした。「あのー、料金受取人払いの申請はそちらで受け付けてるんですか?」「はい、こちらで受け付けています」「そうですか、では伺います」。以前にも書いたが、大阪中央郵便局は建て替えのため、現在はかなり不便な大阪駅前第1ビルに移っているのだ。

 とにかく窓口に着き、「あのー、これお願いします」と差し出すと、「ああ、これですか。お急ぎですよね」「はい、急いでます」「じゃあ、ここでは無理ですね」「はあ? なんで?」「いやあ、ここで受け付けても時間がかかりますので、梅田スカイビル裏の大阪支店に行ってもらえますか? そこなら30分ぐらいで仮番号を出してくれますから」。うーん、今度はあっちの方へ行かねばならないのか! どうもしっくり来ないなあと思いながら梅田スカイビルの北側にある大阪支店に急ぐ。

 ここに郵便局があるのはかなり以前から知っていたが実際に行くのは初めての場所であった。玄関を入るとズラリと私書箱が銭湯の下駄箱みたいに並んでいる(ちょっと例えが古かったか)。なるほど、そういう郵便局かと感心しながら(別に感心するほどでもいないか)、郵便コーナーのカウンターを見ると、ちゃんと「●×申請窓口」と書いてある。よしよし、ここでいいのだなとほっとしながら、窓口の女性に書類を差し出した。「はい、料金受取人払いの申請ですね。では、あちらに座ってしばらくお待ちください」。

 おお、なかなか親切な対応で嬉しいではないか。それにしてもお客さんが全然いない。ガラガラなのだ。結構大きなスペースの窓口なのに誰も客がいない。それもそのハズで、こんなへんぴな場所の郵便局には普通は来ないわなあと納得する。

 さて交付された仮番号の印刷された書類を持って事務所に帰り目を通すと、ありゃまあ、2色刷りにしないといけないと書いてあるではないか! 郵便番号の数字の入る枠を朱色か金赤にせよと、そして刷り色は黒か濃紺でと。

 まったくもう、ろくなことがない郵政民営化の結果である。昔は便利やったなあ…。

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『朝ズバ!』が面白い…と思うのですが

2010年01月27日 | 丸ちゃんの私的時間

 だいたい毎朝、出勤のための着替えをしながらTBSの『朝ズバ!』を観ています。ごくわずかな時間しか観られないので、その範囲でのことですが、なかなか面白い番組です。

 特に司会のみのもんたの目線がいい感じですね。テレビで言える範囲ぎりぎりいっぱいの、その点はよく心得ていらっしゃるのでしょうが、庶民の立場での政治ニュースへの切り込みがいいです。時にはコメンテーターよりも鋭い意見も飛び出します。

 今朝もやはり「政治とカネ」問題について怒っていました。その中で、パソコンを使ってネット検索でで総務省HPから「政治資金収支報告書」に行き、さらに民主党・小沢事務所「陸山会」の収支報告書をめくりながらあの3億4千万円の記帳欄(49ページ)を示し、鳩山首相や小沢幹事長も見たことがないといっているものを、それをこうやって国民も見ることが出来るんですよと呼びかけたりして、ネット公開という限定された部分であるかも知れないけども、関心を持てば自分の目で確認することも出来るんだよと、訴えているあたりはなかなかいいじゃないの、という印象を持ちました。はあ…。

 


 

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校了後の悪夢と「ミケ本」読者へのプレゼント

2010年01月26日 | ただ今、編集作業中の本

『山登りねこ ミケ』がようやく校了、印刷段階へ進みました。

 どうもこの校了という段階を迎えると気分が落ち着きません。もちろん、ここまで来たか、という到達感はあるのですが、果たしてもう校正のモレはないか、どこかにまだ間違いがあるんじゃないかと、やはり出来上がり実際に手にとって確認するまで不安です。よく夢に出てきます。「わあー、なんじゃこりゃあ! 全然違うやんか、嗚呼…(泣)」と。

 また、出来上がったからといって安心はできない。それが本です。もちろん基本的な点検はしますが、本文の詳細な中身まではここでは目を通しません。出来上がったら素早く書店へ向けて出荷するに限る。早く在庫をなくするに限ります。そうやって一段落ついてやっと中身を再点検していく気持ちになれるのです。

 でも校了時は、いつまでも直しばかりしている訳にもいきませんから、エイヤっと踏ん切りをつけます。もう後は、知らん、なるようになるわいなあ、という気分にもなります。まあ、編集者としては問題でしょうがね。(笑)

 さてこの『山登りねこ ミケ』ですが、なんと! 特別なプレゼントをすることにしました。

 というのは、本を読んでも、ホントに山に登るの?という方もおられるかも知れません。また、ぜひミケの登る姿を見てみたいという方もおられるでしょう。

 残念ながら今、信州の山々は雪の中です。いくら雪道へっちゃらのミケでも、今はちょっと家の中で暖かくしているようですので、まあ暖かくなるまでは安曇野に行ってもその勇姿は見られないのです。

 といことで、今すぐミケの登山姿をどうしても見たい!という方へのプレゼントを準備中です。詳しくはまたご案内します。

 

 

 

 

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ミナミのアメリカ村ショップでストライキ!

2010年01月25日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 ミナミのアメリカ村で若き女性労働者たちが立ち上がりました! すごいです!

 違法な残業やパワハラ行為など数々の不当労働行為に対してのストライキ。アメリカンアパレルジャパンというファッションメーカーの難波店で働く17人が全国の店舗の仲間たちと立ち上がったそうです。息子に聞くと若者に人気のメーカーだそうです。

 笑顔でたたかおうと、いい写真です。

 詳しくは『大阪民主新報』(1月24日号)をご覧ください。

 

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今日も休みは関係なく…

2010年01月24日 | 編集・営業ふらふら雑記

 やたらと忙しく更新ができずにいました。

 ようやく週明けに「ミケ本」が校了します。長かった~。2月第1週末には出来上がる予定です。ふぅ~っ。

 続いては「清水本」。一昨日、目処が立ちました。月末校了予定で、これは2月第2週末に出来上がる予定です。

 そして今やってるのが「介護BL本」。これは3月第1週出来めざして、今編集作業中の最中。今日も休みは関係なく、朝から作業に追われてました。明日も1日かかります。

 ではみなさん、お休みなさい。

 

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バナナと乾パンとは…

2010年01月20日 | 編集・営業ふらふら雑記

 今日は「ミケ本」校正作業、納品伝票作成、出庫作業、発送作業、著者校正受け、写真送付依頼、追加原稿送付依頼、校正作業の日となる。どうしたものやらと思案していた「清水本」の件について、やはりそうするしかないかという回答も得る。

 忙しいし、外に出るのが面倒だったので今日の昼ご飯はこの部屋にあるもので勝負した。バナナと乾パン、そしてお茶であった。あっ、おかきもあった! うーむ、終わってる昼ご飯であった。まあ、人生、こういう日もある。

 月火と遅い帰宅となったので、今日はそろそろ帰ろうかなあ…。

 

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あの本はどうなるのか…

2010年01月19日 | 編集・営業ふらふら雑記

 今日は注文伝票整理、出庫作業、校正届け、納品・発送、会議、調べもの、そしてこれから原稿受け取りで外出へ。

 考えごとをしていて4時からの会議に大幅遅刻、ひと言発言して終了となる。

 さて、あの本はいったいどうなるのか、どうしたものかと引きずりながら、とりあえず外に出ることにしよう。

 

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「政治とカネ」記事に怒り、防災訓練に参加 

2010年01月17日 | 丸ちゃんの私的時間

 今日の朝刊は「小沢・鳩山VS検察」記事と震災関連記事で紙面は埋まっていました。

 元秘書らが逮捕され、どう考えても限りなく「カネ」に怪しい幹事長に対して、「どうぞ戦ってください(私も付いていきますから、と言ったかどうかは知りませんが)」とエールを送る首相。はあ? 普通、首相という立場にある者としては、そこで一線を画すものでしょうに…。運命共同体、一蓮托生の世界ですか。

 おまけに民主党の大会では何の批判の声も出ず、満場の応援の拍手が湧いたそうです。法務大臣もそこにいたんかなあ? 影では批判めいた声もあったようですが、だっっら言えばいいのにと思います。

 政権が変わった時は少しは自民党と違って「政治とカネ」問題ではマシになるのかなっと思っていたのですが、何も変わっていない、自民党時代と全く変わらないのだということがよくわかりました。首相を筆頭にみんなが1人の怪しいキングに平伏す状態です。 

 いったい昨年の総選挙で国民が民主党に期待して多大な議席を与えたことは何だったのか、そのことが全くわかっていない、まさに自浄作用ゼロの政党ではないですか!

 一方、地検特捜はどこまで切り込んでいけるのでしょう? 司法権の独立の下、勇気を持って仕事にがんばってもらいたいと思うのです。逮捕した元秘書が「死にたい」ともらしているような報道もありますが、そんなことされたら目も当てられませんからね。 

 さて、そんな記事を読み終えると、今朝は全吹田市一斉の防災訓練の日でした。

 9時半、昨夜の夜回りでも着た防犯の制服に着替えて、打ち合わせどおりに、訓練に参加する町内会の人たちを誘導するべく外へエイヤっと飛び出しましたが、誰も出てきません。おかしいなあ、誰も参加しないのかなあ(あくまでも自主参加の取り組みなので)と思いながら、辻辻に立って待ちますがやはり人影がありません。

 隣の町内会の人たちがぞろぞろと避難場所へ行く姿に声をかけて見送り、とりあえず集合時間も迫っているので私も避難場所に移動してみると、なんのこっちゃ、みなさんもう既に集合しているではないですか! 要は訓練時間開始よりも結構早めに家を出て集合してはったんですね。やれやれ…。

 実際に地震が起こるものではなく、事前によく準備されたスケジュールが組まれて、回覧板で告知され、みなさん用意周到にといった感じの「行事」なのでまあ、緊張感が無いといえばそれまでなのですが、なかなか計画する方も、参加する方も、まあこれはこれで大事なことなので仕方ないかなあといった面持ちでことは進んでいきました。


公園の下には100トンの貯水槽がある


火災消化放水を体験


いただいた豚汁と非常食炊き込みごはん


保存期間は7年間。うまい具合に来月が期限であった!

 避難場所である公園に各町内会別に集合した後は、自治会長からあいさつと訓練の意義などが話されました。そして参加者は、消防の放水訓練体験組と「豚汁+非常用炊き込みご飯」試食組に別れてそれぞれ交互に体験&試食、最後に防災用非常食を受け取って、日頃からの防災準備の大事さを実感しながらの散開となりました。

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桜鍋、そして恐ろしい夢

2010年01月16日 | 編集・営業ふらふら雑記

 昨日は、「ミケ本」の用紙確認、「清水本」の残原稿手配、「清水本」の初校出来、たいへん急いで仕上げてもらって感謝、「介護BL本」の原稿仮割、「フランス本」の第1次原稿チェック、入金確認、印税支払い準備、その後会議などで夕方を迎える。

 夜は7時から大阪社保協で「介護BL本」の編集会議、今後の厳しい日程に呆然となり、晩ご飯は天満裏界隈の「信長」へKK部さんとT内さんと出かけ、先日同様の桜鍋をいただく。寒かったので日本酒がすすみ暖かくなる。

 多分にこういう仕事状態の影響があるのか、今朝は明け方、とんでもない事態に遭遇する夢を見た。ある人物の登場で、現在進行中のすべての本が頓挫させられる夢であった。ああ、恐ろしい、恐ろしい…。 


 

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早く脱出を…

2010年01月15日 | 編集・営業ふらふら雑記

「ミケ本」再校中、「清水本」初校中、「介護保険ブックレット」原稿整理中、「フランス本」1次原稿内校中。新年早々、予想は出来たことですが、期限付きのものもあり、うーむ、追われています。早くこの事態を脱出せねば!

 

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どう考えてもおかしい、あのお金…

2010年01月14日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 136億6000万円が173億200万円に。片や、139億8100万円が104億6700万円に。これなんの金額かわかりますか? 

 民主党と自民党がそれぞれ昨年受け取った政党助成金額と今年受け取る予定の金額です。やっぱりすごい金額です。これみんな税金です。もちろん他の政党(日本共産党は受け取り拒否)ももらっていますが。

 毎年、国民1人当たり250円の税金が私たちのほとんど知らないうちに(と言っても一応新聞発表などはありますが)支払われています。正確には誰も250円をこの助成金のために払っているということでは無いのですが、金額計算のもとになる人口数に入っているので、国民1人ひとりが払っているというように理解してもいいかなと思います。

 計算すると昨年支払った250円の内、107円が民主党に、109円を自民党のために使われたことになります。どっちの政党も支持していないのに何で、強制的に支払わされなければならないのか。

 今から16年前の「政治改革」関連法ということで、寄って集って政党運営資金の自動入金システムを作ったというわけで、そりゃあ、受け取る政党はウハウハでしょう。民主党なんかは、本部収入の約8割を助成金におんぶしているそうで、これで地に足着けた活動ができるとは思えませんが。

 まあ、税金の無駄使いの最たるものです。ここを事業仕分けしないで、どうするのかと…。そんな民主党のトップ2人の「政治とカネ」問題です。どこまで知らぬ存ぜぬでいくのでしょうかね。

 そういえば総選挙で掲げた「企業・団体献金の禁止」マニュフェストはどうなっているのかと。そりゃあ、やる気ないわなあ…。


 

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子どもが「夢」を語るとき~子どものまなざし 30

2010年01月13日 | 土佐いく子の教育つれづれ

 小学六年生のこんな作文が目にとまりました。

 *   *   *

 ぼくの将来の夢は、医者になることです。医者になりたい理由は三つあります。

 一つ目は、父が医者で、手術をしている写真が家にかざってあるのですが、その写真がとてもかっこよく見えたからです。父は何も話してくれませんが、がんばって仕事をしているのがよく分かります。

 二つ目は、マンガで見たんですが、手術をしてもらって、病気が治った人やその家族、または親族などは、とてもうれしそうに「ありがとうございました」といって、そういう顔や姿を見たいからです。

 三つ目は、世界にはまだまだ病気やうえで苦しんでいる人たちがたくさんいますが、こうした人たちを救い、元気な体にしてみんなと一緒に生活させてあげたいからです。
 医者になるという夢をかなえるためには、たくさんの努力をしていかなければならないと思います。だから、たくさん努力して、自分の夢…をかなえたいと思います。

 *   *   *

 読まれていかがでしょうか。

 こんな子どもだったら親は、どんなにか幸せでしょう。ゴルフの石川遼くんみたいにかっこいいなあ…。それに比べうちの子なんて…と思われた方もおありでしょう。学生たちに感想を尋ねると、大多数がいい話だと言いました。

 実はこの少年は、この4年後、高校一年生のときに自宅に放火し、継母と幼い二人の兄弟を焼死させたあの「奈良事件」の加害者です。あこがれていたはずの父親を殺害したかったと報じられました。

 六年生の卒業前に、少年が抱いた夢は嘘ではなかったでしょう。しかも、この作文と事件との関係を云々できる資料もありませんので、あれこれ論じることはできません。

 私の受け持った子の中にも医者になることを夢みていた四年生がいました。その子は六年生になると「医者か弁護士以外はなったらあかんねん」と言い始め、あたりかまわず「死ね!死ね!」とわめき散らして、ずいぶん荒れたことがありました。

 この子はSOSを出せたのです。お父さんの期待にこたえて立派でがんばる子を続けるのはもう嫌だ! でも、お父さんはすばらしい医者で、ぼくにも後を継いでくれと…ああ、どうすればいいんだ!とその狭間で苦しみもがき、とうとう糸が切れてしまったのです。この子の場合は、お母さんが受け皿になってくれたことで、自分が本当にやりたいことを見つけることができたのですが、奈良の少年はどうだったのでしょうか。

 四年生の一貴くんは将来の夢をこんなふうに書きました。

 *   *   *

 友だちに「なあ一貴、大人になったら、いっしょに芸能人になろうな」と言われて将来のことを考えるのです。

「でも、ぼくは、やっぱり、けい官か消防士になろう」と思うのです。ところが、お母さんが「けい官はやめた方がいい。だって、あいつがおれの子分をつかまえたとかいろいろうらみがあるよ。お父さんも、けいじはやめときって言ってたよ」などと言うのです。

 そこで、また考えるのです。やっぱり父ちゃんみたいに消防士になろうかと。しかし、大工さんに家を作ってもらって、犬をかって、結婚して…でもお金がかかるなあ…。犬の散髪代だけでも五千円。やっぱり犬をかうのはやめよう。うーん、ぼくは消防士になれるか不安になってきました。

 お母さんも「消防士は、人を助けるからいいよ」って言うけど…芸能人なあテレビにも出たい気もするしなあ…。

 また友だちが言うのです。「じゃあ結婚はやめて、ぼくらで二人でくらそう」と。

 でも、ぼくは、やっぱり「大阪の消防士になる」と決めました。おわり。

 *   *   *

 まだ四年生ですから、それこそ夢みたいなことも考えていますが、生活の中からものを見て、本当のことを書いているのです。父ちゃんは「オレの後を継いで消防士になれ、道はそれしかない」などと言わないのです。「お前の人生や、自分で決めたらええで」と言うのです。奈良の少年はどうだったのでしょうか。

(とさ・いくこ 中泉尾小学校教育専門員・大阪大学講師)

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