ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

丸デブ総本店 @岐阜県岐阜市

2013年11月18日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

Photo   

岐阜市の古い歓楽街「柳ケ瀬(やながせ)」の外れ、高島屋の近くにある老舗中華そば店「丸デブ総本店」。創業は大正6(1917)年との事なので96年目。たぶんこの界隈でもっとも古い飲食店のひとつだろう。けれど老舗らしからぬ面白い店名(由来は検索すると出てきます)。総本店とあるからには以前に同名を名乗る店でもあったのだろうか。この地方では有名店なので以前から名前は知っていたが、初めて入ったのはまだごく最近。その日は何年か前の夏のかなり暑い日だったが、仕事の合間の短い時間に少々時間を気にしつつの初訪問。店内はテーブルがいくつかと小上がり。もちろん小さい繁盛店なので相席。メニューは2つしかなく、「中華そば」と「わんたん」のみでどちらも400円。

一番奥のテーブル席に座り、気分で「わんたん」を注文。思ったより時間がかかって、小さめの丼になみなみとスープの注がれたわんたんが到着。給仕のおばちゃんが盆からテーブルに降ろしてくれたが、スープがこぼれるのが当たり前のようで、他の客も同じように丼の下にはスープがたっぷりこぼれていた。事前情報はあったので心していたが、やはり普通イメージする中華そばのスープとは違い、全体的に和風の出汁で、うどんとかそばの出汁に近い。わんたんの皮で薄まっているからかな。熱々だったので口をやけどしそうだ。この丼を汁こぼしながらよく平気で持てるな、おばちゃんは。わんたんはほとんど具が見当たらない(←ちょっと言い過ぎ・笑)。軟らかくとろんとしている。遅まきながらこの時点で初めて気付いたが、これは「わんたん麺」ではなく「わんたん」なのだ。丼の底までぎっしりとわんたん。わんたん麺と勝手に勘違いしていて、下から麺が出てくると思っていたのでとても戸惑った(笑)。熱いし、大量だし、仕事の時間は迫ってくるし…。汗だくになって食べ終えて、大急ぎで店を出た。

次は中華そば目当てで訪問。この日は日曜の午後1時過ぎだったが店はほぼ満員。空席はひとつ見えるが店に入って、ひとりのおばちゃん(女将かな?)と顔を合わせて声をかけても反応がない…。その後もどうもこの人とは波長が合わず(笑)。少し待って、相席で案内される。外には待ちが出来るほどの盛況。タイミングが悪かったのか、店に座っている客の半分以上に何も給仕されていない状態だったので、しばらく待ってから、お盆の上に出汁がたっぷりこぼれた状態で(←皆そうなんです)、なみなみと麺が入った小ぶりな丼が運ばれた。麺はストレートだがいわゆる中華麺とはちょっと違う。かといってうどんのようなコシがあるわけではない。スープは以前食べたわんたんの時よりも鶏ガラ出汁が感じられる。チャーシューは脂身の無い部位で小さいが薄くはない。他の客の注文を聞いていると、濃いめやネギ多めなどの注文も受け付けているようだ。たまり醤油由来の濃いめの色で、いわゆる一般的な「中華そば」とは味も違うものだが、あっさりとしていてなかなか旨い。お歳を召した方にも人気なのが分かるような気がするなぁ。

(注)初めて入ってわんたんと中華そばの両方を注文している人は結構苦戦しているのを見かけます。安いし、せっかくだからと注文してしまうのかな、と思うのですが、丼は小さいがどちらもなみなみと入っているし、淡白な味付けなので食べきれないかも。(勘定はそれぞれ¥400)

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丸デブ総本店

岐阜県岐阜市日ノ出町3-1

(丸デブ総本店 丸デブ本店 丸でぶ 丸デブ 〇デブ 本店 総本店)

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