中津川でも特に有名な中華料理の店「五十番」を訪問。駅からさほど遠くない細い路地にある。駐車場が無いのか、みな平気で店の前に車を停めていく。創業して50年程だとか。ガラスブロックで覆われた面白い建物に入ると、思ったよりも広くない空間。すでにテーブル席は先客でいっぱいだったので、腰をかけるバーの付いた、立ち喰いのようなカウンターのような、変わったテーブル席に案内された。店に居る客だけでなく持ち帰り客がひっきりなし。電話もじゃんじゃんかかっていてすごい人気ぶり。品書きはそう多くないが、ちゃんとラーメンや焼き飯もある。でも出ていくのは筆頭の「焼きそば」ばかり。中津川市民のソウルフードと呼ばれているそうだ。厨房の中にも麺箱が山と積まれているのが見えた。もちろん自分も「焼きそば」を注文。テレビの音がかなり大きくてうざったいが、待っているうちに自分の居る変なテーブル席も後客で埋まっていく。たぶん厨房では焼きそばを作り続けだ。何しろ焼きそばの注文ばかり。
しばらくして運ばれた「焼きそば」は白い平皿に山盛り。本当にこれが並サイズかと思うほど(平日のみ大盛も出来るらしい)。特に品書きに書いてある訳ではないが、ソースはかかっておらず全体的に”白い”。中には沢山のもやしと少量のキャベツ。肉片もあるにはあったがそう多くない。やはり麺が特徴的で黄色っぽく、かなりの太麺で短い切り。勇んで手繰ってみるとソースが無い分ぼそっとした感じ。でも噛むともちっとして面白い食感。基本塩味だが思ったよりニンニクの風味が効いていて、なるほど旨い。卓上にはラー油、酢、塩、胡椒、ソース、醤油と沢山の調味料が用意してあるが、何も無しでもいけてしまう。さすがオンリーワンの味。クセになるの、分かるなァ。しっかりとした量があるので後半だけ少し酢とラー油を使ってみた。次の機会があればきっとまた「焼きそば」を注文してしまうだろうが、その時はソースや醤油をかけて味の変化を楽しんでみようかな。(勘定は¥500)
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↓ 「関西電力・賤母発電所(旧・名古屋電灯・賤母発電所)」(大正8年・1919・建造)◇。建物に近づく道がどこか分からず右往左往したが、道を下ると綺麗な壁面の発電所が出現。
↓ 位置が悪くて読めなかったが、草の生い茂った場所に建つ碑文には「恩河深而無底」(かわのおんふかくしてそこなし)と書いてあるのだとか(でもこれレプリカらしい…)。
↓ 落合にひっそりとある吊り橋「村瀬橋」(大正15年・1926・建造)◇。なかなか雰囲気のある橋で、欄干や桁、床板は木製なので改修済み。落合川には沢山の魚影が見えた。
↓ 市内の旧中山道、新町通りの路地にある「桂小五郎隠れ家跡(旧・料亭やけ山)※推定」(建築詳細不明)◇。でも建物があって料亭の名前も分かっていて”推定”ってどういうこと?
↓ 「五十番」から南に入った路地で見つけたいい感じの店舗跡(建築詳細不明)◇。このスタイルからいくと現役時代は理髪店かな?
五十番
岐阜県中津川市太田町2丁目2-10
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