河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

報告書を書きながら原発被災者の補償金請求に思う

2011-09-19 | 大学
現物を見ていないので何とも言えない部分はあるが、ちょっとこれは無理なのではないかと思った。

現在、東京電力が被災者に3月から8月分の半年間の補償金の請求受付をしているのだが、その請求書の書式が何十ページもあるそうだ。
説明書は160ページほどあるという。
しかも、支払ったものは領収書の現物を添付して、さらに請求のチャンスは1回だけだという。
つまり後からあれもあったと気づいても、もう支払われないということである。

説明資料や請求書類が解りにくい、領収書なんて保存していないと言う声がわき上がり、ある村はもう村を挙げて請求を拒否すると声明を出した。

東京電力の立場からすると公正な支払いという観点からこういう形にならざるを得なかったのは理解できる。
しかし、普段書類など書き慣れてなく、ましてや避難を経験している人に、こんな膨大な書類を書けと言ってそれがうまく機能するはずがない。

私など、年がら年中書類を書きまくっているが、それでもこんな作業はごめんだ。

中にはノイローゼになる人も出るのではないだろうか。
被害を受けた人が請求でまた苦しむというのもおかしな話だと思う。

お年寄り(本日は敬老の日)や、書類作成ができない人には何らかの簡易請求を認めないとどうしようもないのではないだろうか。

補助金の報告書をまとめながら、痛切にそう思う。
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