河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第271回岡山県臨床整形外科医会研修会

2010-11-13 | 研究・講演
本日は通信制大学院スクーリング2日目で日中は研究指導を行った。

夜、岡山プラザホテルで第271回岡山県臨床整形外科医会研修会があり、勉強のために参加した。

特別講演は
「関節リウマチと骨・軟骨破壊  ーどこまで治療可能かー 」
富山大学医学部 整形外科 教授 木村友厚 先生

リウマチ治療は私が基礎教育を受けた20年前と比べると劇的に変化した。

まず第一にメトトレキセート(MTX)がアンカードラッグとして使用されるようになったこと。
次に生物学的製剤が使用されるようになったこと。

このことによって、以前のような悲惨な関節破壊が起こる患者さんは激減した。
中にはフルマラソンに出場できるほど改善する患者さんもいる。

驚いたこと。

昔の診断基準では左右対称の関節症状がリウマチの特徴であったが、現在ではそれが否定されて片側の所見でもリウマチと診断されうると言うこと。

2010 ACR/EULAR

The 2010 American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism classification criteria for rheumatoid arthritis

Early & aggressive treatment

Tight control

薬物の進歩によってリウマチの手術は減少している。

手術も関節機能を温存する手術に変化している。
例えば足部変形に対して単純な中足骨頭切除ではなく関節を温存し、薬物で治療した後、骨変形矯正手術で対応するなど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通信制大学院スクーリング

2010-11-13 | 保健科学研究科
学部生の卒論が一段落したばかりであるが、昨日から通信制大学院のスクーリングが行われており明日は2年生の修士論文の研究発表会が行われる。
全国各地から高梁に院生が集まり、指導教員による研究指導を受けている。
通信制の大学院と言っても通学制と変わらぬレベルの修士論文が求められるし、忙しい仕事の合間に与えられた課題に対するレポートを作成しなくてはならないので決して楽なものではない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする