マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2009-04-13 11:35:14 | 映画ー劇場鑑賞
ーマーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたことーMARLEY & ME
2008年 アメリカ
デヴィッド・フランケル監督 オーウェン・ウィルソン(ジョン・グローガン)ジェニファー・アニストン(ジェニー・グローガン)エリック・デイン(セバスチャン・タンニー)アラン・アーキン(アーニー・クライン)キャスリーン・ターナー(ミス・コーンブラッド)

【解説】
子育ての予行演習のつもりで犬を飼い始めた新婚夫婦と、ラブラドール・レトリバーの愛ときずなを描く感動作。愛犬との生活を通し、結婚生活をめぐる普遍的な悩みや問題を描き出したベストセラー・エッセーを映画化。監督は『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル。主人公夫婦を『ダージリン急行』のオーウェン・ウィルソンと「フレンズ」のジェニファー・アニストンが演じている。泣いて笑って、最後は温かい気持ちになれる一作。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ジャーナリストとして働く新婚夫婦のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。しかし、やって来たラブラドール・レトリバーのマーリーは、手に負えないほどやんちゃで、何でもかんでも食べたがるおバカな犬だった……!(シネマトゥデイ)

【感想】

 元気いっぱいのマーリー

これは、犬がテーマの映画ではありません。
夫と見に行ったのですが、「ある意味、私たちの映画よね」と話し合いました。

犬を飼っていた、子供が3人いる、など、共通点も多いのですが、でも、とても一般的な家族のお話ともいえると思います。

人生にドラマティククな出来事なんてなくても、十分作品になるという、お手本のような映画でした。

確かに、このマーリーは並外れておバカな犬といえるでしょう。
「セールの子犬」ということで、専門家にはこのおバカさはわかっていたのかもしれません。

「セール子犬」として売られていたマーリー

でも、「馬鹿な子ほどかわいい」というたとえの通り、ジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、限りない愛情を注いで、マーリーを育て、やがて我が子を持ち(三人も!!)、大変だけれども、一緒にひとつひとつ問題を乗り越えていくのです。

なんでも人生を計画通り進めたかったジェニーも、やがて「計画通りじゃないけど、計画よりずっといいわ」というのです。
ジョンだって、マーリーのおかげで、一流のコラムニストになれたわけだし。
ジョンとジェニーとマーリー、お互いにとてもいい出会いをしたのですね。

一昨年死んだうちのチャコも、最初は思春期で扱いが難しくなった次男のために飼い始めました。

ほんと、マーリーと一緒、夜泣きするので、ゲージのそばで夫とかわりばんこで寝たこともありました。
チャコと手をつないで。
でも、結局甘い親は、最後には布団の中で一緒に寝ることになってしまいました。

靴やスリッパ、いすや家具まで、チャコにかじられました。
今も、名残が残っています。
「これがチャコのかじった痕なのよ」
いまでは、我が家の自慢のようです。

問題の多かった次男も無事育ち、それもチャコのおかげと喜んでいます。

そして、別れのときー。

いまも涙が出るけど、でも、一番思うのは、チャコはその死をもってでも、私たちを永遠に癒してくれるということです。

犬という奇跡の生き物、なんという存在なのでしょう。

 老犬になったマーリー

ほんと、この作品は犬の映画ではありません。
飼い犬は家族と一緒。
私たちに近い、どこにでもある家族の話でした。
そして、当たり前のことが幸せなんだと気づかせてくれる、映画でした。