マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

スラムドッグ$ミリオネア

2009-04-28 15:19:07 | 映画ー劇場鑑賞
ースラムドッグ$ミリオネアーSLUMDOG MILLIONAIRE
2008年 イギリス/アメリカ
ダニー・ボイル監督  デヴ・パテル(ジャマール・マリク)マドゥル・ミッタル(サリーム・マリク)フリーダ・ピント(ラティカ)アニル・カプール(プレーム・クマール)イルファン・カーン(警部)アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール(ジャマール(幼少期))アズルディン・モハメド・イスマイル(サリーム(幼少期))ルビーナ・アリ(ラティカ(幼少期))

【解説】
トレインスポッティング』『28週後…』など多彩なジャンルで観客を魅了する、鬼才ダニー・ボイルの最高傑作といわれる感動的なヒューマン・ドラマ。インドを舞台に、テレビのクイズ番組に出演して注目を集めたある少年が、たどってきた生い立ちと運命の恋をボリウッド風の持ち味を生かしながらつづっていく。主演はこの作品でデビューし、数々の映画賞を受賞したデヴ・パテル。底知れないパワーと生命力を感じさせる人間讃歌に息をのむ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。(シネマトゥデイ)

【感想】
アカデミー賞作品賞をはじめ、11部門も獲得した作品。
公開が待ち遠しかったー。
なんと、旅行中の札幌で、中途半端な空き時間に奇跡的にすっぽり収まりました。
妹と甥、娘を伴って、見てきました!!

うわさに違わぬ、面白さでした。
一緒に見た人たちも、みんな満足したようです。
映画好きの面目躍如となりました。

さて、この映画、舞台はインド・ムンバイだし、出演者も無名のインド人の俳優だけれども、イギリス人のダニー・ボイル監督に、スピルバーグの映画会社ドリームワークスが製作した作品。
手持ちのカメラで、まるでドキュメンタリーのように作ってあるけど、すごく計算されたシナリオ、計算されたつくした作品と言っていいでしょう。

私の感想を一口で言うと、「シティ・オブ・ゴッド」の躍動感に「ニュー・シネマ・パラダイス」のような甘酸っぱいテイスト、しかもインド映画だなあと思わずうれしくなっちゃうラストを持った純愛映画といった感じでしょうか?

みんなに「見て見て」と言いたいです。

☆ネタバレ
ムンバイの幼い兄弟、サリームとジャマール。
貧しいけれど、学校にも通い、精一杯明るく生きていました。
ところが、突然襲ったイスラム教徒への迫害で、母はあえなく死んでしまいます。
孤児となった二人は、同じ境遇のラティカとともに、自分たちを学校で習った三銃士になぞらえて、ゴミの山でせっせと廃品集めをしていました。

そこへ、親切ごかしの大人がやってきて、コーラで子供たちをつり、自分たちのアジトに連れて行きました。
彼の目的は、子供を使って金儲けをすること。
子供たちは、物乞いをしに町へ出かけていきました。
まるで「オリバー」です。

さらに悪党は、歌のうまい子供の目をつぶしてしまいます。
盲目の子供は3倍稼ぎがあるからです。
ジャマールも連れてこられました。
手先になっているのは、兄のサリームです。
サリームは頭の回転も速く、飲み込みも早いので、使いっ走りに役に立つ子供でした。

でも、さすがにサリームもジャマールの目をつぶされることは我慢ができませんでした。
二人はスキをついて逃げ出しました。
ラティカも必死で二人を追いかけますが、列車に飛び乗ったところで、サリームがラティカの手を離し、ラティカは追っ手に捕まえられてしまいました。
嘆くジャマール。
サリームは足手まといがなくなって一安心と言うのが本音でした。

成長した二人は、またムンバイへ舞い戻ってきました。
ジャマールにはラティカの消息を知りたいという目的がありました。
昔の目をつぶされた仲間から、ラティカの居場所を教えてもらって乗り込みますが、ラティカは悪人たちにとってはだいじな商品です。
彼らが手放すはずもありません。
サリームは隠し持った銃でボスを撃ち殺し、3人はまたもや逃走します。

しかし、サリームは知っていました。
ラティカを使って、自分が有利に生きる方法。
非道にも、銃でジャマールを追い払ってしまいました。

兄に裏切られ、ラティカを奪われたジャマールは、ひとりぼっちで暮らしています。
仕事も得て安定した生活ですが、ラティカのことが忘れられません。

サリームと再会し、和解して、ラティカの行方を探ります。
今は手の届かない、やくざの大ボスの囲いものになっているラティカ。
その現実の前に、なすすべもなくラティカの前から去るジャマールの惨めな心。

そこに、一筋の光、ラティカが見ていたテレビ番組、ミリオネア。
億万長者になったら、ラティカを助けにいけるかもしれない、少なくても、ラティカに愛する心は届けられるだろう。
ジャマールはそう思い、ミリオネアに出演したのです。

でも、最後の問題「三銃士はアトス・ポルトスと誰?」の答えは、知らないのです。
電話で尋ねると、その電話に出たのはサリームではなく、ラティカ!!
ラティカも答えは知らない。
自分たちは三銃士だと気取っていたのに。
でも、そんなことはどうでもいい。
電話の向こうにラティカがいる!!

ジャマールの純愛の陰に、兄サリームの悲劇がありました。
サリームは狡猾でしたが、いざと言うときには助けてくれる頼もしい兄貴でした。
先が読める賢さが、最後は彼を破滅へと導いたのでした。
これも、弟思いの兄の顛末というべきでしょう。
安定した社会で育ったなら、善悪の区別もついて、成功者となったはずのサリーム。
悲しい末路でした。

ホテルに帰ったら、ユニセフ募金の封筒がありました。
妹と娘もうながして、募金をしました。
微力だけど、こんな映画を見た後では、見過ごすわけにはいきませんでした。
ひとりでも多くの子供たちが、美しい朝を迎えられますように。


北海道旅行

2009-04-28 14:33:25 | 旅行
4月半ば、北海道へ行ってきました。
去年から甥のキヨくんが「酪農学園大学」に通い始めたので、彼の母親である私の妹と、北海道旅行の安いこの時期に毎年行こうと約束していました。
今年は東京から娘も参加しました。

一日目は到着して、すすきのの「空」というお店でゆっくり食事。
ウニがたまらん、美味しかったです。

次の日は、札幌シェラトン企画の「北の国からのロケ地をまわるバスツアー」に参加。
朝9時にホテルのロビーに集合して、出発。
バスガイドさん付きの立派なツアーです。
参加者は8人、少し寂しいです。

 富良野ワイン工場

まず、ふらのワイン工場。
ワイン作りの行程を見せていただき、いろんなワインの試飲もできました。

 工場に眠るワインの樽

この日は、晴天。
雪をいただいた雄大な山々がはっきりと見えました。

富良野駅近辺で昼食。
私たちは福寿司さんで思い思いのお寿司をたらふくいただきました。

 富良野駅近くのお寿司屋さん

 ちらしーこれで並

 これでハーフ

あとは、麓郷の森や廃品で造った家などをゆっくり見て回り、倉本聰プロデュースのニングルテラスやテレビドラマで有名になった「森の時計」などを見ました。

 森の時計

 雪か残る麓郷の森


夜は、新札幌駅前の居酒屋さんで乾杯。
去年から、このお店気に入っています。
名前も知らないんですが。

次の日は、キヨ君の案内で「酪農学園」見学。
風が冷たくて、まだ寒いです。
そして、広いキャンパス。

まず、小さい家畜を見に行くと、 えーっ?この子豚なの??
裏へまわると、こういう看板。

 もちろんやぎです

羊小屋を見ていると、倉庫のような建物から動くものが…。

 かわいい羊の赤ちゃん

産まれて間もない羊の赤ちゃんでした。
すごーく、かわいいです。

牛舎にはすごくたくさんの牛がいました。
においも強烈でした。
酪農学園ブランドの牛乳も出荷しているそうです。

次に向かったのが乗馬部。
優しい目をした馬がいました。
厩舎の中にも。
私たちが近寄ると、馬も近寄ってきました。
すごく人に慣れていました。
写真を撮ろうと寄っていったら、私の肩にがぶりと噛み付きました。

 このあと馬が私の肩をガブリ!!

 妹はキスを
いたずら好きの馬でした。

折しも新入生歓迎会の最中で、本場のよさこいソーランを見せていただきました。

たくさん歩いてお腹が減ったので、去年も食べたびっくりするほどおいしいラーメン「キネドール」へ。
ここの名物はコラーゲンたっぷりの「トロラーメン」です。

 私の食べたトロネギラーメン

やはり、北海道はラーメンがおいしいのでしょうか?
麺も美味しい、スープも美味しい、学生さん向けらしく、ボリュームもたっぷりです。
4つラーメンを頼んだので、チャーハンまで付いてきました。

満足しすぎて、すくには動けなくなりました。
かなりゆっくりしてから札幌へ電車で向かいました。

双子のシロクマの赤ちゃんを見ようと、円山動物園に行くつもりでしたが、雨が降り出しました。
傘も数か足りないし、寒い。
動物園はまた今度。

夕食にはまだ時間があります。
お土産を買ったりしましたが、まだ時間がありますねえ。

映画を検索すると、JRの駅の上の「札幌シネマフロンティア」で「スラムドッグミリオネア」が公開中、しかも時間もぴったりでした。
さすがに、初日の土曜日、映画館は満員で、いい席とは言いがたかったけど、みんなで鑑賞。
今年のアカデミー賞をたくさんとっただけのことはある!!
みんなに満足してもらえたようでした。

キヨ君の友達と待ち合わせて、「キリンビール園」へ。
予約しておいてよかったです。
広いホールは満員でした。
若い人たちがもりもり食べてもりもり飲むのを見ながら、楽しいおしゃべり。
キヨ君も北海道になじんで楽しい学生生活を送っているようで、安心しました。

また、来年、今度は旭山動物園も見たいなあ。