マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ソウルガールズ

2015-01-21 10:16:05 | 映画ーDVD

ーソウルガールズーTHE SAPPHIRES

2012年 オーストラリア 99

ウェイン・ブレア監督 クリス・オダウド (デイヴ)デボラ・メイルマン (ゲイル)ジェシカ・マーボイ (ジュリー)シャリ・セベンズ (ケイ)

 

【解説】

オーストラリアの先住民族であるアボリジニ初の女性ボーカルグループ、サファイアズをめぐる実録ドラマ。1960年代末のオーストラリアで、人種差別などの壁を乗り越えながら音楽シーンで活躍していく3姉妹といとこの姿を追い掛ける。監督はテレビシリーズなどを手掛けてきた新鋭、ウェイン・ブレア。オーストラリアの人気歌手ジェシカ・マーボイや、『裸足の1500マイル』などのデボラ・メイルマンらが、ヒロインたちを快演する。夢を持つことの素晴らしさを描いた物語はもとより、魂の込もった歌唱シーンも必見。

 

【あらすじ】

1968年のオーストラリア。アボリジニの居住区で生活しているゲイル(デボラ・メイルマン)、ジュリー(ジェシカ・マーボイ)、シンシアは、小さな頃から歌うことが大好きな3姉妹。いとこのケイと一緒にカントリーミュージックを歌いながらシンガーとして成功をつかもうと奮闘していたが、コンテストに出場しても先住民族に対する偏見や差別から落選させられてばかり。意気消沈する四人だが、ミュージシャンを自称する男デイヴ(クリス・オダウド)と出会い、彼からソウルミュージックのレッスンを受ける。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

2002年の作品「裸足の1500マイル」でも取り上げられたいわゆる「盗まれた世代」と呼ばれる、人種隔離政策の被害者の子供たちの問題も取り上げています。

この人種隔離政策はアボリジニたちを移住区に隔離して、子供たちは親元から引き離して育てるというもの。

「裸足の1500マイル」では子供の施設から抜け出して親元に帰った女の子たちの話が描かれていました。

この作品の中でも、ケイは肌の色が白いということで親元を話され、白人家庭で育てられていました。

 

隔離された移住区で暮す歌の好きなゲイル(デボラ・メイルマン)、ジュリー(ジェシカ・マーボイ)、シンシアのアボリジニの姉妹が、白人の元で育てられている従妹のケイと共にソウルグループ「ザ・サファィアズ」を結成し、ベトナムのアメリカ軍を慰問すると言うもの。

 

なんでアボリジニが、ソウルソングでベトナム慰問なの???

たくさん疑問がわきますが、実話をベースにしているだけあって説得力がありました。

どんな逆境にも負けない、この姉妹たちのエネルギッシュな活躍が感動的です。

 

どんなに素晴らしい歌を歌っても、人種差別の分厚い壁に跳ね返されてしまう姉妹たち。

まだ18歳のジュリーに一番才能があります。

しかも彼女はシングルマザー。

なんとか自立したいともがいていました。

 

長女のゲイルが姉妹たちを引っ張っていくのですが、個性の強い姉妹たちはいつもぶつかってしまいます。

でも、歌で生きていきたいという夢は同じ。

 

ひょんなことから自称ミュージシャンのデイヴ(クリス・オダウド)と出会い、彼は彼女たちにソウルを感じ、今まで歌っていたカントリーミュージックをやめさせ、ソウルミュージックの特訓を始めました。

そしてザ・サファイアズは米軍が行っていた慰問隊のオーディションに合格、ベトナムへと乗り込みました。

 

彼女たちの歌は兵隊さんたちに受け入れられ、大喝采を受けます。

でも、そこは戦場、爆撃されたり、デイブが怪我をしたり怖い体験をします。

その経験がみんなの絆を強くし、デイブとゲイルはお互いの気持ちを打ち明けあい、新たな気持ちでザ・サファイアズの凱旋公演を、アボリジニの移住区で行うのでした。

 

このあと、姉妹たちはアボリジニの教育や地位向上に尽力したと紹介されていました。

 

アボリジニが受けた迫害の歴史を知ると、ユダヤ人迫害以上の衝撃を受けますが、どの民族にも歴史と文化があり、幸せに生きる権利は誰にでもあるのだから、これからはオーストラリア国民として誇りを持って生きていって欲しいと思いました。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。