プチュンバンのお寺参り 12 カンボジアの相撲大会

プチュンバンのお寺参り 12 カンボジアの相撲大会  金森正臣(2006.11.21.)

写真:お寺の一角に人だかりがあった。人一倍好奇心の強い性格から、見逃すわけには行かず、馬のモニュメントに乗っかって、上から覗くとかくの如し。なんと相撲そっくりではないか。フンドシは無く、クロマー(カンボジア式手ぬぐいの大型版。相撲の奥の右手の男が首に巻いている)を腰に巻き、互いに組み合っている。トクダワラの様な区切りは無く、何処までも土俵。ルールは判然としないが、背中が土に付いたら負けらしい。右手の立っている男が、行司らしい。

 行司が合図をすると、お互いに狙いながら直ぐに組んで、僅か1分ほどでけりが付いてしまった。決勝戦だったらしく、勝った男は何か小さな褒美を貰って終わり。皆あっという間に解散してしまった。連れて行ってくれたメンバーにいろいろ聞こうとしたが、裸になって組み合ってと、話してみてもなかなか通じない。結局何だったかは明らかではなかったが、どう見ても相撲。

子どもの頃に、村の鎮守の神様の春祭りと秋祭りに、子どもから大人まで、奉納相撲があったことを思い出した。怪我をしないように結構土俵が高かったので、私は良く上から転がり落ちていた。良く覚えていないが、弱かったのだろう。賞品は、カボチャやナスなどの農産物や鉛筆、ノートなどの学用品だった。


 日本に1月ほど帰っていましたが、一昨日夜プノンペンに戻りました。日本では霜が降るくらい寒かったので、暑さを忘れていましたが、今朝も29度あり、一気に暑さを思い出しました。インターネットの調子が、相変わらず悪く、なかなか送れないことが有ります。書いたものが消えちゃうと意欲消失で、次の日回しになってしまいます。

日本では、社会全体が歪んで来ていて、子殺し、親殺し、いじめ自殺、責任を感じての自殺、臓器移植などと様々な問題が、噴出していました。皆さんはどのように感じて居られるでしょうか。もう15年位前から、予想できていたことであります。実際に起こってきても、直ぐには改善の方法が無いことなので、発言を控えてきました。新聞紙面に発表される、文部科学大臣の発言、教育再生会議の委員の発言、専門家と言われる人々の発言などを読んでいましても、かなり核心から離れているので、現状はほとんど改善されないと思います。これ等の問題は、非常に複雑な立体的な網の目を手繰っている様なものです。いろいろ意見を言ってもどうにもならないとは思いました。しかし、現在問題を抱えて苦労している卒業生の皆さんのことを考えると、考える、理解するなどのヒント位にはなるかと思い、少しいろいろまとめています。非常に長くなりますので、順次少しずつ、掲載していきたいと考えています。
 皆さん、苦労がありましても頑張ってください。苦労はきっと後で役に立ちますし、人生の基本です。逃げていては、問題は解決しません。しかし、方向が違っていて苦労しても、目的には至りません。力を抜いて、様々な方向を睨みながら、解決の糸口をつかみましょう。
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