“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「『数』はいかに世界を変えたか」(トム・ジャクソン著/創元社)

2020-05-11 09:35:06 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:「数」はいかに世界を変えたか

著者:トム・ジャクソン

訳者: 緑 慎也 

発行:創元社(ビジュアルガイド もっと知りたい数学①)

 「数(Numbers)」とは一体なんであろうか? 財布にある小銭を数えることが「数」であり、頭の中で秒数という目に見えないものを数えることも「数」である。実は、私たちの世界は数学の言葉で書かれていると言っても過言ではなく、すべては数に置きかえた途端、独自の想像世界が生まれる。この世界への入り口として、数がいかにわれわれの世界を形づくり、また変えてきたのかを美しい図版や事例をもとに紹介。

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●科学技術ニュース●東京大学など、世界初となる室温における炭素二原子分子(C2)の化学合成に成功

2020-05-11 09:34:38 |    化学

 東京大学 大学院薬学系研究科の宮本 和範 准教授、内山 真伸 教授(信州大学 先鋭材料研究所 教授(クロスアポイント)、理化学研究所 開拓研究本部 主任研究員(兼務)、JST CREST)らの共同研究グループは、発見から約一世紀経過した現在でも基本性質さえ謎に包まれたままであった炭素二原子分子(C2)を初めて化学合成することに成功し、その特異な化学結合(一重項ビラジカル性を有する四重結合性)を実験により明らかにした。

 さらに、同手法によって発生させたC2から炭素ナノ材料(C60、カーボンナノチューブ、グラフェンが自然形成することを発見した。

 同研究成果は、化学の根幹をなす化学結合論を見直し、宇宙や地球における炭素資源の起源に迫る成果。

 また今後は、C60、カーボンナノチューブ、グラフェンといったナノカーボン生成メカニズムの研究や、C2を分子材料とするさまざまな炭素材料研究への応用も期待される。( 科学技術振興機構<JST>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「電磁気学 講義ノート」(高木 淳、村中 正、巌佐 正智、一刀 祐一著/共立出版)

2020-05-11 09:34:06 |    電気・電子工学

 

<新刊情報>

 

書名:電磁気学 講義ノート
 
著者:高木 淳、村中 正、巌佐 正智、一刀 祐一

発行:共立出版

 同署は、工学系学生が半年間で学習する電磁気学の教科書として執筆したもの。電磁気学の学問としての流れを理解するうえで必要な内容に限定。電場から始まる電気現象を説明し、電流からつくられる磁場へと展開する。電気双極子、磁気双極子を含む誘電体や磁性体を除けば、真空での電場や磁場に関する話題であり、電磁波についての記述は最小限にとどめている。一方で、電磁気学を理解するために必要な数学については、比較的記述量を多くしてある。

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