“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「日本の医療」(島崎謙治著/東京大学出版会)

2020-05-21 09:37:00 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:日本の医療<増補改訂版>~制度と政策~

著者:島崎謙治 

発行:東京大学出版会

 医療費の増加に加え就業人口の減少が進むため、日本の国民皆保険は危機的状況にある。歴史分析と国際比較により日本の医療制度の構造を明らかにし、今後の改革の方向性と具体的な政策を提示。初版から約10年、最新の政策動向を含め大幅に加筆した待望の増補改訂版。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

★炭素ニュース★国立環境研究所など、南極海の二酸化炭素吸収は微細藻類の量だけでなく種類が鍵となることを明らかに

2020-05-21 09:36:13 |    ★炭素ニュース★

 国立環境研究所・地球環境研究センターの髙尾信太郎研究員らと、東京海洋大学、北海道大学、国立極地研究所の共同研究チームは、浮遊性微細藻類(植物プランクトン)の優占グループの変化が南極海のインド洋区における夏期のCO2吸収量に影響を及ぼすことを、船舶観測と衛星画像解析により初めて明らかにした。

 具体的には、特定の群集(珪藻類)が優占する年ほど、植物プランクトンの正味の炭素固定量は大きくなり、海洋へのCO2吸収量も増加することが分かった。

 同研究で得られた知見は、温暖化等の気候変動によって生じる可能性がある植物プランクトンの群集変化が、海洋の炭素循環を通じて気候変動に及ぼす影響を評価・予測する上でも重要な情報。

 南極海(南大洋)は、人類がこれまで放出してきた二酸化炭素(CO2)の約1割を吸収してきたと見積もられており、地球規模の炭素循環を理解する上で重要な海域。(国立極地研究所)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●NICT、若手セキュリティイノベーター育成プログラム「SecHack365」2020年度受講生の募集開始

2020-05-21 09:35:47 |    情報工学

 情報通信研究機構(NICT)ナショナルサイバートレーニングセンターは、2020年5月25日(月)から6月10日(水)まで、若手セキュリティイノベーターの育成を目的としたプログラム「SecHack365(セックハック サンロクゴ)」の2020年度受講生を募集する。
   
 サイバー攻撃が多様化・悪質化する中、既存のセキュリティソフトウェア等をユーザーとして“利用”するだけでなく、新たなソフトウェア等を自ら“研究開発”できる「セキュリティイノベーター」を育成することが急務となっている。そのため、NICTは、未来のサイバーセキュリティ分野における研究者や起業家の創出に向けて、若年層を対象とする「SecHack365」を2017年度から開講している。

 同プログラムでは、25歳以下の学生や社会人から40名程度を公募選抜し、1年を掛けた長期ハッカソンによってセキュリティ関連の研究開発を行い、第一線で活躍する研究者・技術者の協力の下、本格的な指導を行う。
   

1)課題申込期間:5月25日(月)〜6月10日(水)17時

2)課題提出期限:6月14日(日)17時

3)結果通知:6月30日(火)までに、合格者へ通知

4)応募資格:日本国内に居住する25歳以下の方(1995年4月2日以降に生まれた方)

5)募集人数:40名程度

6)参加費用:オンライン開催の参加費は無料となる。

(注)合宿形式等の集合イベントを実施する場合には、イベント参加のための実費相当分(交通費・宿泊費等)は参加者負担になる(学生は全額補助)。


(情報通信研究機構<NICT>)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ACモータ可変速制御システムの理論と設計」(杉本英彦編著/森北出版)

2020-05-21 09:35:07 |    電気・電子工学

 

<新刊情報>

 

書名:ACモータ可変速制御システムの理論と設計

編著:杉本英彦

著者:小山正人、玉井伸三

発行:森北出版

 表面永久磁石形同期モータ(SPMSM)、埋込永久磁石形同期モータ(IPMSM)、誘導モータのそれぞれについて、モータ・ベクトル制御の基礎からセンサレス制御まで丁寧に解説。また,制御理論だけでなく、PWM制御のためのインバータ、センサ、角速度・位置制御、ディジタル制御など、システム設計の際に必要となる事項についても詳しく扱っている。制御システムの全体像を理解できる、ACモータの制御エンジニアにおすすめの1冊。(同書は、1990年に総合電子出版社から発行された「ACサーボシステムの理論と設計の実際」を全面改訂したもの)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする