“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「1日1ページ 数学の教養365」(クリフォード・A・ピックオーバー著/ニュートンプレス)

2020-05-01 09:34:53 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:1日1ページ 数学の教養365

著者:クリフォード・A・ピックオーバー

監訳:小山信也

訳者:佐藤 聡

発行:ニュートンプレス

 偉大な数学者がどんな名言を残したのか、知りたくありませんか。たとえば「ピタゴラスの定理」で知られるピタゴラスは「数は真実の支配者であり、神と悪魔の母である」と、示唆に富む名言を残している。同書は、1日一つ、偉人の言葉を通して数学の教養が学べる一冊。著名な数学者のほか、物理学者や小説家などの言葉も織り交ぜている。365の教養を通し、数学とは単なる学問にとどまらない、芸術に似た領域であることがおわかりいただけるであろう。

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●科学技術ニュース●北海道大学、触媒設計を加速する触媒インフォマティクス・プラットフォームを開発

2020-05-01 09:34:27 |    化学

 北海道大学 大学院理学研究院の髙橋 啓介 准教授、藤間 淳 特任准教授、宮里 一旗 特任助教および髙橋 ローレン 学術研究員らの研究グループは、触媒データをオープンに共有でき、プログラミングを必要としない機械学習・データ可視化を可能とした触媒インフォマティクス・プラットフォーム「Catalyst Acquisition by Data Science」(通称:CADS)の開発に成功した。

 近年、人工知能(AI)-データ科学-を自然科学に適用し、触媒開発を加速させる動きが活発化している。このような試みを触媒インフォマティクスと呼び、新規の研究分野として学術界・産業界から注目されている。

 触媒インフォマティクスは多くの技術の融合分野のため専門性が高い上、高度なプログラミング技術が必要。また、各々の触媒研究者の所有するデータを蓄積・共有するデータセンターが存在しないことも、触媒インフォマティクスを推進する上で大きな障害であった。

 同研究グループは、これらの障壁を取り払うため、ウェブブラウザ上での簡単なマウス操作で触媒インフォマティクスを用いて触媒設計できるプラットフォームを開発した。

 これにより、ウェブブラウザ上で研究者が持つデータの可視化や機械学習による触媒設計が可能になる上、触媒データの公開により世界の触媒研究者との情報共有も可能とし、触媒データセンターとしての役割も果たす。

 実際にOCM(メタン酸化カップリング)触媒データをCADSで分析し、CADSのインタラクティブ可視化などによって、OCMの反応収率に影響する要因の切り口を見いだした。今後、CADSの普及により、データ駆動型の効率的かつ直接的な触媒設計が加速すると期待される。(科学技術振興機構<JST>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「入門 物流(倉庫)作業の標準化」(鈴木邦成、日刊工業新聞社)

2020-05-01 09:33:52 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:入門 物流(倉庫)作業の標準化 ~バラツキを減らし、ムダとミスをなくす!~
 
著者:鈴木邦成 

発行:日刊工業新聞社 

 倉庫、物流センターの作業手順や作業ツールなどを標準化することで、作業者間で発生する作業のバラツキを抑え、物流品質を高いレベルに保つことができる。同書では、物流工程(入荷、ピッキング、仕分け、梱包、出荷など)に沿って、標準化の考え方と実践方法をやさしく解説。

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