“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「全予測 2020年代の日本」(河合雅司著/講談社)

2020-05-20 09:38:43 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:全予測 2020年代の日本~図解・未来の年表~

著者:河合雅司

発行:講談社

 新型コロナウィルス、東京オリンピック……これからの日本はどうなる!?累計88万部「未来の年表」シリーズ3冊のポイントが、これ1冊で俯瞰的にわかる。新・人口減少カレンダーも掲載。アップデートされたデータも満載。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●東京大学、深層学習によって構築された人工知能により血小板凝集塊の分類に成功

2020-05-20 09:38:17 |    生物・医学

 東京大学 大学院理学系研究科の周 雨奇 大学院生、合田 圭介 教授らは、東京大学 大学院医学系研究科・東京大学 医学部附属病院 検査部の安本 篤史 助教(研究当時)、矢冨 裕 教授と共同で、血液中の血小板凝集塊が分類できることを世界で初めて発見し、それを定量モデル化した手法「インテリジェント血小板凝集塊分類法(intelligent Platelet Aggregate Classifier:iPAC)」の開発に成功した。

 iPACは、特殊な顕微鏡を用いて得られた多数の血小板および血小板凝集塊の画像をもとにした深層学習によって構築された人工知能。
 
 iPACを用いることで、刺激物質(アゴニスト)の種類により血小板凝集塊の形態(形、大きさ、複雑さなど)が微妙に違うことに気づき、血小板凝集塊の形態から活性化を誘導するアゴニストの種類の同定・分類するという画期的な発見をした。

 iPACは、血小板凝集のメカニズムを解明するための強力なツールであり、また、流血中の血小板凝集塊の存在は心筋梗塞や脳梗塞の原因となるアテローム血栓症および最近の新型コロナウイルス感染による血栓症と関連することから、血栓性疾患の画期的な臨床診断法、薬理学、治療法への応用展開が期待される。(科学技術振興機構<JST>)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ソフトウェアとしてのRFID」(真間則行 著/リックテレコム)

2020-05-20 09:37:40 |    電気・電子工学

 

<新刊情報>

 

書名:ソフトウェアとしてのRFID~メカニズムと開発手順~
 
著者:真間則行 

発行:リックテレコム

 最近、「食品ロス」とか「無人コンビニ」や「物流の効率化」といったキーワードが新聞やTVで話題になることが多くなってきている。あるいは、洋服を買いに行ったとき一瞬にしてレジの精算が終わってしまうのを体験した人も結構いるのではないだろうか。これらの仕組みを実現するのが「RFIDタグ」。近年では、RFIDタグは、物流で使われているパレットやカゴ台車、あるいは工事現場での各工具にも付けられており、在庫管理・物流管理に大きく寄与している。同書では、このRFIDを使ってシステムの設計および構築を行う開発担当者、SE、プログラマ、そしてRFIDを実際に使うユーザを対象に、グローバルな標準でシステムを構築するために何が必要かを解説。「食品ロス」を無くす仕組みや、「あのショップ」でも使われている「あのPOSシステム」の作り方がよくわかる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする