<新刊情報>
書名:LIFE3.0~人工知能時代に人間であるということ~
著者:マックス・テグマーク
訳者:水谷 淳
発行:紀伊国屋書店
「我々の未来は我々が作るものだ」現在考えうる、超知能AI出現後の各シナリオを検討する。AI開発の指針「アシロマAI原則」の取りまとめに尽力し、AI安全性研究を牽引する著者が、来るべき世界の姿と生命の究極の未来を考察する。労働、法律、軍事、倫理から、生命と宇宙、機械の意識まで多岐にわたる問題を論じた全米ベストセラー。31か国で刊行。
<新刊情報>
書名:LIFE3.0~人工知能時代に人間であるということ~
著者:マックス・テグマーク
訳者:水谷 淳
発行:紀伊国屋書店
「我々の未来は我々が作るものだ」現在考えうる、超知能AI出現後の各シナリオを検討する。AI開発の指針「アシロマAI原則」の取りまとめに尽力し、AI安全性研究を牽引する著者が、来るべき世界の姿と生命の究極の未来を考察する。労働、法律、軍事、倫理から、生命と宇宙、機械の意識まで多岐にわたる問題を論じた全米ベストセラー。31か国で刊行。
北海道大学低温科学研究所の香内 晃教授、桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部の中野英之教授、岡山大学惑星物質研究所の山下 茂准教授、奥地拓生准教授、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授、海洋研究開発機構生物地球化学センターの高野淑識主任研究員、東京大学大学院理学系研究科の橘 省吾教授らの研究グループは、星間分子雲のチリに大量に含まれている有機物を加熱すると、水が大量に生成されることを発見した。
これまで、地球に水をもたらした物質としては、彗星の氷や、炭素質隕石に含まれる水を含む鉱物などが候補になっていた。しかし、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査によって彗星の氷の寄与はほとんどないことがわかり、また、炭素質隕石では地球の水が多くなりすぎるなどの問題があり、地球の水の起源はわかっていなかった。
星間分子雲由来の有機物は、氷がなくなってしまう、太陽から2.5天文単位の距離より内側の領域でも残っているため、有機物から水ができるという結果は、地球のみならず、火星や小惑星の水の起源を解明する上で、重要な成果。
「はやぶさ2」によって採取された試料中の有機物の分析と相まって、地球をはじめ、地球型惑星の水や有機物の起源が解明されることが期待される。 (海洋研究開発機構<JAMSTEC>)
第40回「猿橋賞」は、「加速器をもちいた長基線ニュートリノ実験によるニュートリノの性質の解明」した市川温子氏が受賞した。
市川温子氏は、このニュートリノの性質解明を目指し、加速器を用い たニュートリノ振動実験であるT2K(Tokai to Kamioka)実験に設計段階から携わって、ニュートリノ・ビ ームラインの建設と実験データ解析の両面で大きな貢献を成した。
T2K実験では大強度陽子加速器J-PARCを用いて生成したミュー型ニュートリノを295km離れた検出 器スーパーカミオカンデに向けて出射する。市川氏はこの長基線の高強度ニュートリノビームの生成と、 ニュートリノビームの性質を高精度で測定するモニター群の建設について様々な独創的なアイデアを出している。
特に、生成装置の中でも最も厳しい環境で安定に動作させる必要がある標的と電磁ホーンを、研究グループを牽引して予定通りに完成させた。これによりT2K実験は2011年から2013年にかけてミュー型ニュートリノが電子型ニュートリノに変化する「電子型ニュートリノ出現」を世界で初めて観測す るという大きな成果を挙げた。
電子型、ミュー型、タウ型の3種類のニュートリノが振動によって混合する ことが確かめられ、ニュートリノにおいてCP対称性の破れを発見できる可能性が開けた。
<新刊情報>
書名:細胞のメカニクス<第2版>
著者:David Boal
訳者:鈴木宏明
発行:森北出版
同書は、メカノバイオロジーや再生医療に欠かせない、「細胞を対象とした力学」の解説書。細胞の物理的・力学的性質に重点をおき、細胞の基本的な構成要素(ソフト材料)から全体(複合材料)へと解説を進めている。実験と理論の両面から平易に説明し、生物系や物理系、工学系いずれの読者にとっても、応用に役立つ結果がよくわかるよう配慮がなされている。特に、近年研究が進んできた「ゆらぎ」に対する応用は、ほぼすべてのトピックを通じて扱っている。重要性が増している学際的な分野について、幅広い知識が見通しよくまとめられた、充実の書籍。