“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「作って楽しむプログラミングAndroidアプリ超入門」(高江 賢著/日経BP)

2020-05-28 09:34:40 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:作って楽しむプログラミングAndroidアプリ超入門

監修:山田祥寛

著者:高江 賢 

発行:日経BP

 同書は、プログラミングがまったく初めての人でも、簡単なサンプルを作りながら、Androidアプリの作成を楽しく体験できる入門書。全9章を順番に進めることで、Androidアプリの基礎知識、画面のデザイン、コードの書き方などが理解できる。章ごとに短いトピックで区切られているので、自分のペースで学べる。PCスクールなどの教材としても適している。同書は、2015年8月発行の「アプリを作ろう!Android入門 Android Studio版」を、執筆時の最新情報に合わせて大幅に改訂したもの。今回の改訂では、プログラミング言語をJavaからKotlinに変更し、内容を全面的に見直した。

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●科学技術ニュース●早稲田大学と米国マサチューセッツ工科大学、包括的な小売電力市場メカニズムを世界で初めて開発

2020-05-28 09:34:13 |    電気・電子工学

 早稲田大学 理工学術院の和佐 泰明講師および内田 健康名誉教授、米国マサチューセッツ工科大学のアヌラドハ・アナスワミ博士らの研究グループは、主に経済分野で取り組まれている市場メカニズムとシステム制御分野で開発された最新の分散最適制御の理論を電力分野に応用することで、各地点の電力状況や意思を反映しながらリアルタイムで最適な電力需給調整を実現する包括的な小売電力市場メカニズムの枠組みを世界で初めて開発した。

 現在、配電系統の物理的制約を加味した小売電力市場の運用方策が国際的に模索されている。

 今回の提案メカニズムは、米国の電力システムにも適用可能であることを明らかにしており、現在進行中の日本の電力市場構築に対する技術的解決の理論的な基礎となることが期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「1から始める Juliaプログラミング」(進藤裕之、佐藤建太著/コロナ社)

2020-05-28 09:33:41 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:1から始める Juliaプログラミング

著者:進藤裕之、佐藤建太 

発行:コロナ社

 Juliaは2012年に開発版が公開され、2018年に安定版のバージョン1.0がリリースされた新しいプログラミング言語。JuliaはPythonやRなどのスクリプト言語のように手軽に使用できながら、Cなどの高速なプログラミング言語にも匹敵する実行速度をもち、科学技術計算分野を中心に大きな注目を集めている。2019年には,米国の工業・応用数学に関する学会であるSIAM(Society for Industrial and Applied Mathematics)が4年ごとに選ぶJ. H. Wilkinson賞をJulia開発者らが受賞し、英国の科学誌NatureではJuliaの特集記事も組まれた。Juliaのダウンロード数も同年大きく数を伸ばし,人気は今後も高まっていくものと考えられる。同書は、「Pythonのように書けて、Cのように動く」新しいプログラミング言語Juliaの基本的な文法や使い方から、実践的な内容として、標準ライブラリには含まれない数値計算やデータの可視化などのパッケージの活用まで解説する。

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