7月の豪雨で道路の復旧工事が各地区で行われている。長年所用で通っていた坂道が通れず、早くも1カ月経ようとしているとき、小中高生の作文集を手にした。小原坂を通学している姿は何回も見ていたのに、こんな坂道にドラマがあったのだ。何十年前のわが身に重ねて思い出に浸った。登校時はスイスイ降り、帰宅時は魔の坂道になった。当時、早く帰宅し家事をせねばの一言に尽きた。時代は移り、家の事情も変わった。中学生の自転車通学を読み、懐かしく甘い感傷で胸がいっぱいになった。一生のよき思い出を作り、友と語り合ってください。
鹿児島県鹿屋市 春野フキ子(70) 2020/8/31 毎日新聞鹿児島版掲載
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