近年、小鳥や昆虫が減って寂しい気持ちになる。無農薬、有機肥料の菜園で体を動かしている。10月、キャベツ5本は防虫ネットをかけ、2本は縁近くに植えた。先日、菜園を見ると無防備のキャベツは幼虫の食生になり、葉脈だけの網状になっていた。昨年もそうだった。数日後、太った幼虫はサナギの準備かいなくなった。ボロボロのキャベツはしばらくして新しい葉を出した。小さく結球して遅れて収穫できる。あの幼虫はどこかで羽化しただろう。郷土に飛来する鶴に、広大な田の二番穂は鶴に残し、餌も与える。譲り合って飛来を楽しんでいる。
鹿児島県出水市 年神貞子(83) 2019/11/22 毎日新聞鹿児島版掲載