はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

楽しく気まま町歩き

2017-01-14 22:03:45 | 岩国エッセイサロンより
2017年1月14日 (土)
   岩国市   会 員   片山清勝

 健康のために歩いている。そのお供は小さなデジカメに携帯電話と歩数計。
 家の前は小さなつじ。「小鳥が飛んでいった」 「何か大きな音が聞こえる」など、気のむくままに第一歩を決める。
 藩政時代の細い迷路の通りでは歴史を感じる。棟上げに出合うと、しばらく立ち止まって眺める。大きな張り紙があると止まって読む。知った人に出会うと立ち話になる。
 同じ通りも、歩く向きが逆になると景色が変わる。
 道沿い、公園の草木や、水鳥の様子などに四季の移ろいを楽しみながら歩き、写真も撮る。こんな気ままな歩きでも、健康面だけでなく、ブログや投稿の題材に出合える。
 写真は16年目になる孫新聞への風景写真としても使う。何かに関心を示す、これも健康維持に役立つ。
 公園の梅が咲き始め、春が近づいていることを教える。今年も無理をせず、楽しみながら、また、思いもしない出会いも期待して町を歩こう。

    (2017.01.14 中国新聞「広場」掲載)