はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

あけましておめでとうございます

2008-01-01 09:08:58 | アカショウビンのつぶやき
皆様 佳きお正月をお迎えのことでしょう。
一年間この拙いプログを応援していただき心から感謝しています。
今年もよろしくお願い致します。
 
 冷たい雨の元日となりましたが、鹿屋キリスト教会で行われる、恒例の元旦早天祈祷会に行き
 「主は人の一歩一歩を定め、御旨にかなう道を備えてくださる。人は倒れても打ち捨てられるのではない。主がその手を捕らえていてくださる」
 という聖書のみ言葉をいただきました。いつも共に居られる神様を信じて一年間歩みたいと思います。

 暖冬のせいでしょうか、毎年、正月前から開き始める水仙が今年はまだ蕾です。色んな所に異変を感じるこの頃ですが、かけがえのない「美しい青い星」を、次の世代に残すために、私にできることは何なのか…。今年も皆さんと一緒に考えていきましょう。 

待つ

2008-01-01 09:08:39 | はがき随筆
 3年ぶりに末娘が夫と2人帰郷する。正月に向けて私用と娘たち用の火鉢二つのわら灰を作った。新しい灰をふかふかに詰め込んで居間に運び、私用の火鉢に炭火を入れると、すぐに猫が来て前脚をそろえて座った。
 3人娘の幼いころ、風呂上がりに晩酌の肴を作り始めると、娘たちも自然に火鉢を囲んだ。小さなフライパンでハマグリを焼く、おしゃべりする──。いつの間にか家族の夕食になっていた懐かしい日々。
 「食べ物はまだないよ!」と猫に言いつつ、新しい炭火を眺めている。
   出水市 中島征士(62) 2008/1/1 毎日新聞鹿児島版掲載