昨夕、豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」が「春の日本一周クルーズ」の途中函館港に寄港した...。接岸の前に海に浮かぶ船の姿をカメラにと西ふ頭に車を走らせたが、今回も予定の1時間前には接岸してしまいアウト...、それでも白い船体が夕陽を浴びて赤く染まった姿を見ることが出来た...。
今日午前中、乗客の皆さんが函館観光をしている時間を利用して船内見学会が行われた...。募集人員は80名...、「当たるかな?...、応募しないと当たらないよなあ...、」といいながら出した葉書は運良く「当選」、集合時間に乗船口で見学者用の「乗船証」が渡され、首に掛けていざ乗船...。
「ぱしふぃっくびいなす」は、日本船籍で総トン数26,594トン、全長184m、全幅25mで客船の中ではそれほど大きくはないものの、12デッキ(12階建て)で構成され、乗船口は5階...。乗船するとロビー...、中央に吹き抜けを見上げると見事なシャンデリアが吊され、豪華なホテルと間違うほどで、ラフなスタイルで乗船したことに気恥ずかしさを感じてしまう...。
エレベーターで一気に11階まで昇り見学しながら下りてくる。11階の展望ラウンジは操舵室の上にありデッキから船長になった気分にさせてくれる。この階には展望風呂、プール等も用意されており、プールの水は現地の海水を汲み上げたもので世界の海を泳ぐことができ、プールサイドでの日光浴も気兼ねなくできる...。
8階のメインホール...。航海中は船内でイベントが目白押し...、ゆったりと本でも読んでと持参したが、イベントに夢中になり1度も持参した本を開かなかったという方もいるという。このメインホールでは、連日エンターティナーによるコンサートやショーで、夜のひとときを楽しめる...。
なんといってもクルーズのメーンは食事、ゆったりと食事を楽しめるダイニングルームは7階にある...。今日のメニューをちょっと覗かせて貰ったが、こんなの毎日食べたら...。
ところが、そんなもんでない。船内では起床後のデッキをウォーキングした後にモーニングティーを、朝食を摂って、さらにモーニングティが待っている...、昼食の後にはスイーツを楽しみながらアフタヌーンティ、夕食前にサンドイッチなどが用意されたライトミール...、夕食は料理長自慢のメニューでいただき、夜食に麺類やおにぎり、フルーツなどが用意されている...。全部付き合うと7回の食事...、食べてるだけで一日が終わりそう...。
駆け足での見学...、それでも1時間ほど船内を歩き回ることが出来た。案内をしてくれた女性スタッフの佐野さんは「今回の乗客は約460人で、乗員が220人。乗員220人の内、70人が日本人で他は外国人だがサービスは行き届いている。今回、横浜、神戸から瀬戸内海、日本海を巡っての10日間のクルーズで、料金は安いので35万円から乗れるのでそんな高いというイメージはしないでしょう...。」と話していた。
確かに、1日4万円弱で7食付いて、イベントに参加して、毎朝デッキ1周366mをウォーキングに励んで...さらに「潮風を感じながら安らぎの時間」を買うんだったら安いかも...。それにしても短い時間だったけどしっかり“クルージング”気分を味わわせてもらった...。
ところで、今夕7時に「ぱしふぃっくびいなす」は次の寄港地八戸港に向けて出港。出港に合わせ函館名物「いか踊り」での見送りに参加...。強い風にちょっと心配したが、「クルーズ船見送り隊」と「いか踊り実行委員会」の皆さん30人ほどが法被姿で踊り始める...。
デッキの上でも、船内で講習会を行った成果なのか、大勢の方が冷たい風にも負けずに踊り出し、「いか踊り」でデッキと岸壁が一体となった...。
大きな汽笛とともに「ぱしふぃっくびいなす」は岸壁を離れるとデッキの上から、「せいの!!...」の合図とともに「ありがとう!!...。」の大合唱...。函館市民のおもてなしの心と岸壁の皆さんの一生懸命に踊る姿が、乗客の皆さんに伝わったのかも...。
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