「節電、省エネ、手弁当」の経済

2012-09-22 16:59:38 | 食べる
手弁当の経済を、と昨日書きました。


料理ならば、一斉に大量に作ったほうが安く出来る、エコだ、
というご意見もあるでしょう。

また、買う方が数多くの品数やメニューも揃えられる、
家の調理はワンパタンで飽きる、と外食派は言われるでしょう。

何よりプロの仕事の方が上手に決まっています。

手弁当って超ビンボ臭くね?


手抜きをしたい若者の意見は以上くらいですかね。

確かに家で肉ジャガを一回分作るより、工場でドバっと
作る方がその部分だけでの単価は安くつくでしょう。

けれど、それを小さなパックに詰めかえ、販売店に搬送し
冷たく保存し続けて、家から車で買いに行き来する、
更に帰宅して過熱するかもしれません・・・
本当にエコで済むのでしょうかね。

高級料亭で沢山の品数が出て、中には「季節を感じさせる」
逸品があっても、本物だろうか、確認できません。
プロが騙しにかかるのなら素人は見破れませんから。
「季節の秋刀魚」が実は、塩秋刀魚かもしれません。

中国産の怪しげな原材料が一杯入っているかもしれないし
妙な化学薬品を使い放題かもしれません。

産地表示義務がないから「季節の味覚です」と
マツタケを出されても、アフリカ産かもしれないし
少なくとも私には国産かどうか分かるわけがない。
(北朝鮮の松茸で、どこが日本の風情じゃ。)

また、例えば「瀬戸内の穴子飯」ってホントに本当?
ずいぶんデカイ穴子ですねえ、
昔、朝鮮から大味な安もんが来てたけど・・
工場が瀬戸内沿岸にあるだけちゃう?

また、尾道でのことですが、
季節外れにでべら(名産品で土産などになります)を
売っているオバサン。

「瀬戸内でとれたもんでしゃー」

嘘つけであります。
こんな大きな出平鰈が季節外れに、瀬戸内だって?
干物とはいってもアブラが回り易い、鮮度命なのに。


ま、このように外食は中身が大変不安ですが、
家で調理するならばかなり安心できますね。

初心者は初めはレシピと首っ引きで時間もかかりますが
慣れれば応用も利きます。

コンビニのほうがよほどワンパタンですよね。


プロの方が美味しい。
これは仕方がありません。

けれども或る程度までは近づけるものです。

コツは鮮度。
それから調味料。

プロは経費を考えて余り高い醤油は使えません。(例えば)

銀座の超一流寿司店ならさすがに高い醤油を使います。
が、そうは云っても四合瓶で2000円はしないでしょう。
ならば家でも使えます。
外食を思えば安いものです。

良い(高い)調味料で料理の腕はアップしますよ。

ただし、砂糖や塩はそれほど高くなくてもよろしい。
味以外で付加価値がついている商品ですから。

出汁も良い素材でひいておきたいものです。
高級感、間違いありません。
(冷蔵庫で水出汁をとればじつに簡単です)


私も十年前はオソマツ極まるウデでした。
家庭料理も頑張れば一定の水準には上がります。

・・・手弁当でも好さそうでしょ?

また、自分でも作ると、味覚が磨かれます。
セコいプロがいたらそれくらいは分かるようになりますね。
出汁が弱い、とか、漬物が手抜き、砂糖で誤魔化してる、などなど。


私はDIYが苦手ですが今後少しはやるべきでしょう。

こうやって「自前」を増やします。

国家の水ぶくれ経済はしぼみますが、浪費の経済は
止めるべきなのですから、縮小しても良いのです。
ヨーロッパはある程度進んでいますね。

確かに、経済が大きい方が、投資もしやすいし
競争に勝ちやすいとは思います。
今まで日本はそれでやってきました。

サステイナブルであるべき地球経済においては
アメリカ式の浪費経済は時代遅れになってきます。

今の日本はいずれ本当の競争に負けてしまいますね。
目先の儲けに捉われてはドツボにはまります。


倫理的に云うだけではありません。
技術を高め、資源小国が生き残るための戦略です。

そのためには国民も「節電、省エネ、手弁当」から。