剥落

2006-09-10 22:23:50 | 剥落
剥落するのですから「記憶」ということを考えてみましょう。

記憶はたぶん下のようなステップで働きます。

①理解する
②覚えこむ
③記憶を保持する
④記憶を取り出す
⑤活用する

このなかの一つでも欠ければ記憶が働きません。
結果として「記憶されていない」つまり剥落している、
大雑把ですが、このように言えると思います。

順番に見ていきます。
①理解する
これが一番大事なことですね。

学校や塾の授業では最も腐心するところです。
分かりやすい授業、永遠のテーマですね。

丁寧に説明するだけでよいのならば、簡単な話ですが
却って分かり難くなることもあります。
多少の乱暴は承知で、思いきって太筆の説明をされる
ベテランの先生も多いと思います。
細かいところは追加で説明すれば良いので、ポイント
は何かをまずクッキリと示すのです。
(若い私はそれが出来なかった。下手な講師でした)

でも同じ授業を聞いていても、キチンと力がつく
生徒と、剥落してしまう生徒とが現れます。
よい授業だけでは解決しないことですね。

同じ話を聞いても個々の生徒で理解の深さが違うの
でしょう。

一人一人がどれだけ分かっているかチェックしなけれ
ばいけません。
もちろん、クラス一斉に習熟テストなどという具合で
はよく分からないことも多いでしょう。
学習内容がよく分かっていなくても、言われた通りに
作業をしておけばマルを貰えます。
分かっていないことが見つけにくいのです。


それを見つけるのに有効なものが応用問題です。
いつもながらの平凡な話で恐縮ですが・・・

応用問題をある程度の難しさまでやってみると
どこまで分かっているかを判断できます。

上記は基本的な話ですので実際には単純に応用問題
を与えてデータをとる、だけでは済みません。
(この辺りで教員の力量が分かります)

なお、理解を定着させるための練習量も必要ですの
で、これも強調しておきたいと思います。

②覚えこむ、以下はまた明日。 9.6


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