忘れてしまう一夜漬け

2006-09-07 18:51:07 | 剥落
茄子の一夜漬けなら忘れてしまってもいつか取り出
せます。
この古いのが日本酒に合いますね。
酸っぱくなったのをとんとん刻んで針生姜と。う~む

ええ、それは話題が違うので、勉強の一夜漬けでした。
気分を変えて書きましょう!

勉強の一夜漬けはどこかへ消えてしまいます。

もちろん、テスト当日は役にはたちますけれど、
テストということを「目的」として捉えているだけ
ですので長い目では役立ちません。

一定の効果があった人が一夜漬けを続けますから
少なくとも点数分だけは自信があると思います。
やればできる、という気持もあるでしょう。
更に、一夜漬けよりも充分な手を打つことをすれば
もっとよい結果も、と希望的観測をしているに
ちがいありません。

反対にマイナスの面も分かっているハズです。
一夜漬けは忘れやすい、とか
範囲が広いなど対応しきれない量になると結果が
よくない、とか。

それでもシツコク、忘れても自分がもう一度やれば
なんとかなる、と思い込み、やらなくて大丈夫
という方向に向かうのです。
なかなかキチンと勉強にむかってくれません。
「やれば」できるという根拠の薄い自信が妨げをし
怠惰な自分を甘やかしてしまいます。

生活習慣病の人がなかなか生活を変られないのと
よく似ていますね。

このタイプを変えるのは難しいですね。
更に悪いことに、彼らは理解しないで点を取っている
恐れも強いのです。
ちょっとやり直してみればまたすぐマルが取れるので
自分が分かっていないことを自覚できないのです。

成績は次第に下がり始めるし、思うほど点がでないし
難しい単元は分からなくなるし、あとで苦労します。

一夜漬け専門だった私がいうのですから確かですよ!

どちらかというと「分かっている側」に自分はいる
と思っていますから、その人に「分かっていない」と
告げるのも難しいことです。
ウソだろ、で終わりですね。

塾がそんなタイプの人に「お前は分かってない」と
強引に見せつけることもできなくはないでしょう。
でもそれで当人の心理はどうなるでしょうか。
本来持ってしかるべきプライドまでなくすかもしれ
ないですよね。

しかし、一夜漬けを放置するわけには行きません。
いづれ行き詰まることは見えているのですから。

正しく自己認識させ、勉強を生活習慣にしてもらわ
ねばなりません。
一気には変われないことです。
粘り強く、声掛けのタイミングを探し、根気強く
働きかけねばなりません。
ご家族の応援も必要でしょう。


この稿、一夜漬けの話というより記憶保持の話で
あったのですが、自分を振り返って長いオシャベリに
なってしまいました。

記憶保持。
いったん100%覚えこんだ記憶は剥がれません。
若いときに叩きこんであること(語学とか)は
いくつになっても忘れていません。
ほんの少しのきっかけで見事に甦ります。

もし「え~っと、覚えてたんだがなあ」などと記憶が
戻ってこないとすれば、それは最初のインプットに
問題があったといえるでしょうね。
9.9


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