小倉の美術館

2014-08-30 15:54:00 | 塾あれこれ
版画は絵画ですかねえ?
ごく常識的なところが分からない私です。

小倉には『北斎展』で参りました。
もう終わっちゃうぞ、ということで急ぎ。

ボストンから日本へ里帰りの北斎の名品の数々
堪能できましたね。


北九州市美術館分館

「分館」でビルの5Fとありましたから規模の小さな
展覧会で出品が限られているだろうな、と想像し
見事にハズレました。

リヴァーウオーク北九州という複合ビルは、
初めて行ったせいか、妙にデカいものでしたね。
設計などは好みではありません。
外の世界とうまく融合していましたけれども。

美術館、映画館、劇場、ショップ、大学、NHK、新聞社
などなど他種のものがあり、田舎者にはピンときません。

でも、JRの小倉駅からでも10分ほどにある便利さに加え
規模も大きいので、良い美術館ですね。


北斎は、やはり素晴らしかった。

ボストン所蔵だけあって状態も良いものでした。
平凡な感想ですが時代を飛び越えます。

それにしても名もない彫師たちの技はどうだろう。
極細の線を掘っています。

こんな人が沢山いた日本はすごい文化を持っていたのですね。

色で仕上げる前の、線彫りの作品もありました。
私などには色を入れる前よりデッサンが良く分かります。

マンガチックなデフォルメではなく、
とても正確な人体描写です。
極細の線。
小さな、しかし手抜きのない全身が躍動しています。

そしてそれを掘る職人のすごさ。

それらを滅ぼしてしまった日本文化もまた「驚き」
ではあります。
センスの高さを当たり前としていたのですから
素晴らしい社会だったとも言えますが。


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