やはり映画館しょ

2016-12-21 13:31:02 | 映画
神保町に岩波ホールが始まった頃、私も若かった。
40年以上も前の話です。

この時代で映画の文化が変わったようです。

高い位置の映画面で見やすく、上映中の出入り禁止
喫煙禁止、立ち見なし、などへ。

引っ張ったのは岩波ホールの高野さん。

映画が(大衆娯楽、ヒマつぶし)の世界から
芸術の世界に移ったのです。


以前は、もうもうたるタバコの煙、立ち見あり、
映画の途中から見始め、入れ替えはなし、など。

呼び出し、ってのもありました。
皆が映画を見ているのにドアをあけ(光が入る!)

「○○さ~ん、至急会社へ電話してください」

だれも文句を言わなかった筈ですね。

こんな世界に革命が起こり、映画を丁寧に見るように
なったのです。

映画、岩波ホールの出発はサタジット・レイ監督の
『大地のうた』三部作。

衝撃でした。


映画に感動した時は、映画館から外へ出たときの
景色が違います。

妙なほど世界が鮮やかなものに見えますね。

近年はそれがありません。
「ん、ま、良いんじゃない」・・程度


それでも映画館に行きます。

映画は映画館で見るのを前提にして作られています。

たこ焼きは熱々を歩きながらいただくのが美味で
家に持ち帰ってではちょっと味が落ちます。

映画もたこ焼と似ていませんか?

あ、そう。


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