誰が金を持つ?

2016-02-08 20:34:41 | 塾あれこれ
人の多くはギリギリで生活をしています。

ぎりぎりといっても年齢を重ねるごとに絞り出すように
した貯蓄は積み上がります。
25の時より50のほうが貯蓄は貯まっています。

現在、消費支出を増やす可能性があるのは
高齢者であるというのも正しいでしょうね。

個別の経済状態は様々でしょう。
私のように支出を減らして対処しようという人間は
珍しいでしょうけれど。

けれど国全体をみれば消費支出をこれ以上伸ばすには
高齢者に頼るでしょうね。

現在、消費が伸びないのは年寄りが金を使わない所為。


高齢者の側から見れば、怖くって使えない、のです。

インフレで損をすることが分かっていても
自分の貯金しか最後の頼りになるものはありません。

政治家が国の政治を明確にし
官僚が着実に実行する。
高齢者が安心できるようになっていますかね?

若い人は「高齢者は高齢者が支えよ」と言われます。

その発言が強くなればなるほど、財布のひもを
絞らねばなりませんね。
支出が増える話にはなりません。

若者もずいぶんとムシがよいものです。
あなた方が育った経済環境は誰が作ったのかな?


ま、ただでさえ慎重になっている高齢者が
金を使える訳がありません。

少しスパンを広く考えれば、トシヨリは死に
相続で資産が次の世代に渡ります。

だから、高齢者の金は回るでしょうか。

いえ、相続を得た人は、自分の老後の為に
折角のありがたいお金を取っておきますね。
名義が移行しただけの話です。


こんな常識以前の(高齢者の心情)が
偉い方に分からないのでしょうか。

黒田日銀がビックリポンを繰り返しても
「やばい」と支出を締める高齢者。

あまりに常識的な話だけに、偉い人は
なにか深い作戦でもたてているのでしょうか。
特攻・・・?