重陽の節句

2009-10-26 14:39:27 | 塾あれこれ
重陽の節句ですね。

正統な感覚で思い浮かべるなら菊酒なのでしょうが、
私がこの節句で反射的に思い浮かべるのは
白居易の詩句『林間に酒を煖めて紅葉を焚く』

子供の頃、紅葉を焚き火してそれで酒を暖めるのでは?
この詩は順番がおかしいと不思議に思っていました。

いつごろ習ったのでしょう。
多分、中2か。
昔のことですからねえ。


重陽といえば、まず最初に杜甫の『登高』を思うべき
でしょうが、あまりに哀しい詩です。
(だんだんと分るトシになってきました)

そんな立派過ぎる世界よりも「寒いネエ」とか言いながら
パチパチとはぜる小さな焚き火をぼんやりと見るのが
よろしいのではないでしょうか。

近所の桜も、やっと紅葉を始めました。
花曇りならぬ、紅葉曇りの今朝の秋。


それにしても重陽のピクニックで蜂に襲われなかったの
でしょうかねえ、昔の人は。


明日から読書週間です。

最近は面白い本に当たらず、また面白くても当ブログ
にはふさわしくなかったり、とネタが浮かびません。

『井伏鱒二対談集』新潮文庫

開高健との対談では、当然ながら釣りの話が多いのですが
井伏が(陶芸は懲りすぎて本業に差支えがでるから手を
出さないほうがよろしい)という意味の話をしています。

釣と並んで随分と面白い様子です。

私にはこれまた分らない世界です。
そんなに陶芸ってハマるの?

寅さんシリーズの第13作でロケ地になった
島根の温泉津近くに陶芸教室がありました。

温泉宿は木造三階建て、外湯です。
食事は魚が大変美味しかった。

ヘールボップを見たついでに温泉津に一泊した
次の朝です。

カミサンは真面目に器を作ろうとし
私はご存知の超不器用ゆえ、ただ平たくしただけで
何も出来ないでいると見かねた教室の方が
縁を持ち上げて皿にしてくれました。

そこへイタズラ書きしたのが上記の皿
使いみちがなく、逆に壊れないで生き残っています。