本の話ばかりですからタマには音楽のこと。
写真は2枚組みCD
クララ・ハスキルのモーツアルトのピアノ協奏曲集。
番号が若い順に、13、20,23,24、27番が
収録されています。
(CD内の順番は別)
指揮はパウムガルトナー、イーゴリ・マルケビッチ
フリッチャイなど。
録音は1954~1960です。
確か、少し安かったので買ったと思います。
彼女の写真が良いでしょう?
飾り気がなくて。
(若い頃は楚々とした美人)
○
クララ・ハスキルは1895~1960
CDのノートによって以下書きますと
9歳でデビュー、コルトーやブゾーニに師事し
10代後半にはヨーロッパ各地でコンサートを開き
活躍しています。
病弱で体力などに問題があり暫くして活動が
できなくなったようです。
(コルセットが必要だったとか)
20代前半は第一次世界大戦
40代前半が第二次世界大戦
ユダヤ系で迫害から逃れる生活でした。
1942には脳腫瘍の手術も。
大変に苦労をし、貧しくもあったようです。
大戦が終わり50歳を過ぎてやっと自分自身の
ピアノを持つことができたのです。
そうして戦後、有名になるのですが
年齢が高めになってから脚光を浴びるのは
フジ子さんみたいと思われますか?
でも、ピアノは随分と実力の差がありそうです。
クララは稀代のモーツアルト弾きでした。
モーツアルトのピアノ協奏曲をここまでの人気に
したのは彼女の力があって大きいのでは?
しかしまたもや悲劇が襲い1960年、突然に
亡くなってしまいました。
TRAGICな事故死と書いてあります。
偶々、私の祖母が亡くなったのが同じ1960年
今年は50回忌にあたります。
つまりクララは来年、没後50年となるのですが
少しは有名になるかしら?
○
私が大好きな彼女の音楽について一言。
透明感があり、十分にロマンチックです。
現代的ではないかもしれませんがモーツアルトと
近い感性を持っていたようです。
誰かがモーツアルトを「哀しみの疾走」と表現しました。
若い頃の私は、彼の明るさや饒舌が嫌いでしたが
ある年齢ころからモーツアルトの哀しさが分るような
気がしてきました。
モーツアルトのピアノ協奏曲でいえば27番の第二楽章
が一番甘くかつ哀しい。
知る限りではギレリスの弾く第二楽章の透明感、最高ですね。
甘くて、涙が滲みます。
たとえれば、雪と氷だけの真っ白な世界。
音が光に変わる哀しさ。
見上げれば真っ蒼で、空が見えない・・・
それに比べクララ・ハスキルの#27、第二楽章は
透明感が少ない。ほんのわずかだけれど。
どこかうっすらとベールがかかっています。
けれどもその分、かすかに寂しさがある。
このほうがモーツアルトに近いのです。
写真は2枚組みCD
クララ・ハスキルのモーツアルトのピアノ協奏曲集。
番号が若い順に、13、20,23,24、27番が
収録されています。
(CD内の順番は別)
指揮はパウムガルトナー、イーゴリ・マルケビッチ
フリッチャイなど。
録音は1954~1960です。
確か、少し安かったので買ったと思います。
彼女の写真が良いでしょう?
飾り気がなくて。
(若い頃は楚々とした美人)
○
クララ・ハスキルは1895~1960
CDのノートによって以下書きますと
9歳でデビュー、コルトーやブゾーニに師事し
10代後半にはヨーロッパ各地でコンサートを開き
活躍しています。
病弱で体力などに問題があり暫くして活動が
できなくなったようです。
(コルセットが必要だったとか)
20代前半は第一次世界大戦
40代前半が第二次世界大戦
ユダヤ系で迫害から逃れる生活でした。
1942には脳腫瘍の手術も。
大変に苦労をし、貧しくもあったようです。
大戦が終わり50歳を過ぎてやっと自分自身の
ピアノを持つことができたのです。
そうして戦後、有名になるのですが
年齢が高めになってから脚光を浴びるのは
フジ子さんみたいと思われますか?
でも、ピアノは随分と実力の差がありそうです。
クララは稀代のモーツアルト弾きでした。
モーツアルトのピアノ協奏曲をここまでの人気に
したのは彼女の力があって大きいのでは?
しかしまたもや悲劇が襲い1960年、突然に
亡くなってしまいました。
TRAGICな事故死と書いてあります。
偶々、私の祖母が亡くなったのが同じ1960年
今年は50回忌にあたります。
つまりクララは来年、没後50年となるのですが
少しは有名になるかしら?
○
私が大好きな彼女の音楽について一言。
透明感があり、十分にロマンチックです。
現代的ではないかもしれませんがモーツアルトと
近い感性を持っていたようです。
誰かがモーツアルトを「哀しみの疾走」と表現しました。
若い頃の私は、彼の明るさや饒舌が嫌いでしたが
ある年齢ころからモーツアルトの哀しさが分るような
気がしてきました。
モーツアルトのピアノ協奏曲でいえば27番の第二楽章
が一番甘くかつ哀しい。
知る限りではギレリスの弾く第二楽章の透明感、最高ですね。
甘くて、涙が滲みます。
たとえれば、雪と氷だけの真っ白な世界。
音が光に変わる哀しさ。
見上げれば真っ蒼で、空が見えない・・・
それに比べクララ・ハスキルの#27、第二楽章は
透明感が少ない。ほんのわずかだけれど。
どこかうっすらとベールがかかっています。
けれどもその分、かすかに寂しさがある。
このほうがモーツアルトに近いのです。