悪ガキ→暴走族→自衛隊→社会人

2009-10-25 11:09:37 | 塾あれこれ
独身時代ですから20年近く前です。
塾の仕事が終われば一人で居酒屋、ということが
ほぼ毎日でした。(週末に母の下へ)

居酒屋の亭主と何となく気が合っていたのかなあ。

一人で本を読みながらチビチビ酒を飲むのです。
店はやんわりと「止めてくれ」サインを出します。
こちらは四十男、そんなの無視。

店は次の作戦を考えて実行に移します。
マスターが別の常連を次々と紹介するのです。
話をしながら飲め。
居酒屋で本読むな!
紹介されれば本を読み続けるわけにはいきません。

その中に元暴走族で自衛隊帰りのお兄ちゃんも。
20歳そこそこです。
気のいい若者で、つい数年前まで一般人をビビらせて
いたとは思えません。

彼の自衛隊裏話は面白かったですね。
皆で大笑いをしたものですが、本当は(怖~)も。

ここには書けないことばかりです。
トンデモナイのもいて、それに鉄砲を持たせるのです
から自衛隊の上官も内心では怖かったのでは?

鉄砲の銃口を泥土に突き刺して休憩に入るとか・・
万一、ドロが詰まったまま、あと発砲したら?

信じられないようなことまで一つ一つ教えねば
ならないそうでした。
本人の命だけでなく周りの命にも関わります。


話術、記憶力、分析力いずれも若者としては抜群です。

その彼も中学の歴史に残る?「ワル」だったそうで
3年のある朝、校門に校長が待っていた。

「今日は卒業写真を撮る日だからお前は帰れ」

卒業アルバムには別途丸い写真で収まっているそうです。

校長もすごい「教育」だけれど
彼も、そうまでさせる相当なヤンチャだったのでしょう。

自衛隊を終えて居酒屋に通うようになった当時でも
暴走族OBとして時々は一緒に走っているようでした。

「バリバリとウルサイところが快感なんだ?」
「それもあるよ」
「ヒトが嫌がるから面白い?」
「もちろん。
 スピードも、危ない走りも、マッポも」
「怖くないの?」
「無いといやー、ウソじゃろう」

そんな彼も自宅にいるとき家の前を別のバイクが
バリバリやると怒っていたそうです。
外へ出て「うるさい!!」

「そーなんだ」
馬鹿な感心をする私でした。

書きながら思い出したのですが珍しいフランスの酒を
一本貰ったことがあります。
女の子連れていたから見栄を張ったかのかな?

さて、そのお返しをしたか?記憶がありません。

あいつ、まだ生きているか。