二月は逃げる

2009-02-28 11:08:10 | 塾あれこれ
祖母がよく言っていました。

「一月はイヌル二月はニゲル三月はサル」
月日のたつのは早いという事です。

孫にこれを言うのは常日頃からの言葉の教育や人の
生き方を教えていたのでしょうが、ペットを相手に
するのと同様の話し相手としていたということでもあ
り、その時祖母の心の底に流れていたかもしれない
一種の哀しみに私も気づく年齢になりました。

頭では簡単なことでも、じわりと浸みこむ感情を
共有できるには一定の年齢が必要なのでしょう。


夢も暗いものがあります。

黒澤晩年の映画『夢』もそうでしたね。
笠智衆以外はそれほど感心しませんでしたが
今見ると違う発見があるかもしれません。

先日伯母が夢に出てきました。

母方、年の差がある姉で性格のハッキリした
子供にとってはちょっと怖い人です。
私は苦手でした。

その人が斜め前方を向きながらじっとこちらに
視線を送っています。
黙ったきり。
よく見ると瞳がはっきりせず目は鈍い灰色・・

すぐに目が覚めたのですが(お迎え)ですか?
ちょっとフライングちゃうか。

子供がいなかったので吾ら兄弟のどちらかを養子に
というホントとも冗談ともつかない話があったのを
覚えています。
ならば私のところへ来なくて、ほかでも良いのに。


昔は親戚やご近所の大人まで、よそ様の子供を教育
をしていました。
上記の伯母もそうです。

こうすべきとか、言葉遣いはどうとか、
従ってわずらわしい感じを子供は持つものですが
今はそういうことが少ないのではないでしょうか。

敬語が上手でない、などもそんな空気が影響して
いるのでしょう。

いい大人が「うちのおとうさんは」
なんてTVで言ってますねえ。

父じゃ!父といえ!!


ちかごろ小学校では挨拶を指導している処が多い
ようです。
なかなかよい事でランドセルを背負った見知らぬ子が
通り過ぎざまに挨拶をすると「お」とか思います。

でもきっと私も挨拶を返すまでが限度でしょう。
それ以上に話をしかけると子供は不審に思い
家に帰ってその話をし、それが学校へ伝達され
校長から各携帯電話に不審者情報が流れるはずです。

カミサンの携帯にもしばしば学校からの情報を頂いて
いますが、私のような風体の情報が流れたらヤだな
なんていつも思っています。