言えるわけないじゃん

2009-02-07 10:57:45 | 塾あれこれ
十年一昔と言われますが早いものです。
いつもながら今の話ができないので、昔話です。

定年まで十年余りを残した頃、塾の進み方が私の考え
る方向と違うように思え勤めを辞める事にしました。
勤め先が経営方針を大転換させたのです。

退職はたいへん不安でしたがマニュアル中心になった
塾で仕事をするよりもリスクが大きくとも本当に必要
とされる塾を、と考えたのです。

私が一番に飛び出し、次々とやめる人が続き
人間の体に例えれば血液型が変わってしまったような
変化がおきたようです。
(歌舞伎役者か?)


飛び立った巣のその後も気にはなります。
基本的に喧嘩別れではなかったから。
でも自分の足元をしっかりとできるかどうかが先。

飛び出した人間が当塾の比較的近くで開業しました。
チャンスとばかり近づきましたね。
まったくバッティングしない塾でしたから向こうも気
が張らなくてよいと思ったのです。

適宜連絡をとろうという諒解はすぐにつきました。

そこでお願い
「お互いの悪い評判があれば伝え合いましょう」と。
良い話なら他からも入るでしょう。
悪いのはそうはいきません。

悪いことを伝えあえられる関係が出来ればよいと
本気で考えていました。
いまならムリムリと気づきますけれども。

小さな所には悪いウワサは届いてきません。
大きな組織では隙間風のようにどこからともなく
伝わり、センサーさえ張っていればよいのです。

責任者には言いづらくとも若手には文句をいう
なんてよくありますよね。

また情報量の違いも大きいものです。

話は横道にそれますが、小さなところのクチコミが
なかなか広がらないのも情報量の少なさゆえ。

時間がかかるワケです。


(もくろみ)は悪くなかったかもしれませんが
実現は難しいものでした。

これほどとは思いませんでしたね。

ささいなことでも言えません。
些細なことだから言えない、何だそんなことまで
というのもありますよね。

向こうには大きな問題はありませんでしたから
私から申し上げることはなかったのですが
もし万一あったとしてと思うと・・・

言えませんよね。

年寄り風を吹かせて、鼻持ちならない言動に
なるオソレが大です。

あるいは「オタクはよろしいですねえ」なんて
根拠のないイヤミを言われるかもしれないでしょ。

いくら気心が知れていても組織が違えばリスクを
越えて言えるものではありません。
関係修復のチャンスが少ないのです。