『白川静博士の漢字の・・』届きました

2009-02-25 11:37:17 | 本の話
『白川静博士の漢字の世界へ』が届きました。
副題に「小学生向け漢字解説本」とあります。
白川博士の故郷福井県教育委員会発行です。

B5版、275頁は美しいカラー印刷、もちろん上質紙
です。(多少重くなりますが)

一目、税込1000円は安い!
美しく易しい仕上がりになっています。

学年別に小学校の全1006字が読みやすいレイアウトで
配置され、音訓、古代文字、解説が載っています。

『常用字解』にある(用例)はありません。

解説は『常用』よりコンパクトですから大人でも
十分に使えるのではないでしょうか。

ただ、どうしても漢字って難しいから・・
(得意な人は笑うでしょうが)

自分で使いこなせる小学生はそれほど多くはない
かもしれませんが、授業で教えるにはGOOD


旧字形が異なるものは現在の漢字の下につけて欲しい
ように思います、『常用』のように。

解説文の中では必要に応じて旧字も書いてありますが
それなら旧字はこう、という明確な表示があってもと
考えます。
(例:現在の漢字が「悪」に対して旧字では「惡」)

もちろんいろいろ検討されたうえでのことでしょうし
学校の教材でとなると旧字の扱いは難しいのかな?


小学校でこれを使って漢字を習えば、後々の勉強にも
有用で、大人になっても漢字への理解が進むでしょう。

福井県のものですから広島の学校では扱いにくいので
しょうか?
だったら塾の出番ですね。

ちなみに以前のY塾では小4から旺文社の出版してい
た『小学生のための漢字をおぼえる辞典』を必携にし
授業中でもよく使っていました。
今はその辞典も変わってしまったようですが。