ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

2019年4月29日(5日目)「2019年中韓日の専門家による琅琊徐福出航地の国際交流活動」

2019-04-30 23:36:05 | 徐福伝説
4月29日(月)
8:30 琅琊陶磁器博物館。4000年ほど前のものなど、この地域の開発が進むなかででてきたものがいろいろとあるそうで始めに発掘品の解説、そして現在の琅琊窯の作品を見せてもらう。今回の記念にと琅琊窯の作品をいただいた。午前中は最後の意見交換。現在着々と発掘されている現状からか、琅琊文化と徐福文化の接点を考えようとする発言が印象的だった。また、今回の参加者に琅琊暨徐福研究会の特約研究員という証書が送られた。個人的には打診を受けていたが、こうして各地の徐福会が独自に活動範囲を広げるために国際交流の窓口を作ろうとしている。4泊5日の琅琊滞在はこれまでで一番長かったが、やはりゆっくり滞在した分だけ、徐福会を支える企業や人がわかっていい経験だった。また、今回、青島理工大学の民俗学研究所所長が参加し、徐福を民俗学で捉えようとする人たちがいることを嬉しく思った。今後は訪中にあわせて大学でも話をしたり、意見交換していこうという話になった。なによりの収穫だった。
13:30 昼食後、蘇州から迎えに来たバスに乗り込み、8時間のバス移動、23:00蘇州着。




サービスエリアで夕食。


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2019年4月28日(4日目)「2019年中韓日の専門家による琅琊徐福出航地の国際交流活動」

2019-04-30 20:15:06 | 徐福伝説
4月28日(日)
8:30 青島芸博城という芸術村に出かける。そのなかに鐘会長の展示室もあり、陶磁器、漆器などが並んでいた。施設のなかには張家楼文旅創意園という体験施設も用意されていて、琅琊窯を見せてもらった。陶芸体験もできる。これは次回のお楽しみ。
その後、琅琊台集団(琅琊台酒)に出かけた。徐福の伝承地は良い酒のところが多い。工場でできたての71度の琅琊酒を汲み上げてもらい乾杯!中国では時々あることだけれど、訪問記念に毛筆でなにか書いてといわれ困った。壁には古川薫の趣ある言葉と絵が飾られている。渋々従ったが、なんともヘタで悲しくなった。工場内を見学し、糀をつまんだりもして昼食へ。工場長が琅琊台酒を振る舞ってくれたけれど、初めに口にしたときはさっきと違うなと思ったけれど、注がれ注がれ飲んでいって、最後にさっきと同じ味になった?5回注がれたのだけれど、始めは29度、次38度、52度、58度、ちょっと数違うかもしれないけれど、最後が71度で、始めと最後で100になるようにしているのだそうだ。こんな白酒の注ぎ方があったんだ。
ああ美味しかったと席を立って促されるままに会議室へ。この地域の最近の考古学上の発見についてのレクチャーがあった。漢代の王なのか、この地域の役人トップかはまだわからないようだけれど、そんな人物と周辺とで178もの墓が発掘され、玉が敷かれていたり金箔の面があったり、その周辺には水路がつくられ、中国国内でもかなり大きな発見だったのだという。それも今回の西海岸新区開発のなかで偶然に見つかったものだという。
このあと青島世界博覧城(東アジア海洋協力フォーラム会場)参観。一帯一路の国をあげての施設づくり。圧巻だった。
みなでお茶で休憩し、琅琊台集団から徐福の絵、霊芝の会社から健康食品セットをもらい、晩餐。






青島世界博覧城(東アジア海洋協力フォーラム会場)、圧巻!

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2019年4月27日(3日目)「2019年中韓日の専門家による琅琊徐福出航地の国際交流活動」

2019-04-28 23:28:20 | 徐福伝説
4月27日(土)
8:30 ホテルを出発し、琅琊台を視察。ここには何度か来ているが、西海岸新区の一大観光地として随分様子が違っていて驚いた。ひとつひとつ、徐福殿だとか徐福東渡の塑像など懐かしくもあるのだけれど、その移動にカートが使われたり、歩きやすいコースが整えられている。むかし歩いた果てしなく続く急な階段は危険だからと立ち入り禁止になっていた。
ひととおり見て回ったが、なかでも印象的だったのは大きな始皇帝像の背面に位置する琅琊文化陳列館にあった「琅琊歴史大事記」と書かれた紀元前11世紀〜2011年までの年表。日本から徐福のことで訪ねてきた訪中団の記録も刻まれていて、2003年4月にはサーズで徐福のイベントが中止されたことも記されていた。各地がこうした記録をきちんと残しておくことがきっとこれからの徐福研究に生きてくると思う。秦代のこの琅琊台を作っている土の層、出航地といわれるところなどを見て出発。ところがガタガタ道を進んでいく。どこにいくかと思ったら琅琊台を見渡せる手前の高台についた。東祭台というところで2010年に発見され、現在も調査が続いているという。どうやら琅琊台よりも古いようで、地下に水を通す管などが見つかっているということで研究者が解説に来てくださった。中国では徐福は古代史である可能性を改めて認識した。
12:00 龍湾温泉大酒店にて豪華な昼食。そのあと3つのコースに分かれることになった。①龍湾深海温泉体験、②お茶、③ショッピング。迷わず温泉を選ぶ。温泉は水着を着て男女一緒に入る温泉プール、室内と屋外があって、洞窟のようなところや露天風呂になっているものや、周囲には別荘もあってなかなか楽しい。ちょっと口に入った温泉は塩辛く、身体にわずかにピリピリと来る感じがあって少し立つと汗が出てきてとても気持ちよかった。このために買ってもらった水着、ちょっと恥ずかしくなるような水着だったけれど、一緒に入った人たちと必ず次もこの水着持ってきて入ろうねと約束した。
16:00 海藻エキスの地元企業 ・明月の研究所を訪ねた。展示室のなかで徐福はこの地から出発し、海のものを探していたというくだりがあった。確かに日本でも徐福が探し求めたのは九穴の鮑と記されているものがある。海藻エキスのいろんな応用を見て、それらを使っての晩餐会があった。こうした地元企業がこの地の徐福会を支えている。
ホテルに帰り、おみやげにいただいた海藻エキスたっぷりのパックをしてみた。なんだか良さそう。就寝。




琅琊文化陳列館にあった2011年までの「琅琊歴史大事記」。これは貴重な記録。


東祭台。いままさに調査中。


海藻エキスの地元企業 ・明月にて。左に徐福のことが書いてある。
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2019年4月26日(2日目)「2019年中韓日の専門家による琅琊徐福出航地の国際交流活動」

2019-04-27 08:30:29 | 徐福伝説
4月26日(金)
公式のスケジュールでは本日14:00にホテルにチェックイン、18:00に晩餐会があるだけだ。催促されながら手をつけていなかった徐福の原稿依頼があったので、今日こそはと決めてホテルに籠もることにした。新築のホテルはおしゃれで快適だ。朝食の時間を過ぎてしまってこれはもうだめかなとレストランフロアに入ったら、さげた料理を出してきてくれて、お粥を温めてくれた。昔だったら「没有(ありません)」で終わるところだ。部屋にいたら掃除に来た人がとても丁寧に掃除をしてくれて、終わったらバナナとミニトマトをお皿にいっぱい入れて持ってきてくれた。大きな有名ホテルでなくてこのサービス、変わったなと思う。
昼食の時間になったら琅琊暨徐福研究会会長・鐘さんからWechatで昼食を食べようと連絡があり、ふたりで麺を食べた。このあと琅琊陶磁器博物館に連れて行ってくれるという。ホテルのある西海岸新区は以前は黄島と呼ばれていたところで、15年ほど前に来たときにはポツンポツンと工場がある野原だった。ところが大きなホテルや世界博の会場があったりと、すっかり様変わりしていた。それでも遠くを見ると中国らしい山々がみえた。琅琊陶磁器博物館は別荘地の一角のようなところに立っていて、入ろうとしたら鐘さんが鍵を出して開けるので驚いた。どうやら彼が建てた博物館らしい。彼のコレクションと自分でつくったものと、それからこの地域で発掘されたものらしい土器類、アンティーク、それが整然と並んでいた。これまで知らなかったけれど、彼は旅行会社で成功をおさめたらしい。素敵な器でお茶を入れてくれた。周囲にいるスタッフに「日本のお茶だ、飲んでごらん」と声をかけて入れてくれたのは玄米茶だった。みんながいい香りだと言っていて、これから土産は玄米茶にしようかしらと思った。入り口に私の好きなプアール茶が置いてあった。それもいくつかを竹の皮に包むのは知らなかったし、引き出しに入れて保存するのも知らなかった。来てよかった。
博物館をあとにして展望の良いところまで車は山を登った。中国の山、そして東に海。徐福が出発した風景だ。
ホテルに帰ってもうしばらくパソコンに向かい、18:00にバスに乗って宴会場へ。初めて会う人はいないくらいの再会の宴なので、高級らしい白酒が披露され、乾杯した。ちょっと気取った感じの夕食は寿司や鰻が並んだりして、でもやっぱり一番美味しかったのはアワビのスープだった。







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2019年4月25日(1日目)「2019年中韓日の専門家による琅琊徐福出航地の国際交流活動」

2019-04-26 13:14:49 | 徐福伝説
4月25日
琅琊暨徐福研究会主催「2019年中韓日の専門家による琅琊徐福出航地の国際交流活動」に参加するために、中国青島にやってきた。

昨年末、琅琊暨徐福研究会より各地で催される国際会議というかたちではない国際交流活動が提案された。その目的は2つあった。ひとつは琅琊徐福出航地に関する新たな伝承地の視察。もうひとつは中韓日で国際的な徐福研究を続けてきて何年も経っていることから、中韓日の専門家で集まって回顧し、研究成果を確認し、今後の徐福研究について意見交換する機会を設けるという目的だ。この呼びかけに中国徐福会が支持し、琅琊暨徐福研究会主催でいつもとは違うスタイルの国際交流活動がおこなわれることになった。

今回は広く呼びかけるかたちにはせず少人数でということになり、日本からは日本徐福協会会長・田島孝子さん、昨秋京都丹後半島で徐福のイベントをおこなった丹後徐福研究会会長・井上正則さんと元町議会議員の江原英樹さん、そして逵志保の4人が招請を受け、参加することになった(井上さんは急用が入り欠席)。丹後徐福研究会は現在のメンバーでの活動は始まったばかりだと思うが、中国徐福会会長から、これから活動しようとする研究会に中韓日の研究会の姿を見せておきたいと考えての招聘提案だったと思われる。

集合は26日午後だったけれど、名古屋からのフライトはその時間には間に合わず、前日の夕方便で現地入りすることにした。ところが17:10発の便が搭乗機遅れで18:30発になり、青島空港についたのは予定を1時間半遅れた20:30だった。それでも青島の夜景を空の上から見ることができたのは時間がこれだけ遅れたせいで、思いがけないプレゼントだった。もう着くのかなと思ったら、延々と海岸線に沿って美しい夜景が続く。それが面で光っているのではなく、大きな通りを照らし出して、まるで美しい地図を見ているみたい。あの周辺のなにもないところにきれいな明かりが見えているのは海の上の橋だろうな?などと想像しながら青島空港についた。

機内で食事は済ませておくからいいと言っていたけれど、空港でキクラゲの炒めものやワンタン、鶏とシイタケの煮物などしっかりいただき、先に着いて待っていてくださった日本の方と合流した。上記のメンバーとは別にも参加者があることをここで知った。
空港から車で1時間半、途中、中国でいまのところナンバーワンの7.8キロに及ぶ海底トンネルを通って中地・万豪酒店(山东省青岛市西海岸新区车轮山路388号区政府西门)に到着した。

時間はもう23:00前。それでも琅琊暨徐福研究会会長・鐘安利さんが待っていてくださった。鐘さんとは長い付き合いで1994年からだというから今年で25年、四半世紀にもなる。今回の主旨を改めて聞いた。

新築のホテルはおしゃれで居心地がいい。シャワーを浴びて、読書灯の明るさに満足して(私は暗いのが嫌いなので、あんまり暗いときはライトの傘を全部外してしまったりする。部屋に入ってきた人は驚く。)読みかけの小説を少し開いて、あっという間に就眠。


これはやっぱり自分の目で見たほうがきれい。


これは普通の道だけれど、道路脇のライトが中国の結び目の飾りになっていてとてもきれい。

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