ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

矢作川研究所を卒業します

2013-03-30 00:43:26 | 矢作川研究所
本日、2013年3月29日をもって、豊田市矢作川研究所の研究員としての
5年間の勤めを終えることにしました。
この一週間、いやいや今月は
とにかく自分のやり残した仕事がないよう、
あちこち走り回りました。

そんな思いがつたわったのか、今日の午後、
『枝下用水120年史資料集』その2の印刷をお願いしている挙母印刷企画から
予定より一週間早く出来上がってきましたとの連絡があり、
夕刻、待ち切れず、受領してきました。

資料集の配布は枝下川神社始水式の16日を待たねばなりませんが、
出来上がりは落ち着いた色合いで、今回は10校まで進めていたため、
見たくないくらいに見てきたわけですが、
中身も改めてページをめくれば、これで良かったと自画自賛、
いい仕事が最後にできました。

そうこういうまもなく来週は4月1日、
月曜日は新年度初の編集ミーティングです。
この週末はすべてを忘れて
週明けから新たなスタートを頑張ろうと思います。

研究所の5年間を振り返れば、
研究所をとおして行ったからこそ信頼されてできたこともたくさんありました。
そして5年経ち、枝下用水史編集委員会として、信頼していただけるように
少しずつなってきたように思います。
これからは研究所の名前に頼らずに、
いろんなことをやってみようと思えるようになってきたことも事実です。
とにかく自分のこの選択を良かったと思えるよう、
いい仕事をしたいと思います。

今日はお昼に研究所のなかまたちとちょっと長めのやすみをとって
おいしいランチ。
ぐるぐるまきコースターを見つけて写真をとってもらいました。


週明け、新たな気持ちでがんばりたいと思います。
関係者の皆様、ありがとうございました。

農耕勤務隊を知っていますか?

2012-09-01 21:15:57 | 矢作川研究所
本の紹介です。
雨宮剛編著『もう一つの強制連行 謎の農耕勤務隊-足元からの検証-』
(2012年5月、自費出版4000円)



編者の雨宮剛さん(青山学院大学名誉教授)は1934年豊田市御船町生まれ。
自身の研究分野とは異なるものの、太平洋戦争末期に鍬を担いだ兵隊を目にしたことが脳裏から離れず、
2007年より聞き取り調査を始めました。
その兵隊は、後に朝鮮半島から強制連行された陸軍農耕勤務隊であること、
彼らの目的は、食糧増産だけでなく航空機燃料用のサツマイモやジャガイモの耕作、
航空燃料に用いる松根油の原料の松根掘りにあり、戦争末期、豊田市内に点在していたようです。
聞き書きの中には、農耕隊を目にした方たちが、
自分の子どももきっと戦地で同じ思いをしているだろうと、
逃げて来た少年兵を隠したり、食事を食べさせたりしたという話もあり、
あの時代を記録していくことの意義と、受け取る私たちの責任も考えさせられました。

問い合わせ先:雨宮恵一さんTel.0565-45-0094/Fax.45-0096
私も対応できます。

2012年 矢作川「川会議」

2012-05-06 00:59:21 | 矢作川研究所
GWも残すところあと1日、
今年のGWは、片付けなくてはならない仕事をしたり、
片付けなくてはならない仕事を脇に置いて、読書を楽しんだりで、
なかなか良いGWを過ごせている。
こんなにゆったり過ごせたのは初めてだとよくよく思い出したら、
去年までは息子ワタルの高校野球部があったのだった。
それはそれで本当に良い仲間と出会えて嬉しかったけれど、
(GW初日に野球部父母会で飲み会をした。やっぱり楽しい、進行形!)
追い立てられない自分の時間を持てたのは最高だった。

さて、その読書の中の1冊にこの本がある。

児童文学?
そう、川端裕人『川の名前』を読んでいる。
朝日新聞の書評欄で評してる側で書いていらっしゃるのを見かけたことがあるけれど、
実はまだ川端さんの本を読んだことがなかった。

毎年5月第2土曜日は「矢作川の日」ということで、
私が週3日勤める豊田市矢作川研究所では「川会議」というイベントを毎年行っている。
その講演者として、今年は川端裕人さんが来てくださることになった。

川の研究所に来て、川が好きな人がこんなにいるのかと驚いたが、
川端さんもきっとそんなひとり。
直接話ができるのが楽しみだ。
是非みなさんお越し下さい!!

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2012年 矢作川「川会議」のご案内
 矢作川では2001年に河川愛護諸団体で組織された矢作川「川会議」実行委員会が組織され、毎年5月の第2土曜日を「矢作川の日」と定めて、川と人のよりよいつきあい方を考えるシンポジウムを開催しています。第12回目となる今年の矢作川「川会議」は以下の要領で開催します。
 
 開催日 2012年5月12日(土)

 場 所 越戸公園(豊田市平戸橋町/矢作川右岸)
     古鼡水辺公園(豊田市扶桑町/矢作川左岸)

 イベント(越戸公園)9:00~12:00
    子どもあまご釣り大会(参加費100円)
    *釣り道具持参

 シンポジウム(古鼡水辺公園)14:00~17:00
    テーマ『矢作川をもっともっと知ろう 』
     基調講演:「川と、子どもがいる風景」
                川端裕人(作家)
     ディスカッション:「矢作川の今物語」     

 交流会(古鼡水辺公園)17:15~ (参加費1500円)

主 催 矢作川「川会議」実行委員会
    矢作川学校

後 援 国土交通省豊橋河川事務所、愛知県豊田加茂建設事務所、豊田市
 
申込み(子どもあまご釣り大会)、問合せ
(事務局)豊田市矢作川研究所
 〒471-0025 豊田市西町2-19
Tel 0565-34-6860 Fax 0565-34-6028 
E-mail yahagi@yahagigawa.jp

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GWの5月3日、今年も矢作川の鮎の遡上がニュースになった。

さらっと「15万匹以上」と記事には書かれているが、
その数を数えているのだからすごい。
その数えている人が座っている椅子はトヨタの車の椅子なのを知る人は少ない?
「シートベルトがついてるから川に落ちないんだよ」と初めて見学に行った時にいわれ、
おおっと思ったことを思い出した。

そんなこんなで元気にやっております。
1ヶ月振りの更新、みなさん、遅くなりましたー!

宇宙科学研究所

2011-06-10 08:14:48 | 矢作川研究所
通勤電車の中から更新です。
枝下(しだれ)用水120年史編集の仕事は豊田市内の土地改良区水源管理事務所に編集室をおいておこなっています。もう4年目に入りますので初めは宅急便や郵便局から「たどり着けないんですが」と問い合わせのあった、確かにちょっとわかりにくいこの事務所も認知されてきたように思います。
が、しかし、昨日事務所にいると一本の電話が。「宇宙科学研究所ですか?」「いいえ宇宙科学研究所ではありません」
こっちも驚きましたが、向こうも「えっ?」という感じ。で、向こうに電話番号を告げると「はい、あってます」という。えーっ、いつから私たち宇宙科学防衛隊?ウルトラの母?
というわけで、なかなかここが宇宙科学研究所ではないことを信じてもらえなかったのですが、「ここ豊田ですが」と言ったらなぜかわかってくださいました。
スタッフに聞いてみるとこのところこのての間違い電話があるとのこと。なぜ?もしや宇宙飛行士の古川さんと我らがプロジェクトリーダー古川さんは同一人物?なわけない。
というわけで、しばらく私たちは何者なのか楽しんでみることにします。
ブックマークの枝下用水日記もご覧くださいね!

福良雀と丙午

2011-05-21 15:33:42 | 矢作川研究所
枝下用水120年史編集にむけて、受益地の方々からいろいろな話を聞かせていただいています。
一昨日は金谷のKさん宅を訪ねました。以前からいつでもいらっしゃいとおっしゃっていたので、ではお言葉に甘えてとスタッフのNさんとでかけました。
前日に「明日よろしくお願いします」と電話をすると、「そうそう何年生まれ?生年月日はいつだっけ?」と言われ、「未です」と答えて生年月日をいいました。
Nさんのことも聞かれたので、これはなにか干支にちなんだものが出てきそう!と図々しい予感。

行くと、ものすごく大きなお家で入るとちょっと民芸館なみ?いやそれ以上と思われる土鈴のコレクション。
展示用の御部屋があり、応接間にもショーケースが3つ、Kさんワールドでした。
おつれあいがお菓子をもって登場、つづいてお抹茶をたててくださって・・・。
これはもう土鈴を見に来た観光客気分。
もちろん枝下用水にちなんだ話、戦中の様子などを聞かせてもいただいたんですが、今日の収穫というか
私は自分の生まれ年を間違えていたという事実にぶつかりました。

Kさんは長くお寺で家相や方角を見たりといった職に就いていらしたそうで、
前日の生まれ年を聞いたのはその癖のよう。
「つじさんが未だというのでおかしいなと思っていたら、生年月日を聞いて分かりました」といわれました。
なんでも生まれ年は旧暦で数えるのだそうで、そうなると私は2月2日、節分の直前になるので未ではなく、
悪名高き?丙午になるのだそうです。
「だってねえ、ヒツジな訳ないでしょう。自分で分かるでしょう。つじさん見ていてヒツジっておかしいなあと思ったもの。」・・・それってどういうこと?

というわけで、私はいままで未だと思い込んでいた丙午の44歳なのでした。
ショーゲキ!!!!!

さてさて話は変わり、土鈴をたくさん見せていただいて、それはそれは感激して帰ろうとすると、二人にそれぞれ土鈴のお土産をくださいました。
どうもKさんのイメージする私たちのようなのです。
ちなみにNさんは言ってもなかったのに、大好きな猫ちゃんの土鈴でした。ぴったりで怖いくらい。

私は・・・写真の福良雀です。京都のものだそうですが、どこなんでしょう?
名前の通りしあわせそうでかわいらしい雀の土鈴。枝下用水120年史の完成も暗示してくれているようです。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、福良雀とともに帰ってきました。宝物にします。