ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

師走祭りの最後は「ヘグロ塗り」

2006-01-31 17:34:50 | 百済王伝説
コメント欄で「ヘグロ塗り」の話題がでましたので、どんなものかをお見せします。
中央が私。右後が昨年まで副総代長だった方の息子さんで入り厄のt-kurogiさん、左後が今年総代長の父、入り厄の自分、子供神楽デビューの息子と3代で祭りに活躍されたF本さんです。黒いなあ!

昨年、「観光みやざき」という宮崎県内のおよそ各戸に配られるフリーペーパーに拙文が掲載された時、鉱脈社のカメラマンK田さんが、わざとこういうヘグロ塗りした写真を私の顔写真に使いました。だから誰だか分からなかったと評判だったのですが、今年も羽交い絞めにされて塗られました。(DHさん、逃げてたでしょ。)

さて、このヘグロ塗りは調べてみますと長崎の辺りで同じような事例が過去あったことが分かりました。正月前に餅つき屋さんというのがやってきて餅をつく。出来上がりの頃になると、餅米を蒸した大鍋の底の墨を手にとって、互いに付け合って来年の健康を願ったのだそうです。
この師走祭りも正月準備の市が開いた祭りです。そうした行為が、現在のように祭りの最後の別れの儀に残されているのかもしれません。
地域の方たちは、神門神社と比木神社の御神体の別れは、同時にお供をしてきた人たちとの別れで、その別れが寂しいものになってしまわないように、最後に墨を塗りあって笑いあって別れていくんだといいます。
だから「比木の別れ」という言葉があって、改めて感謝の意を述べたりしない別れを指していうようです。

ですから本当は鍋底の墨を塗りあうのですが、そんなのを塗ったらとても落ちやしない。墨汁を使ったり、いかにうまく付くかと試行錯誤した結果なのか、現在は黒のポスターカラーが使われています。(一時は白粉を塗ったこともあったそうです。)昨年まではこの墨の準備は役場がおこなっていましたが、村の合併もあって、今年は神社で準備しました。とはいってもその試行錯誤した方が神社の総代にいらっしゃいましたから、実に手際よく準備されました。もう終わったからいいますが、実はあのポスターカラーを含んだスポンジ、スポンジじゃなくて、最近汚れをきれいに落としてくれる真っ白な研磨剤の入ったようなスポンジありますよね。あれだったんです。よく顔が痛くなかったわ!







コメント (7)
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師走祭り…南郷村の同級の仲間とともに(宮崎県)

2006-01-31 01:59:09 | 百済王伝説
宮崎県南郷村(今月から北郷村・西郷村と合併し、正式には美郷町南郷区)を中心に往復90キロにも及ぶ2泊3日の祭り、「師走祭り」から帰ってきました。
5年前、それまで徐福伝説に集中していた私は、指導の先生から「博士論文を書くなら渡来人伝説にまで広げないと共倒れする。うまくいかなかったらやめていいんだから、とにかく他の伝説を探してフィールドワークに出かけたほうがいい」と忠告されました。

そして私が探し出したのが、この師走祭りでした。どうやらこの祭りの背景には逃亡してきた百済王の伝説が関係しているらしい。受け入れてもらえるかは分からないけれど、とにかくこの祭りに出かけてみよう。うまくフィールドワークができなかったら、と心配しながら、私はこの村を訪ねることになったのでした。
それから4年が経ちました。距離も時間もお金もかかるので、頻繁に通うことはできませんが、今年で4年目の祭りの参加となりました。

神事や神楽を舞う各所には、変わらず周辺の方達が集まり、準備をしています。比木神社からの御神体を迎えに歩く道のり、「やっぱり今年も来てくれたんだね」とN野さんから声がかかりました。G藤さんは御神酒でふらふらになりながら、戦後の、自分たち若者が祭りに振りむかなかった頃の話、そして今、これからも続いていくだろうこの祭りへの深い思いを話してくれました。各所で「やっぱり来たね。」と本当にたくさんの方が声をかけてくださり、強く握手をしてくれました。山霧温泉のK島さんは私を見るなり「もう1年経ったんですね」と言いました。

2日目の晩の神楽を見ている時、N森さんがしみじみと話してくださいました。「なんで私がつじさんにいつも猪肉を持たせるか分かる?初めてつじさんが祭りに来た時、一所懸命私の話を聞いて、ずっとメモをとってた。こんなに熱心な人がいると知って嬉しかった。」Nさんは以来、わざわざ別れの日に私のところに猪肉を運んでくださるようになったのです。これまでこんなことを何も話してくださらなかったので、そんな気持ちでいてくださったことに感激しました。
全てを書くことができませんが、たくさんの方から祭りの間、暖かい声をかけていただき、またたくさんの親切をいただきました。こうした中で嬉しいのは、年数を重ねてきたから話してもらえることが今年はいくつもあったことです。繰り返し出かけることの大切さを実感しました。

そして何よりも今年忘れ難いのは、祭りには男性の入り厄の方たちが同行するのですが、4年目の今年は私と同じ学年の方たちが参加したことです。私は丙午の学年で、例年よりも参加人数が少ない。その上、これまでなかった同学年の女性がずっと付いて歩いてくれたこともあって、私も昔から同学年の方たちと一緒にこの村にいたような気楽さが出てきて、すんなりと話の中に入ることができました。一緒に歩いていて、迎え火の中でK木さんが「今まで迎え火の櫓は立ててたけれど、こっちから祭りを見たことなんてなかった。知らなかったなあ、すごい祭りだなあ。」と感激の様子。こうやって私たちの世代がこの祭りをいつまでも続けていきたいという気持ちになるんだなあと自分自身と重ねて考えました。

2泊3日を過ごした同学年のみなさんが、なぜか私に、もうすぐ来る誕生日に「なにかプレゼントしちゃる!」というので、私はこれから同級生の仲間に入れてもらうことをお願いしました。M田さんがみんなに言ってくれるそうで、交渉成立!晴れて私は南郷村に同級の仲間を得ることができそうです。

「また来年!」と帰りにたくさんの方から声をかけていただいて、まだまだ私の師走祭り行きは続きそうです。これまで聞き取ってきたたくさんの話を、きちんと形にしていくことが私の唯一みなさんにおかえしできることだと思いますが、それよりも前に、師走祭りで出会った多くの皆さんとの関係を末長いものにできるよう、誠意をもって臨んでいきたいと思います。

師走祭り関係者のみなさま、今年も本当にありがとうございました。
次に会う時まで、「オサラバー」

注:写真は別れの「オサラバー」。こうしてまた1年、神門神社と比木神社の御神体は別れます。後の鳥居は今年、道路拡張のため取り壊され、新しいものができるそうです。
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師走祭りからの帰り道

2006-01-29 17:13:21 | 百済王伝説
今年も師走祭りにおじゃましました。帰りは神門から日向市駅まで伶人KKさんのお父さんが車に乗せてくださいました。バスの予定だったので、だいぶ時間短縮になり、1時間ほど日向市立図書館に立寄ることができました。
ただいま帰り道です。
宮崎空港への車中、KNさんがもたせてくれた焼きいもを食べています。おいしい!
携帯電話に「いまどのあたり?」とMSさんから電話がはいりました。
たくさんのかたからあたたかい気持ちをいただいて帰ります。
師走祭りについてはまた改めて。まずは神門・比木のみなさん、本当にありがとうございました。
コメント (11)
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松阪小旅行…クライミングウォールと「一升びん」と「源芳」

2006-01-23 00:22:08 | シホのホ(雑記帳)
ワタルが少年野球を卒団したというのに、土曜日(21日)はサホが4年生以下のバスケットの大会で、私は朝から車を出して引率することになった。サトルは高校のバスケットの大会の最終日で朝から会場へ。
早朝、家族全員のおにぎりを握り、ワタルは変わることなく、そのおにぎりを持って野球に出かけていった。

そして今日・日曜日(22日)、家族全員の予定がすっぽりと空いたことが分かり、こんな日は本当に久しぶりだから、家族でどこかに行こうじゃないか!と盛り上がった。
もっと前から分かっていたら、あそこも良かったここも良かったと反省したりもしたが、今更言っても仕方ないので、急に決めても楽しめるところ、とりあえず天気予報の雪の心配も問題なさそうなところ、できれば美味しいところ、みんなで楽しめるところ、日帰りでも無理ないところ、…と、とにかくみんな好き勝手なこと言って、それでも「松阪で焼肉」というラインが固まった。

せっかくだから食べるだけじゃなく、どこかに寄ってこようということになり、
以前、SKIP『ものづくりガイド』(風媒社)では施設の完成が間にあわず、予告しか出すことのできなかった「みえこどもの城」に出かけることにした。
調べてみるとここでは「クライミングウォール」という、壁を石伝いによじ登っていく体験ができるという。面白いかもと思い、そこに寄って行くことにした。

写真のように、ワタルもサホも大喜びでトライした。サホは1度はあきらめたような感じだったが、チャレンジカードの3「モンブラン」まで制覇した。ワタルは石伝いが難しいとわかると、途中、腕力だけで上っていき、5「アイガー」まで制覇した。
見ている間、置いてある雑誌に目をやると『Rock&Snow』(別冊山と渓谷)という雑誌があって、それはクライミングを愛する人たちのものだった。いろんな世界があるなあと思った。

その後、芝生でワタルとパパはキャッチボール。サホと私は鬼ごっこ。
こんな風に出かけるのって本当に久しぶりだからとタイマーをかけて、4人で写真をとった。

約束どおり、「一升びん」で焼肉。やっぱり美味しかった。
最後の仕上げは「源芳」のみたらしだんご。講義があるときには買って帰るときもあったのだけれど、買ってすぐに車の中でみんなで食べたら、最高だった。やっぱり作り立てが美味しいんだ!と納得した。

晩にわざわざワタルが自分のPSPから「今日は楽しかったね」とメールをよこしてくるくらいに愉快な1日だった。
これまで野球があったから、とはいうものの、毎週が家族全員で過ごしていたらきっとこんな喜びはなかっただろうと思う。こうやって昔はいつも過ごしていたんだねと言いながら、今はそれぞれに過ごす日があるからこその今日の一日は、だから余計に貴重で、また来週からそれぞれに楽しむ週末だけれど、次のこの日はなにをしようかという楽しみがひとつできた。
コメント (11)
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当選しました…workforワークフォー メルマガ「女性と仕事」プレゼント

2006-01-22 01:10:38 | シホのホ(雑記帳)
新年早々当りましたー!

workforワークフォー メルマガ「女性と仕事」を読んでいます。
代表の久本さんとは、もう7年位前になるのでしょうか、
名古屋のウィン女性企画が立ち上げたジェンダー・フリー・ネットワークに参加して出会いました。このネットワークは具体的には上野千鶴子『ナショナリズムとジェンダー』の読書会を行ないました。毎月の読書会に足を運べない人には誌上参加を促し、自分のできるスタイルで読書会を重ねていく。そして最終回は上野さんを招こうという前向きな集まりで、私はその会の通信を担当していました。

その後、そのとき御一緒した方は、色々な形で自分を生き生きと生きている姿を見せてくださって、久本さんもそんなお一人です。

さて、そのworkforワークフォーは開業4周年を迎え、4周年記念クイズを実施、
それに当選したと言うわけです。
送られてきたのは、春を先取りのスイートピーの花束と、お仕事の中で自分史の作成に関わっていらっしゃることもあって、マイスター飛躍塾自分史研究会編『五庶民の昭和史』という本をお送りいただきました。

またも雪かというような寒空の下、玄関のスイートピーはとても優しそうに花開いています。そして本には久本さんの文章とともに、四人の昭和が、語りたい「自分」の昭和が記されています。

今年はラッキー!ついてるかな?そんな嬉しい気分です。

是非、メルマガに登録してあげてください。

編集・発行/workfor ワークフォー 久本恵子(ひさもと・けいこ)
創刊 2003年12月28日(日)大安・午前零時
メールマガジン女性と仕事 (マガジンID:0000122854)
登録・解除・バックナンバーはこちらから  
http://www.mag2.com/m/0000122854.htm
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  自分史/文書作成総合プロデュース、キャリア・アドバイスの
  workfor ワークフォーは、「文書による自己表現」を通じて、
  一人ひとりの個性と能力の発揮をお手伝いしています。
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