昨日の朝のこと、サホだけ朝寝坊して、いつもどおりに起きた3人で朝食を囲んでいたところ、今日は遅くまで寝ると宣言していたはずのサホの部屋からいつもの時間に最大音量の「目覚まし」の音が聞こえてきた。仕方がない、消してやろうと部屋に行くといつものところに「目覚まし」が無い。
サホは誕生日に友だちから本物の目覚まし時計をプレゼントしてもらっているのに、このところ私の古い携帯電話(通話不能)をこまめに充電して目覚ましとして使っている。本物の携帯電話が欲しいのは目に見えている。
驚いたことに、目覚まし音は前日友だちと出かけた時に持っていったバックの中から鳴り響いていた。えーっ、このボロ携帯電話を持って出かけていたの?
目覚まし音を止めて、食卓を囲むパパ・サトルと兄・ワタルに報告。ワタルが「買ってやってよー。」と叫ぶ。
我が家は欲しがり続けたワタルを中2の秋まで我慢させた。それでも早いと思う人がいるかもしれないけれど、パソコンなどの情報機器に興味あるワタルにとっては欲しくてたまらないモノだった。中2の秋の試験前に「頑張ったら買ってあげる」と言ったら、かなり頑張っているようなそぶり(!)だった。「成績上がらなかったらモンゴルに帰るから」とその頃の相撲界を示唆するような発言までしていた。…さぞかし成績は上がったことだろうと思い、試験の最終日には買ってやった。「肝心なのは結果じゃないよ、それに向かう努力だよ。」…ここまでは美しい話だけれど、数日後の結果は全然上がってなくて、あれはなんだったんだ?なんていうことがあった。…つまりワタルとはそんな携帯電話獲得の親子バトルがあったというわけだ。
だからサホには「お兄ちゃんも中2の秋まで我慢したんだから、それまではみんなが持っていても携帯電話は買わないよ」と宣言していた。その姿を見ていたから、サホも納得しているようだった。
納得していると思っていたのにボロの使えない携帯電話を持ち歩くサホって…と思ったところにワタルからの「買ってやって」に、「いいのー?」と聞く。ワタルは自分がすごーーーく(かなり強調!)欲しかったから、サホが欲しいのが分かるから、買ってあげて欲しいと言った。
なんという妹想いの発言!サホって確かに地団駄踏んで買って欲しいなんて言えないところあるよね。欲しかったんだね。…というわけで、ここからは3人でいかにサホを驚かせるか作戦が早朝の食卓で練られた。
是非その現場に居合わせたいと言うワタルの要望が通り、ワタルが午前中の練習を終えて帰宅してからの決行となった。おとりは「あじ平・卒業記念ラーメンプレゼント」、直径25センチもの器のラーメンがプレゼントされるとのことで、その招待状を持ってランチに出かけるという作戦だ。問題はその店の方向と携帯電話のお店の方向が真逆なこと。でも方向音痴のサホには問題ないだろうということになった。
予定の時間になり、「卒業ラーメン食べに行こう」と車で家を出る。やっぱり方向が違うことに全く気づかない。そして携帯電話の店にキュッと右折して入る。「?」のサホに「ちょっと修理するから、付いてくる?」と平静を装う。ワタルは現場を正面で押さえるためにそそくさと店に入る。
付いてきたサホに店に入るなり、「サホ、どれにするか選んで」と言ったときのサホの顔。ワタルと大爆笑した。幸せなムンクの叫び?口がまん丸になって開いていた(開いてることはよくあるけれど)。
現場をというよりも、ワタルを連れてきてよかった。でなかったらサホは機種を選べずに終わったと思う。ワタルは自分から言い出したことでありながら「半年違うだけでこんなに携帯電話って違うわけ?」と羨ましがり、だんだんいつものワタルに戻ってきた。サホは「信じられない」と連呼した。
晩になってようやく「サホはカバンになんで古い携帯電話入れてたの?そんなに欲しかったの?」と聞いた。「あれ?時計代わり」とあっさり言われた。みんなと同じように持っていたくて使えない携帯電話を持ち歩いていたと言う我々の推理の元に、予定よりもかなり早く与えた携帯電話に、その答えは「ギャフン」という感じだった。
でも久々に家族で盛り上がった一件だった。
おまけ:
携帯電話のアドレスを何にしようかと言いながら、結局、先日ミニバスでゲームをするのにチーム分けした時に監督からサホチームにつけられた「バスケ○○」をそのまま登録していた。全国の同社携帯電話の中でこのアドレスが今まで使われていないことも驚きですが、そんなアドレスにするのも驚きです。
サホは誕生日に友だちから本物の目覚まし時計をプレゼントしてもらっているのに、このところ私の古い携帯電話(通話不能)をこまめに充電して目覚ましとして使っている。本物の携帯電話が欲しいのは目に見えている。
驚いたことに、目覚まし音は前日友だちと出かけた時に持っていったバックの中から鳴り響いていた。えーっ、このボロ携帯電話を持って出かけていたの?
目覚まし音を止めて、食卓を囲むパパ・サトルと兄・ワタルに報告。ワタルが「買ってやってよー。」と叫ぶ。
我が家は欲しがり続けたワタルを中2の秋まで我慢させた。それでも早いと思う人がいるかもしれないけれど、パソコンなどの情報機器に興味あるワタルにとっては欲しくてたまらないモノだった。中2の秋の試験前に「頑張ったら買ってあげる」と言ったら、かなり頑張っているようなそぶり(!)だった。「成績上がらなかったらモンゴルに帰るから」とその頃の相撲界を示唆するような発言までしていた。…さぞかし成績は上がったことだろうと思い、試験の最終日には買ってやった。「肝心なのは結果じゃないよ、それに向かう努力だよ。」…ここまでは美しい話だけれど、数日後の結果は全然上がってなくて、あれはなんだったんだ?なんていうことがあった。…つまりワタルとはそんな携帯電話獲得の親子バトルがあったというわけだ。
だからサホには「お兄ちゃんも中2の秋まで我慢したんだから、それまではみんなが持っていても携帯電話は買わないよ」と宣言していた。その姿を見ていたから、サホも納得しているようだった。
納得していると思っていたのにボロの使えない携帯電話を持ち歩くサホって…と思ったところにワタルからの「買ってやって」に、「いいのー?」と聞く。ワタルは自分がすごーーーく(かなり強調!)欲しかったから、サホが欲しいのが分かるから、買ってあげて欲しいと言った。
なんという妹想いの発言!サホって確かに地団駄踏んで買って欲しいなんて言えないところあるよね。欲しかったんだね。…というわけで、ここからは3人でいかにサホを驚かせるか作戦が早朝の食卓で練られた。
是非その現場に居合わせたいと言うワタルの要望が通り、ワタルが午前中の練習を終えて帰宅してからの決行となった。おとりは「あじ平・卒業記念ラーメンプレゼント」、直径25センチもの器のラーメンがプレゼントされるとのことで、その招待状を持ってランチに出かけるという作戦だ。問題はその店の方向と携帯電話のお店の方向が真逆なこと。でも方向音痴のサホには問題ないだろうということになった。
予定の時間になり、「卒業ラーメン食べに行こう」と車で家を出る。やっぱり方向が違うことに全く気づかない。そして携帯電話の店にキュッと右折して入る。「?」のサホに「ちょっと修理するから、付いてくる?」と平静を装う。ワタルは現場を正面で押さえるためにそそくさと店に入る。
付いてきたサホに店に入るなり、「サホ、どれにするか選んで」と言ったときのサホの顔。ワタルと大爆笑した。幸せなムンクの叫び?口がまん丸になって開いていた(開いてることはよくあるけれど)。
現場をというよりも、ワタルを連れてきてよかった。でなかったらサホは機種を選べずに終わったと思う。ワタルは自分から言い出したことでありながら「半年違うだけでこんなに携帯電話って違うわけ?」と羨ましがり、だんだんいつものワタルに戻ってきた。サホは「信じられない」と連呼した。
晩になってようやく「サホはカバンになんで古い携帯電話入れてたの?そんなに欲しかったの?」と聞いた。「あれ?時計代わり」とあっさり言われた。みんなと同じように持っていたくて使えない携帯電話を持ち歩いていたと言う我々の推理の元に、予定よりもかなり早く与えた携帯電話に、その答えは「ギャフン」という感じだった。
でも久々に家族で盛り上がった一件だった。
おまけ:
携帯電話のアドレスを何にしようかと言いながら、結局、先日ミニバスでゲームをするのにチーム分けした時に監督からサホチームにつけられた「バスケ○○」をそのまま登録していた。全国の同社携帯電話の中でこのアドレスが今まで使われていないことも驚きですが、そんなアドレスにするのも驚きです。