昨夜、息子ワタル(まもなく22歳。大学4年生のはずでしたが、1年休学して旅しています)が、
Facebookに「世界一過酷と噂の3泊4日ダナキルツアーに参加するために、エチオピアに行ってきました。」と書いて、
写真をあれこれと紹介していた。
「世界一過酷」とはこのことだったのかーとホッとしながら、
私は7月20日ごろ、ワタルから「世界一過酷なツアーにいまから行くというこのタイミングに」と言われ、
かなりビビりながら、大きな任務を果たしたことを思い出したのでした。
というのは、
みなさんは1年間もの海外旅行保険がいくらくらいするかご存知でしょうか?
それはワタルの出発前の4月はじめに遡ります。
あれこれ準備しているるワタルに、「やっぱり保険はかけておいたほうがいいよね。
じゃあ保険をお父さんお母さんからの餞別にしよう!」と気楽にうけおってしまったのでした。
そして出発前、インターネットで調べてみると15万円くらいするわけです。
えー、そんな高かったの?言わなきゃよかったーとか思いながら、
いつものクレジットカードに付帯している海外旅行の保険(90日間)の説明を見ると
どうやら90日間で帰国しなくても90日間は保証されるらしい。
これは良かった、とりあえず90日間はカード付帯の保険で乗り切って、
そのあとの7ヶ月をその90日目までに調べましょう、と出発させたのです。
私がそのカードの保険内容について調べて、90日までいいんだってよと得意気に言ったため、
夫サトルは「じゃあ、次の保険のことはオレが調べておくわ」と言った。
そしてそれきり、私たちはすっかり忘れていたのでした。
あと2日というとき、おおっとギリギリセーフで思いだした。
サトルは「この大手の保険会社なら問題ないだろうから」とプリントアウトして
まあ高いけどなにかあったら大変だからねと、そこまで全くの余裕で私に保険会社に電話をかけておいてといった。
しかししかし、翌日保険会社に契約のために電話をかけてみると、
もう日本から出かけてしまっている人には保険はかけられないんだという。
まさか!それじゃあどうしたらいいの?
他の保険会社にかけたけれど、どこも同じ答え。
ワタル、これから保険なし?
だって去年だって、インドの鉄道でスマホの画面が粉々になって、落としたのかと聞いたら
「かあさん、人の圧だよ!」と言ってスマホを保険で買い替えたよね。
それについ先日もエジプトのどこかでスキューバダイビングをスマホをもったままやって、スマホを壊したよね。
きっともう一回くらいスマホが災難にあいそうだし、
いやいやそんな笑い話程度のことであればいいけれど、いまどきの言葉で言うなら「まじやばくない?」
LINEで「ワタル、保険が切れます」と宣告!
そうです、この時ワタルが「えー、世界一過酷なツアーにいまから行くというこのタイミングに」といったのです。
出発日が保険最終日。
ひごろは適当な私も、その「世界一過酷」という言葉に、かなり焦ってきました。
ちょうどそのタイミングでバックパッカー博士のOTさんからメール。
これはその数日前に朝日新聞のGLOBALという折込の特集記事が「旅を旅する」で
OTさんが載っていたので、みました~と連絡したことの返事でした。
そうだそうだ、5年間も世界を自転車で走り回っていた人なら保険のことわかるはずだ、とおもって
藁をも掴む思いで保険のことを聞いてみると、
自分は5年間のうちに3回強盗にあって身ぐるみ剥がされ、無一文になって帰国した度に保険に入ったよ、
と、もう気絶しそうなことをいう。
あんなに大きいOTさんがだよー。
もう帰国させるしかないか?くらいまで話がさしせまってきたその時、
検索の鬼サトルが「あったー」と叫んだ。
フランスの保険会社がどうやら出発してしまったあとでもOKらしい。
さっそくワタルに知らせてすぐに手続きするように伝えた。
ところがまだまだ気は抜けなかった。
-6時間のワタルは、半日後にはその「世界一過酷」に出かけてしまう。
3泊4日でインターネットはその間は出来ないというからいますぐに手続きしたい。
ワタルが教えた保険会社の日本語案内をみながら、
「よくある質問」に、クレジットカードの90日間のあと、保険かけられますかみたいな質問があって、
入れることがわかったというところまではよかった。
でもその場合は誓約書がいるので、営業所までかならずご連絡をとあるという。
するとワタルが、いまいるところは受信はできるけど、なかなか送信がうまくいかないという。
それでもワタルは、ツアーに出てしまうので早急に誓約書を書きたいから書類を添付で送ってくださいとメールを送ったらしい。
けれど返事がないという。
翌朝、こうなったらとおもって、メールを送ったと思うワタルの母だけど、こっちから保険かけられませんか?とメールする。
返事がない。
メールはダメなのかな?営業所までの連絡って電話かな?
もうこうなったら電話するか?…と思って気がついた。フランスは-7時間。
私もワタルも営業時間外なのに、返事がないと焦っていたのだ。
ワタルなんかもう日本語のメールを送っている相手がフランスと忘れているかのように
「僕は日本時間13時にツアーに出発します」とかもうそんなこと言われてもみたいなメールを送っている。
とりあえず私はスカイプに電話料金をチャージして、向こうの会社の営業時間のスタート(日本時間16時)に電話をかけることにした。
ワタルは「返信がなかったからとりあえずツアー行ってきます。」と出発。
よし、16時、でもフランス語だったらどうしよう、とかもじもじしていたら
あっさりとメールがきて、こちらで書類を整えることができた。
金額も半分くらいだった。
とてもうまい日本語だと思ったら日本人だった。
そうか、パリでこんな仕事している人もいるんだ。
ここ数日のドキドキバタバタは、そうしてあっさりと解決した。
きっと「世界一過酷」なツアーから帰るまでワタルはどうなったかを知らない。
もうだいじょうぶだよ!って言ってあげたいなあって思いながら、
もうだいじょうぶってことはないわなあと思った。
大きな任務完了の話でした。
ワタルのブログ
ワタル世界は夢ばかり
Facebookに「世界一過酷と噂の3泊4日ダナキルツアーに参加するために、エチオピアに行ってきました。」と書いて、
写真をあれこれと紹介していた。
「世界一過酷」とはこのことだったのかーとホッとしながら、
私は7月20日ごろ、ワタルから「世界一過酷なツアーにいまから行くというこのタイミングに」と言われ、
かなりビビりながら、大きな任務を果たしたことを思い出したのでした。
というのは、
みなさんは1年間もの海外旅行保険がいくらくらいするかご存知でしょうか?
それはワタルの出発前の4月はじめに遡ります。
あれこれ準備しているるワタルに、「やっぱり保険はかけておいたほうがいいよね。
じゃあ保険をお父さんお母さんからの餞別にしよう!」と気楽にうけおってしまったのでした。
そして出発前、インターネットで調べてみると15万円くらいするわけです。
えー、そんな高かったの?言わなきゃよかったーとか思いながら、
いつものクレジットカードに付帯している海外旅行の保険(90日間)の説明を見ると
どうやら90日間で帰国しなくても90日間は保証されるらしい。
これは良かった、とりあえず90日間はカード付帯の保険で乗り切って、
そのあとの7ヶ月をその90日目までに調べましょう、と出発させたのです。
私がそのカードの保険内容について調べて、90日までいいんだってよと得意気に言ったため、
夫サトルは「じゃあ、次の保険のことはオレが調べておくわ」と言った。
そしてそれきり、私たちはすっかり忘れていたのでした。
あと2日というとき、おおっとギリギリセーフで思いだした。
サトルは「この大手の保険会社なら問題ないだろうから」とプリントアウトして
まあ高いけどなにかあったら大変だからねと、そこまで全くの余裕で私に保険会社に電話をかけておいてといった。
しかししかし、翌日保険会社に契約のために電話をかけてみると、
もう日本から出かけてしまっている人には保険はかけられないんだという。
まさか!それじゃあどうしたらいいの?
他の保険会社にかけたけれど、どこも同じ答え。
ワタル、これから保険なし?
だって去年だって、インドの鉄道でスマホの画面が粉々になって、落としたのかと聞いたら
「かあさん、人の圧だよ!」と言ってスマホを保険で買い替えたよね。
それについ先日もエジプトのどこかでスキューバダイビングをスマホをもったままやって、スマホを壊したよね。
きっともう一回くらいスマホが災難にあいそうだし、
いやいやそんな笑い話程度のことであればいいけれど、いまどきの言葉で言うなら「まじやばくない?」
LINEで「ワタル、保険が切れます」と宣告!
そうです、この時ワタルが「えー、世界一過酷なツアーにいまから行くというこのタイミングに」といったのです。
出発日が保険最終日。
ひごろは適当な私も、その「世界一過酷」という言葉に、かなり焦ってきました。
ちょうどそのタイミングでバックパッカー博士のOTさんからメール。
これはその数日前に朝日新聞のGLOBALという折込の特集記事が「旅を旅する」で
OTさんが載っていたので、みました~と連絡したことの返事でした。
そうだそうだ、5年間も世界を自転車で走り回っていた人なら保険のことわかるはずだ、とおもって
藁をも掴む思いで保険のことを聞いてみると、
自分は5年間のうちに3回強盗にあって身ぐるみ剥がされ、無一文になって帰国した度に保険に入ったよ、
と、もう気絶しそうなことをいう。
あんなに大きいOTさんがだよー。
もう帰国させるしかないか?くらいまで話がさしせまってきたその時、
検索の鬼サトルが「あったー」と叫んだ。
フランスの保険会社がどうやら出発してしまったあとでもOKらしい。
さっそくワタルに知らせてすぐに手続きするように伝えた。
ところがまだまだ気は抜けなかった。
-6時間のワタルは、半日後にはその「世界一過酷」に出かけてしまう。
3泊4日でインターネットはその間は出来ないというからいますぐに手続きしたい。
ワタルが教えた保険会社の日本語案内をみながら、
「よくある質問」に、クレジットカードの90日間のあと、保険かけられますかみたいな質問があって、
入れることがわかったというところまではよかった。
でもその場合は誓約書がいるので、営業所までかならずご連絡をとあるという。
するとワタルが、いまいるところは受信はできるけど、なかなか送信がうまくいかないという。
それでもワタルは、ツアーに出てしまうので早急に誓約書を書きたいから書類を添付で送ってくださいとメールを送ったらしい。
けれど返事がないという。
翌朝、こうなったらとおもって、メールを送ったと思うワタルの母だけど、こっちから保険かけられませんか?とメールする。
返事がない。
メールはダメなのかな?営業所までの連絡って電話かな?
もうこうなったら電話するか?…と思って気がついた。フランスは-7時間。
私もワタルも営業時間外なのに、返事がないと焦っていたのだ。
ワタルなんかもう日本語のメールを送っている相手がフランスと忘れているかのように
「僕は日本時間13時にツアーに出発します」とかもうそんなこと言われてもみたいなメールを送っている。
とりあえず私はスカイプに電話料金をチャージして、向こうの会社の営業時間のスタート(日本時間16時)に電話をかけることにした。
ワタルは「返信がなかったからとりあえずツアー行ってきます。」と出発。
よし、16時、でもフランス語だったらどうしよう、とかもじもじしていたら
あっさりとメールがきて、こちらで書類を整えることができた。
金額も半分くらいだった。
とてもうまい日本語だと思ったら日本人だった。
そうか、パリでこんな仕事している人もいるんだ。
ここ数日のドキドキバタバタは、そうしてあっさりと解決した。
きっと「世界一過酷」なツアーから帰るまでワタルはどうなったかを知らない。
もうだいじょうぶだよ!って言ってあげたいなあって思いながら、
もうだいじょうぶってことはないわなあと思った。
大きな任務完了の話でした。
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