ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

ワタルが「世界一過酷」なツアーにでかけているとき、私は…

2015-07-31 16:04:51 | シホのホ(雑記帳)
昨夜、息子ワタル(まもなく22歳。大学4年生のはずでしたが、1年休学して旅しています)が、
Facebookに「世界一過酷と噂の3泊4日ダナキルツアーに参加するために、エチオピアに行ってきました。」と書いて、
写真をあれこれと紹介していた。

「世界一過酷」とはこのことだったのかーとホッとしながら、
私は7月20日ごろ、ワタルから「世界一過酷なツアーにいまから行くというこのタイミングに」と言われ、
かなりビビりながら、大きな任務を果たしたことを思い出したのでした。

というのは、
みなさんは1年間もの海外旅行保険がいくらくらいするかご存知でしょうか?
それはワタルの出発前の4月はじめに遡ります。
あれこれ準備しているるワタルに、「やっぱり保険はかけておいたほうがいいよね。
じゃあ保険をお父さんお母さんからの餞別にしよう!」と気楽にうけおってしまったのでした。
そして出発前、インターネットで調べてみると15万円くらいするわけです。
えー、そんな高かったの?言わなきゃよかったーとか思いながら、
いつものクレジットカードに付帯している海外旅行の保険(90日間)の説明を見ると
どうやら90日間で帰国しなくても90日間は保証されるらしい。
これは良かった、とりあえず90日間はカード付帯の保険で乗り切って、
そのあとの7ヶ月をその90日目までに調べましょう、と出発させたのです。

私がそのカードの保険内容について調べて、90日までいいんだってよと得意気に言ったため、
夫サトルは「じゃあ、次の保険のことはオレが調べておくわ」と言った。
そしてそれきり、私たちはすっかり忘れていたのでした。

あと2日というとき、おおっとギリギリセーフで思いだした。
サトルは「この大手の保険会社なら問題ないだろうから」とプリントアウトして
まあ高いけどなにかあったら大変だからねと、そこまで全くの余裕で私に保険会社に電話をかけておいてといった。

しかししかし、翌日保険会社に契約のために電話をかけてみると、
もう日本から出かけてしまっている人には保険はかけられないんだという。
まさか!それじゃあどうしたらいいの?
他の保険会社にかけたけれど、どこも同じ答え。
ワタル、これから保険なし?
だって去年だって、インドの鉄道でスマホの画面が粉々になって、落としたのかと聞いたら
「かあさん、人の圧だよ!」と言ってスマホを保険で買い替えたよね。
それについ先日もエジプトのどこかでスキューバダイビングをスマホをもったままやって、スマホを壊したよね。
きっともう一回くらいスマホが災難にあいそうだし、
いやいやそんな笑い話程度のことであればいいけれど、いまどきの言葉で言うなら「まじやばくない?」

LINEで「ワタル、保険が切れます」と宣告!
そうです、この時ワタルが「えー、世界一過酷なツアーにいまから行くというこのタイミングに」といったのです。
出発日が保険最終日。
ひごろは適当な私も、その「世界一過酷」という言葉に、かなり焦ってきました。

ちょうどそのタイミングでバックパッカー博士のOTさんからメール。
これはその数日前に朝日新聞のGLOBALという折込の特集記事が「旅を旅する」で
OTさんが載っていたので、みました~と連絡したことの返事でした。
そうだそうだ、5年間も世界を自転車で走り回っていた人なら保険のことわかるはずだ、とおもって
藁をも掴む思いで保険のことを聞いてみると、
自分は5年間のうちに3回強盗にあって身ぐるみ剥がされ、無一文になって帰国した度に保険に入ったよ、
と、もう気絶しそうなことをいう。
あんなに大きいOTさんがだよー。

もう帰国させるしかないか?くらいまで話がさしせまってきたその時、
検索の鬼サトルが「あったー」と叫んだ。
フランスの保険会社がどうやら出発してしまったあとでもOKらしい。
さっそくワタルに知らせてすぐに手続きするように伝えた。

ところがまだまだ気は抜けなかった。
-6時間のワタルは、半日後にはその「世界一過酷」に出かけてしまう。
3泊4日でインターネットはその間は出来ないというからいますぐに手続きしたい。
ワタルが教えた保険会社の日本語案内をみながら、
「よくある質問」に、クレジットカードの90日間のあと、保険かけられますかみたいな質問があって、
入れることがわかったというところまではよかった。
でもその場合は誓約書がいるので、営業所までかならずご連絡をとあるという。
するとワタルが、いまいるところは受信はできるけど、なかなか送信がうまくいかないという。
それでもワタルは、ツアーに出てしまうので早急に誓約書を書きたいから書類を添付で送ってくださいとメールを送ったらしい。
けれど返事がないという。
翌朝、こうなったらとおもって、メールを送ったと思うワタルの母だけど、こっちから保険かけられませんか?とメールする。
返事がない。
メールはダメなのかな?営業所までの連絡って電話かな?
もうこうなったら電話するか?…と思って気がついた。フランスは-7時間。
私もワタルも営業時間外なのに、返事がないと焦っていたのだ。
ワタルなんかもう日本語のメールを送っている相手がフランスと忘れているかのように
「僕は日本時間13時にツアーに出発します」とかもうそんなこと言われてもみたいなメールを送っている。
とりあえず私はスカイプに電話料金をチャージして、向こうの会社の営業時間のスタート(日本時間16時)に電話をかけることにした。

ワタルは「返信がなかったからとりあえずツアー行ってきます。」と出発。
よし、16時、でもフランス語だったらどうしよう、とかもじもじしていたら
あっさりとメールがきて、こちらで書類を整えることができた。
金額も半分くらいだった。
とてもうまい日本語だと思ったら日本人だった。
そうか、パリでこんな仕事している人もいるんだ。

ここ数日のドキドキバタバタは、そうしてあっさりと解決した。
きっと「世界一過酷」なツアーから帰るまでワタルはどうなったかを知らない。
もうだいじょうぶだよ!って言ってあげたいなあって思いながら、
もうだいじょうぶってことはないわなあと思った。

大きな任務完了の話でした。

ワタルのブログ
ワタル世界は夢ばかり





















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明日7月19日(日)も東海ラジオに出演します!

2015-07-18 22:21:53 | 徐福伝説
しつこく告知いたします(笑)。
みなさん、わたくし、明日7月19日(日)8:45~9:00の15分間、
東海ラジオで放送する愛知大学提供のインタビュー番組「チャイナ・なう」に出演いたします。

先週12日の放送の後、聞いたわよってたくさんメール来るかと期待していたのですが、
ちらほらって感じ。
そういえば、ラジオってそういうところありますよね。
聴くわ!って言いながら、わたしもたいてい聞き逃してしまいます。
今春の師匠の放送大学のラジオ放送も楽しみにしていたのに、
直前にはすっかり忘れていました。

そんななか、周囲への気配りが尋常でない友人HSさんはきちんと聴いてくれて、
聞き逃した人にはここで聴けると教えてあげましょう、とこんなページも教えてくれました。
愛知大学のページです → http://www.aichi-u.ac.jp/information/other/Com3000106.html
HSさんは隠された、いや全然隠れていない秘書みたいです(本当は画伯)。ありがとう。

東海ラジオは聴けないのよという方、
http://radiko.jp/#TOKAIRADIO
これでも聞けるそうです。しつこいね。

それで、実際の放送はまあいいとして、この収録の話をしておこうと思います。
それはわたしがかなりへばっていた日々のこと、
事前にインタビューはこんな感じでという項目をいただいていたのですが
それに応える内容を書いていく時間がとれていませんでした。
その日はパーソナリティーの高野史枝さんと飲もう!とお約束していたので、
仕事に電車で出かけたため、朝の通勤の車中でメモしました。
いやいやいや、そのメモがラッシュ時に立ったまま書いているから判読がかなり困難。
こんな暗号みたいなメモで話せるのか?と不安になってきました。
ですがあれこれ仕事もあり、その暗号メモのまま、ラジオ局へ。



ラジオなんて初めてなので「マイク上からぶら下がっていないんだ」←これってどういう記憶?
とか、スタジオに集まる方って結構いらして「富山でも放送されていますので」とか言われて、どんどん緊張。
暗号メモの紙を机の上に置いたら、高野さんから
「紙を触ると結構音入ってしまうし、逵さんの長年やってきたことだから、目をつぶっていても話せるでしょう?
紙なんか見ないで、私と会話しましょう」
と言われてしまいました。
確かにこの暗号読めないしなあとか思いながら、そんなのできるかなあと思いながら、スタート。

できたできた、なんとかできた。
スタジオの外にいらした方が、「逵さん、ずっと高野さん見て話しているから驚きました」といってくれました。
そしたら高野さん、「きっと出来ると思ってね」って、笑ってました。
ドキドキでしたが、この緊張感が溶けてのビールの美味しかったこと。

徐福を研究してきたことが、こうしてさまざまな出会い、経験をさせてくれていることに
改めて感謝しています。
コメント (4)
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というわけで、ポスター掲げてきました

2015-07-18 22:11:49 | シホのホ(雑記帳)
台風一過、といかないこの重苦しさはいったいなんでしょう。
というわけで、
今日したかったことを明日に延ばし、久々のつれあいとの休日、
行くぞ!と名古屋栄に出かけました。
「アベ政権を許さない!全国一斉ポスター行動」です。

集会の少し前に到着した私たち、
もっと多いかと思ったのに、と思っていたら、
続々と私たちみたいな人たちが湧き出てきました。



名古屋は地下街が網羅しているので、本当に人が湧いてくるように、
地下から階段を登ってやってくるわけです。

小林節さんや近藤昭一さんの挨拶のあと、みんなで掛け声、
そうそう、プリントしてきたもんねと出してみたら、



周りの人はほとんどA3版でプリントしていて、
我が家のプリントはA4版だったので、なんか小さいわね、さみしいわねと思っていたら
誰かがA3版のプリントを持ってきてくれた。
これ、全国で13時に掲げてるんだってね。俳人の金子兜太さんが書いたんだってね。

全く不慣れな参加でしたが、
周囲を見回すと、今日は私たちだけでなく、なんか初心者風の人が多くて
ちょっとこのままじゃまずくない?
私たちにもなにかできることあるんじゃない?という感じの方が多くて、
そう、動員のデモのような圧倒的な数という感じではなかったけれど、
テレビの前で、これまでデモに参加している人の姿ばかりみていたけれど、
そしてその人たちが「今日、初めて参加しました」と言っている感じが
とっても良くわかりました。
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2015年7月3日 済州徐福文化国際交流協会討論会に参加しました(韓国)

2015-07-04 09:55:58 | 徐福伝説

『徐福展示館と協会活性化方法討論会』

2015年7月3日、韓国済州島の済州徐福文化国際交流協会討論会に参加しました。
5月の佐賀での徐福シンポジウムの時はなにも言っていなかったじゃないかー、と関係者のみなさんはいぶかるかもしれませんが、その頃には全く出ていなかった話で、正直、今回の討論会参加までの日々は貧血起きそうなくらいにハードな日々でした。先週末の熊野往復の特急南紀にMacBookPro(大きい!重い!でもMacBookAirがない!)を持ち込んで発表原稿を打っていたと言ったら、わかってくださる方もいることでしょう。あの振り子のように揺れるなかでおにぎり食べながら!!

今回、済州徐福文化国際交流協会から電話連絡をいただいたとき、はじめはよくわからなかったのですが、運良く済州島研究の我らがINさんが済州島に会議でいらしていたため、事情を聞いてくださり、そのあと私は韓国語ができないためにいろんな方が連絡くださり、これは行ったほうがいいと判断したのでした。
というのも、これまで済州島には済州市と西帰浦の2つの徐福会があったのですが、それが一つになり、今後の運営のために日本各地の徐福会の事例を参考にしたいとのことでした。日本各地には徐福会を運営していらっしゃる方がいらっしゃいますが、様々なケースをお話しするならば、私のこれまで歩いてきたこと、聞き取りも生きてくるかと思いました。
急遽の原稿執筆にあたっては、各地の方にはご協力いただき、ありがとうございました。
今回得た状況を、またべつのかたちで報告し、共有していくことも必要だと感じています。

今回は初めての2つの会が一つになった会議でもあり、10年以上もお会いできていなかったかたとお会いできたり、会の方が急な参加に至る苦労をねぎらってくださって、昨日は蛍の乱舞を見せに連れて行ってくださいました。暗くなるまで済州島の生マッコリを楽しみながら。

徐福を通して出会ってきた方々、こうして温かく迎えてくださるみなさん、ほんとうにありがとうございます。
やっぱり韓国語できなきゃなと、仕事の後、いつも思うのでした。

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2015年7月12日・19日 東海ラジオ「チャイナ・なう」に出演します

2015-07-01 08:55:01 | 徐福伝説
東海ラジオ「チャイナ・なう」出演のお知らせです。


毎週日曜日午前8:45~9:00の15分間、東海ラジオで放送する愛知大学提供のインタビュー番組があります。
その171回(7月12日放送)172回(7月19日放送)に、ゲストとして呼んでいただくことになりました。
テーマはずばり、「徐福伝説と日中関係」(ずばりって、私が話せるのはこれしかないですね。)

「この番組は、『日本と中国の友好のためには、もっと相互理解を進めなければならない』という観点に立ち、
2011年4月にスタートし、好評のうちに今年で5年目を迎えました。
各界の中国事情にくわしい皆様をお招きし、中国の最新情報をはじめ、中国理解につながる様々な話題を展開、
日曜日の朝にふさわしいさわやかなタッチで、リスナーに中国の最新情報をお伝えしています。」(依頼状より)

中国に特化したこの番組は、東海地方の民放では初の試みということですが、
こうした情報番組があることももちろん、その情報の一つに徐福伝説も加えていただけることは、とても光栄です。
ラジオのトークは初めてで、はたして私の長年の徐福にかける思いを伝えられるかどうかわかりませんが、
インタビュアー・高野史枝さん(放送作家、映画監督)に委ね、徐福の魅力を伝え、
ひとりでも多くの方に興味を持っていただくことができれば嬉しいです。

「日曜日の朝にふさわしいさわやかなタッチ」、うーん、ここが難しいところです。
がんばります。 
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