ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

世間話研究会例会報告「武寧王の誕生‐佐賀県加唐島をめぐる百済王伝説の現在‐」

2006-02-27 18:06:02 | 研究業績ほか(2004年12月~)
研究業績
【口頭発表:その他】

2006年2月25日、江東区立森下文化センターにおいて世間話研究会例会があり、
「武寧王の誕生‐佐賀県加唐島をめぐる百済王伝説の現在‐」を報告させていただきました。

この研究会は名前だけ聞くと、なんかふざけているみたいに言われるんですが、
口承文芸研究の中で1番元気な研究会だと薦めていただいて入会しました。
同じように昔話・伝説等の口承研究に取り組んでいる仲間の質疑応答は肝心のところをついてくれるので、この時期に発表の機会をいただけて良かった!新たな課題が見つかりました。

この日はもう一人、森洋介さんが「柳田國男「「日本傳説集」を讀む」を讀む」という括弧の数が気になってしまうようなテーマで報告されたのですが、書物の中のフィールドワークとでもいうのでしょうか、お話によると出版社にいらしたようで、そうでなきゃ絶対気づかないようなところを指摘していて面白く、終電から逆算して途中退席してしまうのが、ひどく寂しく思われました。

それからそれから会場の江東区立森下文化センターは「のらくロード」http://www5a.biglobe.ne.jp/~norakuro/index.html
という商店街の中にあり、久々に懐かしい商店街を歩きました。そして昔の駄菓子屋にあった大きなガラス瓶の中に手を入れてラムネを買いました
周辺のお店はいかにも下町って感じで、焼き鳥とか焼いてるのを見て、食べたいーと思いました。今度はゆっくり来よう!!


コメント (6)
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名古屋市高年大学鯱城学園専門講座

2006-02-24 22:36:13 | 研究業績ほか(2004年12月~)
研究業績
【社会活動】

2005年度名古屋市高年大学鯱城学園専門講座(文化学科・生活学科・地域学科)講師

本日(24日)の生活学科講義をもって、本年度の講義が終わりました。
ひとことひとことに頷いて聴いて下さる、たぶん両親と同世代のみなさまを前にすると、いつも身の引き締まる思いがします。
受講くださったみなさま、ありがとうございました。
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博士学位授与についての旧姓使用

2006-02-23 10:56:59 | シホのホ(雑記帳)
昨日、久々の大学で院生室から本を引き揚げていたところ、お世話になった先生と顔を合わすたびに「よかったねえ」と温かな声をかけていただきました。私信も寄せてくださる方があって、言葉の前後にある私を観察してきての感想に、意外だったり面白かったり。沢山の人に支えられてここにいるんだなあという思いを強くします。

家に帰ると、大学長の名前で「博士(国際文化)学位授与について」の通知が届いていました。通知ですから淡々と授与式のことなどが記されていましたが、同封で学位記授与の際の英文姓名表記について、正確な表記を提出してほしいという文書が入っていました。
私が感激したのはその文書の英文姓名表記名以外のところがきちんと「逵 志保」になっていたことです。御存知の方もあると思いますが、これは私の生まれたときの名前で、現在は結婚して姓が変わっています。ですが途中で名前が変わってしまうことは研究においても様々な活動においてもとにかく不便です。本学は教職員に対しては旧姓使用を認めていたのですが、2年前まで学生にはその規程は該当していませんでした。

私は「不便の置き土産はできるだけしない」という気持ちだけはもっているのと、遥か先に博士号をもらう時、日頃自分が研究の場で使っている名前でもらいたいという気持ちがあり、2年前、大学に要望書を出しました。…私の学生証や呼び出しの掲示などが全て「逵」に統一されたのはその後、大学内では実は2年前からなんです。そして昨日の書類にしっかりと自分の要望が生きて返ってきたのは、些細なことですが喜びでした。

ならば4年前、修士学位授与の時はどうしたのって思われることでしょう?書面では現姓で書いてあったのです。ですが授与式で代表で挨拶する時、壇上で司会の先生が私を確認して「逵 志保」と呼んでくれたんです。…規程のあるなし以上に、それほど親しい先生ではなかったのですが、その先生の配慮が本当に嬉しかった。

大学ってそういうところなの?って思う方があるかもしれませんが、決してそんなことはなくて、本当に温かな先生方に恵まれたことは感謝してもし足りないくらいです。
さて、3月21日の授与式、再度挨拶が私にまわってきています。今度はどんな挨拶をしたらいいでしょうか?

本学の学生の旧姓使用については本学のトップ頁から入ることができます。
愛知県立大学
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本の引越し

2006-02-23 00:23:48 | シホのホ(雑記帳)
久しぶりに大学に出かけ、大学院生室にしぶとく置かせてもらっていた本棚一棹分、同じ部屋の友人の本棚に置いてあった半棹分、そして研究仲間で専任で大学にいるIさんの研究室の本棚一棹分をひきあげることにした。
「ひきあげることにした」と言うと格好いいが、来年度入ってくる方のために、本棚を空けざるを得なくなったというのが本当のところ。

絶体絶命!と歎いていたら、しばらく本を置くスペースを貸してくださる方が現れた。しかも運び出す段ボール箱まで心配してくださった。準備万端。今日は天気も最高に良かったし、エイヤッとやってしまえそうな気もした。

ところが甘くなかった。本棚一棹と言っても、前後で本を入れているために先ずなかなか本が減らなくて、めげた。このくらいと思って誰にもSOSを出していなかったことをすぐに後悔した。それに本は重い。段ボール箱に全部入れたら、台車を借りていてもそこまで全く動かなくて、少しずつ減らして、ぎりぎり運び出せるラインを確認しながら、点検中で動かなくなったエレベータを回避してひたすら運び出した。
これだけで20箱、随分あった。K大のM田さんの部屋を掃除したら、20袋ごみが出たとわざわざ知らせてくれたS村さん、20ってすごい量ですね。私のはゴミではないけれど。

よくよくそのいただいた箱を見ると、「ストロー24000本」と印刷してあった。箱いっぱいにストロー入れたらそんな数になるのかと驚いた。どんな量だか全く検討がつかないけれど、こんなに腹が立つような重さではないことは確かだ。

というわけで、無事に大学から本をひきあげることはできたのですが、こんなちょっとでフラフラなのに、一体この後どうなってしまうのでしょうか???


コメント (4)
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「単騎、千里を走る。」見ましたの声(中国から)

2006-02-20 13:57:05 | シホのホ(雑記帳)
「単騎、千里を走る。」については、既に2月2日付の記事に記したのですが、そのコメント欄以外にも、私信にもたくさんの感想をいただいています。この映画紹介のきっかけとなった、映画の通訳をつとめた中国人の親友からは、映画を見た息子にせがまれて、息子の友人一家とともに家族で旧正月に現地(雲南省麗江)に出かけてきたと写真が送られてきました。
中国の人はこの映画をどのように見たんだろうかと気になりますが、当の友人は多忙で見ていないとのこと。そんな折、中国江蘇省連雲港市に暮らす徐さんから丁寧な感想メールが届きました。ブログで紹介したいと話したところ、彼から、まだ言葉に自信がないので文章を直して掲載してほしいとのことでした。そのままで十分問題ないのですが、少しだけ「てにをは」に手を入れて御紹介します。

中国江蘇省連雲港市の徐さんの感想
「単騎、千里を走る」という映画は連雲港では14日が初放送でした。昨夜、やっと見に行きました。日本語の対話が多くて、びっくりして、嬉しかったです。良い勉強になりました^^
この映画の主題が深いのか浅いのか簡単には言えません。やはり人間は国が違っても、同じ気持ちを持ってると思います。見ながら、感動されられてしまいました。そして、一晩中、なかなか眠れなくて、いろいろ考えました。
人間として、この世界で生活したら、一番大事な物は何だろうかって迷いました。この映画を見たら、きちんとわかっているじゃないかと思いました。以前、今の世界では、真面目な感情がまだあるだろうかと疑いました。親子の感情以外に、本当の愛情もありますかって神様にも質問しました。
この前、「世界の中心で愛を叫ぶ」という日本のドラマを見たときも、すごく泣きました。そういう「真情」に感動しました。今、「単騎」を見て、高田さん(高倉健さんの出演)は健一さんになにかしたかったのに、最後にはやっとビデオを撮れたのに、もう彼は撮ろうとする気持ちがありません。マスクの後ろは本当のものだと悟りました。いつか皆は全部マスクの後ろにある本当を見せることができますか?難しいですね。
同時に、一人で中国に来た高田さんは中国語ができないのに、愛と知恵で中国人の皆さんと仲良しになりました。楊楊と道に迷った時、こんなに大勢の人が探しに来たのは、人間の真面目な友情じゃないんでしょうか?
張芸謀監督の題材は大体こんな風ですね。彼は普通の都会の生活の映画をぜんぜん作らないみたいですね。いつも中国のまだ発展してないところのことですね。
逵様のお友達は通訳しましたね。その人のお名前も出ましたね。

こんな風に同じ映画を同じ時期に見て感想を言い合えるなんて、10年前では考えられなかったことです。誰かが「心の問題」と言い切って、日中間は最低最悪の状態に持ち込まれている昨今ですが、本当の心の問題とはこういうことであって、それはしっかりとつながっているんじゃないかと思ったりしています。

コメント (2)
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