「昼のクラシック公演 盛衰」という新聞記事が6月13日中日新聞夕刊(名古屋)に5段にわたって載りました。早速励ましの連絡くださった方、わざわざ記事をFAXしてくださった方ありがとうございました。昨夜はちょっとバタバタと過ごしました。
さてその記事、冒頭の「“老舗”が幕を閉じる一方で、新興勢力がファン開拓に果敢な攻め‐。名古屋市内で民間ホール主催のお昼のクラシックコンサートが明暗を分けている。」とあります。
今回のこの記事、私たちのモーニングコンサートをこれまで支えてくださった共催の電気文化会館側への取材だけなのか、未確認ではありますが、私たちに取材はなく、たしかにSKIPとは書かれていません。ですが名古屋という小さな地域で「子育て中の女性に本格的なクラシックを提供」する「ボランティア団体」とくれば、これはSKIP以外にないでしょう。
記事によれば私たちはタイトルの「衰」にあたり、シニア層狙いの企画が「盛」の中で、「子育て世代に的を絞ったコンサート」の「集客は頭打ち」となっています。でもよくよく読めば「盛」の方のコンサートの客入りは「七割の客入りと好調」。その数はSKIPでも十分に集客できている数なのです。
同じ中日新聞には既にこんな記事も掲載されています。
http://homepage3.nifty.com/skip/
書き手によって記事はいかようにも変わります。
書き手は対照的な相手を探し出すときっと書きやすいでしょう。私たちSKIPが子育て世代に絞り込んでいると言ったら、私の母の世代は「私が見えないの?失礼しちゃうわね」と言うことでしょう。午前中の企画が実は年配層にも求められていたことを知ったのはかなり早い時期からで、子育て層から客層が変わったのではありません。専業主婦層が減ってきたのはSKIPのコンサート客ではなく、ここ数年の社会状況そのものではないでしょうか。
16日のコンサートを前に、チケットを買ってくださったお客さまが「私は盛衰の衰に行くのねえ」なんて気分にならないでいただきたいなあと願っています。
この記事を書いた記者さん、どうぞ16日のコンサートにいらして、私たちの「衰」を確認してください。コンサートの後の扉に立って、お客さんの顔をどうぞ見てください。
私たちがこのコンサートを今年でファイナルとしたのは動くスタッフが様々な仕事を得て集まりにくくなったという理由があるのです。
午前中のコンサートならと言っていた私たちの時間はいまほとんどの仲間たちが仕事の有給休暇を削ってきています。私も当日は大学講義を休講にし、夕方の補講にしています。
そうまでして続けてきたのはコンサート後のお客さんの顔があったからなんです。
コンサート直前にこの記事はないよなあと思いながら、私自身を振り返ります。様々な断面を自分の描きたいストーリーに組み立てなおして書くことはしていないか。私の書きたい筋を作っていることを否めません。
自分自身を反省しながら、パソコンに向かうとき、ペンを握る時、今日のこのことを思い出そうと思います。
なんと言われても、SKIPは私のとても大切な出発点です。