ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

「徐福東海」と徐福縁(2014年1月)

2014-01-26 23:09:22 | 徐福伝説
日本日中関係学会のHPには、
「徐福東海」(徐福を通しての日中交流)という私のコーナーがあります。(会員のみの非公開ページ)
昨年はたった3回しか更新することができませんでしたが、
今年はもう少しこまめに更新していきたいと思っています。

また、これまで私が徐福を縁に出会った方々に向けて、
徐福にまつわるお知らせや想いを勝手に送りつけている私通信があります。
こちらは諸連絡のやりとりもあり、双方向になっている部分もありますが、
もっと広く徐福にまつわる話をお知らせしたいと思い、
ここにも一部の方に知らせている徐福にまつわる便りを掲載しておきたいと思います。
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もうすぐ旧暦の新年ですね。江戸時代後期の医師・橘南谿は、紀行文『西遊記』の中で熊野に伝わる徐福伝説に触れ、古老の語る言い伝えとして、十二月晦日に徐福は波田須の磯に着船したと書き留めています。徐福は今日のような寒い冬の海を命がけで渡ってきたのでしょうか。
 
昨年2013年11月、その三重県熊野市で、講演会「現在の徐福をとおして理解できる日中関係と徐福について」(熊野市文化交流センター)を行いました。この演題は熊野市から出されたものでした。
これまで徐福伝説に関してはあちこちでお話しする機会をいただいてきましたが、日中関係がこのままではいけないと多くの人が認識するいま、その中国との関係を徐福という視点から見てみたいという要望は、私自身、いま自分に何が求められているのかを知る良い機会になりました。


12月、韓国済州島西帰浦市で、済州徐福文化国際交流協会主催の第12回徐福文化東亜細亜学術大会が「韓・中・日 不老草の真実究明と文化交流の可能性」をテーマに行われ、座長として招聘いただき、ごく一部ではありますが一年振りに中韓の徐福関係者と再会することができました。
済州徐福文化国際交流協会は役員選挙によって人が変わり、新たな会長は戦争歴史平和博物館館長・李英根さん。彼は日韓の平和への想い強く、済州島にはかつて日本軍が作った地下要塞があるのですが、その要塞跡を私費で保存し博物館にした方です。
大会前日26日に、日本では安倍首相の靖国参拝があり、済州島内でもニュースでくり返しその様子を報道していました。2012年9月、中国で一斉に日中交流行事が中止された時に、中国でその状況に居合わせていた私は、また何かが起こるのではないかと心配しましたが、翌日27日の大会は誰もそのことに触れること無く進められました。


【済州島 徐福展示館にて】「徐福公園」の揮毫は温家宝首相(2007年当時)。現役時代は揮毫を引き受けなかったという彼が、唯一「徐福公園」だけは揮毫したとして紹介されている。

昨年、この時期に中国徐福会より徐福文化貢献賞と徐福文化研究論文賞会長賞(特別賞)をいただいたのですが(告知のみ。2012年9月の大会が延期になり、まだ表彰いただく場がないままです。)、今回、山東省龍口市からいらしていた中国国際徐福文化交流協会の曲玉維秘書長が、済州島で会えるということがわかると、「徐福文化研究特別貢献賞」の証書を持ってきてくださいました。そこには徐福研究と国際徐福文化交流において卓越した貢献をしたと記されています。2011年のものですので、それからお会いできないまま今日まで来ていたのでした。これだけは持って行ってやろうと大きな荷物と一緒に持ってきてくださったのでした。まだまだこうしたものをいただくのは早いことは十分認識していますが、中国の徐福関係者のみなさんからのエールと思い、有り難くいただくことにしました。

そして年が明け、2014年1月、三重歴史研究会の新春講演会にお招きいただき、「徐福伝説-熊野市波田須「徐福の杜」-」と題して、三重歴史研究会ですから熊野の話をたっぷりさせていただきました。会場は四日市市立博物館。
実は波田須の徐福伝承には四日市の人物が関係していることがわかっていたのですが、今日まで調査の糸口がつかめず、そのままになっていた部分がありました。「今日、四日市でお話しすることで何か分かれば良いのですが」と途中触れておいたところ、講演後、お聞きくださっていた博物館長・谷岡経津子様より貴重な情報をいただきました。また会場からも知らなかった事実をお聞きすることができ、久しぶりに徐福の調査が一歩前に進む実感を得ました。
早いうちに調査し、3月17日には東京日本橋の三重テラス(三重県物産館)で熊野の徐福について講演することになっていますので、その時に披露できればと思います。

それでは日本の徐福伝承地から入った情報を。
福岡県八女市山内では、今年も1月20日に「童男山ふすべ」が行われました。新たに山梨県富士吉田の富士山徐福学会から次のような案内がきています。

富士山徐福ライブフェスティバル
日時:2014年2月7日(金)19:00~22:00
場所:富士吉田市下吉田3-16-22 フォーク酒場ジュゲム
会費 1000円(飲み物代金別途)
問合せ先 伊藤 進 rnndg808@ybb.ne.jp

 佐賀県の佐賀県徐福会からは、「徐福東渡2225周記念 徐福長寿館開館20周年記念[徐福論文]募集」の案内が届いています。最優秀賞金20万円、最優秀論文は月刊誌『歴史読本』((株)KADOKAWA)に論文要約を掲載、また2015年5月に佐賀市で開催予定の「佐賀徐福国際フォーラム」(仮)において発表の場を設けるとのことです。

 徐福長寿館開館20周年記念[徐福論文]募集
 テーマ:「徐福の日本渡来に関する科学的研究」
 分野:考古学、歴史学、自然人類学、形質人類学、育種学、航海学、遺伝学など。
 審査委員長:高島忠平(学校法人旭学園理事長、NPO法人佐賀県徐福会副理事長)
 審査委員:金関 恕(天理大学名誉教授、元大阪府立弥生文化博物館館長)
      西谷 正(九州大学名誉教授、九州歴史資料館名誉館長、)
 締切日:2014年11月30日(日)必着
 問合せ先:詳細はNPO法人佐賀県徐福会 澤野 隆までjofuku_saga@yahoo.co.jp

 このように日本各地も徐福は動き始めています。それはきっと中国でも韓国でもそうでしょう。2014年、私もまた徐福とともに動き始める年にしたいと考えています。

 末尾になりましたが、昨秋、新宮の鈴木秀様、今月「童男山ふすべ」直前に、八女の馬渡俊郎様がお亡くなりになりました。おふたりともそれぞれの地域で精力的に徐福に取り組んでいらした方でしたので、その地にもういらっしゃらないということがまだ信じられません。ご冥福をお祈りいたします。
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「師走祭り」が始まりました

2014-01-24 22:43:29 | 百済王伝説
本日2014年1月24日、今年も宮崎県東臼杵郡美郷町神門区で「師走祭り」が始まりました。
「今年も行きますか?」とLINEがLさんからきたのをスタートに、
「いつ帰ってくるー?」と電話を下さったKさん。
社務所に届くはずの「お菓子が届かないぞー」と笑いながら電話を下さったMさん。
「祭りの間、家を空けてるんだけれど、ごめんねー」と連絡くださったのは、いつも深夜にお邪魔するSさん。
今年はサホの大学受験ということで、サホは全然良いよと言ったのですが、
こんな時くらいは母しようと、「師走祭り」行きを諦めたのでした。

そしたら、先ほど嬉しい写メール。
「雰囲気だけー」とKさん。


風がなく、よく燃えていますね。良かった良かった!

逵と確実に会えるのは「師走祭り」と一部の人には言われていますが、
というわけで今年は祭りの間、神門でフラフラしている私はおりませんが、
来年からはきちんと帰りますので、神門のみなさま、そして比木のみなさま、
どうぞよろしくお願いいたします!!

追記:ただいま「師走祭り」の記録を含めた百済王関係の私のこれまでの論文等が
韓国学中央研究院(韓国)の辛鐘遠先生の御好意で翻訳出版準備中です。

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研究業績(メモ)

2014-01-24 22:26:59 | 研究業績ほか(2004年12月~)
【口頭発表:学会】

2014年1月17日 研究発表「高度経済成長期における農家長男の〈危機〉と葛藤」
(日本文化人類学課題研究懇談会:危機の克服と地域コミュニティ「無事を求めつつ、危機と向き合う人びと-枝下用水130年史からみる-」:名古屋大学) 

【社会活動・研究分野】
2014年1月19日 「徐福伝説-熊野市波田須「徐福の杜」-」(三重歴史研究会新春講演会、四日市市立博物館)
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ワタル放浪の旅、カトマンズへ

2014-01-15 00:33:19 | シホのホ(雑記帳)
ほるほる2013年12月17日でお知らせしてから、すっかりワタルの放浪の旅のこと、ほかっていました。
ベトナムのフエからハノイに移り、30時間もの長距離バスでラオスのビエンチャン経由でルアンパバーンへ。
もうこのあたり私にはチンプンカンプンです。
サホが世界地図に付箋を付けて教えてくれています。
それからバンビエン、ビエンチャンとラオスを楽しみ、再びスタート地点のバンコクへ。
年越しはバンコクだったそうです。

年明けてタイを今度は南下、ハジャイに向かいます。
私が25年ほど前、女2人旅をしたコースとここからは同じです。
マレーシアのペナン島、クアラルンプールと移動し、シンガポールへ。
私の頃は列車や車で走りましたが、ワタルたちの選択肢には飛行機もあるようで
それが安い。それにきっと安全。
シンガポールから再びクアラルンプールに戻り、とうとうネパールのカトマンズへ。



いったいどの口が「今回の旅はタイからシンガポールに抜けてみます」なんじゃ!
カトマンズは師匠の長年通っているところだからなんだか知ってる気になっていて、
安心したりしている。
インドのビザがおりるまで、暫くのんびりするのだそうだ。
計画停電の合間を縫って連絡が来た。

私の父からの電話では今日でワタルの旅は50日なんだそうだ。
昨日は義母からワタルの成人を祝う電話をいただいた。
成人式の日をカトマンズで迎えるなんてなんか良いではないか!

というわけで久々のワタルの足跡報告でした。

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2014年1月19日三重歴史研究会新春講演会のお知らせ

2014-01-05 11:15:36 | 徐福伝説
何度も言ってしまいますが、今年のカレンダーは並びが良い!
サホは2日から、つれあいは4日から、だからカレンダーの並びを喜んでいるのは私だけなのですが
私は6日からというわけで、今日まで休み、ありがとうカレンダー!

6日からはあとわずかの大学講義が再開、枝下用水130年史編集会議や
そう、サホのセンター試験(1月18日、19日)の時は、私も17日から頑張らねばなりません。

日本文化人類学課題研究懇談会:危機の克服と地域コミュニティ
「無事を求めつつ、危機と向き合う人びと-枝下用水130年史からみる-」
川田牧人、熊澤美弓、逵志保
日時:2014年1月17日(金)13:30~17:30
場所:名古屋大学文学部110大会議室
(枝下用水編集委員つながりで、こんなこともやっているのです。)

東海日中関係学会公開研究会・賀詞交歓会
「民間交流を通じた日中関係」

日時:2014年1月18日(土)14:00~18:30 公開研究会(14:00~16:45)
場所:名古屋学院大学 栄サテライト(名古屋市中区栄、中日ビル7F)
(こちらはスタッフですが、日中の民間交流がいまこそ必要とおもいます。
是非ご参加ください。熱烈歓迎!)

そして最終日
三重歴史研究会新春講演会
「徐福伝説-熊野市波田須「徐福の杜」-」
日時:2014年1月19日(日)10:00~12:00
場所:四日市市立博物館・講座室(1F)
後援:四日市市教育委員会
問合せ先:市川雄二 Tel.059-358-0743


こちらからは波田須の写真をお送りしたのですが、送られてきたチラシは和歌山県新宮市の徐福公園のものでした。
(講師のことばも文字変換間違いありますが、まあ仕方ないですね。)
「徐福伝説の玄関は新宮」といつもお話ししていることが伝わったのでしょうか?
というわけで、玄関の新宮からじっくり熊野市波田須の徐福伝説を考えてみたいと思います。

以上、一気に頑張ります。
コメント (2)
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