9月23日21:30、新千歳空港から中部国際空港に向かう機内で書いています。
ワタルが帰省したのが9月3日、11日から18日を一緒に中国に行き、
20日から22日をフェリーで北海道へ、
苫小牧から道央自動車道に乗るところを日高自動車道に乗ってしまい(我が愛車のナビのせい)、
沙流川を遡って(これはよかった!)道東自動車道の占冠ICから本別IC
(これも本当は終点まで走るべき。ナビのせいで1つ手前で降りてしまった)、
そこからひたすら白糠までは山道、そして最後は海沿いを釧路まで、約5時間半をひた走り、ようやく釧路へ。
ワタルは「帰ってきたぞー」と声をあげた。
まだ初心者だからと付いて行った私だが、結局自宅から1回も運転せず、
「スピード気を付けて」「わかってる」、「赤だよ」「知ってる」、「左OK」「お母さんうるさい」と嫌がられながら、
それでもあれこれとアホな話やたまに真面目な話、なにより美味しい話に盛り上がった。
23日、今日はワタルから聞かされていた鮭が口の中でとけるお店「鮭番屋」(港のすぐそば)で
鮭といくらの親子丼を食べ(とけた!)、
一度家に戻って、今回ワタルが撮ったたくさんの写真をデータでもらい、
もう一度、今度は和商市場まで送ってもらって、そこでワタルと別れた。
ワタルは夕方から早速アルバイトを入れていて、
でも私が出発するまでは付き合わないと悪いかなあという風だったけれど、
ワタルだって久しぶりに友だちと会いたいだろう。
家にいると「ワックン、自転車貸してー」とか、「おーひさしぶり」なんて友だちが訪ねても来る。
ここがきちんと拠点になってきたんだと思うと、
夏のオープンキャンパスから1年ちょっとで、すっかり北海道人なんだなと感心した。
私だってワタルのせいで何度北海道に来たことか。嬉しいじゃないか!
市場では「なんか顔見たことある」とまで言われた。
釧路で気になっていた古本屋の2階の喫茶店は残念ながらお休みで、ちょっと早く釧路空港に到着。
直行便がないため新千歳空港に飛び、そこで気になっていた函館「あじさい」の塩ラーメンをやっと食べる。
隣の席の家族の特にお父さんがちょっと引いてしまうくらい大きな声で、
「なんでこんなにうまいんだ」「この店は塩ラーメンだ」「血圧あがっても今日は汁を飲むぞ」と感動しまくっている。
そういえば今回の中国、そしてフェリー、この「いいね」「おいしいね」をワタルと言い合えたことが、
一層旅を楽しませてくれたのかもしれない。
「ワタル君がいなくて寂しくない?」とよく言われるけれど、本当に寂しいという気持ちはない。
だってワタルは本当に楽しんでいるようだし、遊びほうけてもいるようだし、
そんな様子近くで見てたら、結構イライラするかもしれない。
それでも帰省中、小学校の頃の担任の先生に会い(そうそう、幼稚園の先生にも会えた)、
ワタルにとってこの先生との出会いは大きかったようだけれど、
先生も教員になって初めての年の教え子が、小学校の先生を目指して教育大に進み、こうして再会するなんて、
「夢みたい」と先生は何度も言っていたそうだけれど、本当にお互い幸せなことだと思う。
先生と話をして大いに刺激を受けたらしい。
自ら「遊んでばかりいちゃいかん」と言っていた。
ワタルとふと中国の話題になった時に、
「コさん(南京でお世話になった)のこと思い出すと、中国のことひどく言う人のこと許せないと思うね」といわれて、
連れていって良かったあと思った。そう、ワタルにもそういう出会いを重ねて欲しいのだ。
空港でサホに約束していたお土産をいくつか買った。しばらく寂しい思いをしてたかな?
今夜からまたいつもの生活に戻ります。
間もなく着陸。今年はいろんな思いも込めて、充実の秋になりそうです。