ほるほる2010年9月3日記事に書きましたように、9月25日の昨日、波田須アートフェスティバルにて徐福伝説の講演をさせていただきました。
会場の集会所は1時間前までは波田須のいまむかしの写真展と農具等の展示会場となっており、こんな形で波田須の方々がイベントに参加していること、その会場の集会所で話をさせていただくのは何とも懐かしく嬉しいものがありました。
2001年11月、集会所に集まっていただき徐福の調査をしたいんですとお話ししたときの写真がこの一枚です。
あれから9年、それでもこの写真の中の何人もの方が「変わらんねー」といいながら会場に足を運んでくださり、最後までおつきあいくださいました。帰りに「さっき掘ってきたから」とサツマイモのお土産、なんていうのもなんだかとっても懐かしく温かく、こういう方たちにたくさん聞かせていただくことができたからいまの自分があることを改めて体感でき、感謝の思いでいっぱいになりました。
そのあとsatoshiさんと若い仲間たちとひたすら美味しい「ほくしょう」へ。ここほんと、美味しさに大将の人柄が添えられてすっかり私はファンなのですが、新しい仲間のみなさんとでいっそう楽しい晩となりました。
翌朝はsatoshiさんといつもの浜峰買い出しをしてから、このあとの待ち合わせ時間までと那智大社の先の女人高野の妙法山阿弥陀寺へ。女人じゃない人と一緒ではありましたが、なんともすてきな隠れた名所で、すっかり熊野を満喫させていただきました。このところ明治40年頃の波田須の木々の種類と太さと長さと値段の調査結果を翻刻していたこともあって、現在ここに立つ木々がどれほどの歴史を持ってここにあるかを感じました。これは改めて報告書を作りたいと思っています。
さてさて早々にsatoshiさんと分かれて徐福公園へ。Yさんと先ずは新宮の徐福を訪ねる。おげんきおげんき!
そのあとは最近見つかった貴重な資料を拝見し、能率よく回れたので夕刻の列車を日曜の臨時便に変更して帰宅しました。
物心ともにまた今回もたくさんのお土産をいただきました。熊野は9年、新宮に至っては20年以上も通っていることになります。それでもいつだって会う人たちは本当に温かく迎えてくださって、夏以降泣きたいほどに(いや、本当に泣いてます)追い込まれている仕事が、ふと「自分が面白いと思うことをやろう」という原点に戻った気がして、あと一週間、頑張ろうという気力がわいてきました。今度の週末は仙台で日本民俗学会です。頑張ります。