誰彼に愛されたくて杉菜生ふ ひよどり 一平
(だれかれにあいされたくてすぎなはう)
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たんぽぽの絮の描くはどんな夢 ひよどり 一平
(たんぽぽのわたのえがくはどんなゆめ)
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今になっても、夢がないわけではない。
しかし、少年や青年の頃の夢とは、すべての面で大きく異なってしまった。
私の場合、夢は現実の壁によって壊され、形も大きさも変わってしまったのだ。
せめてたんぽぽほどの夢は、持ち続けていたいものなのだが・・・・。
皇居の松を撮るつもりで、広場へ出掛けました。
両陛下が三時ごろ戻られると聞いて、待っていました。望遠レンズを持っておらず、とても残念でした。
三時過ぎ、白バイ等の護衛のもと、陛下の車列が二重橋に向かって進んで行きました。
とっさにシャッターを切った一枚です。
手を振っておられる皇后陛下のお顔が、いつものようににこやかでした。
松の芯宮城と言ひ笑はるる ひよどり 一平
(まつのしんきゅうじょうといいわらわるる)
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畏れ多いことながら、私は両陛下とほぼ同じ年配です。
戦地の悲惨さも銃後の苦しさも、それなりに理解できていたつもりです。
あのような日本が、此処まで復活することが出来ました。
兄姉や親以前の世代の人たちには感謝で一杯です。まさに奇跡的な復活でした。
復活エネルギーの核として、皇室の存在をしみじみ感じています。
鷹鳩と化して乙女を囲みたり ひよどり 一平
(たかはととかしておとめをかこみたり)
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冬と言わず春と言わず、浅草の浅草寺界隈は、外人女性の和服姿が多い。
神社仏閣と言えば和服と決めているらしい。貸衣装屋はきっとニコニコ顔。
鳩たちが三人を囲んだが、餌にはありつけなかった。彼女たちはスマホによる自撮りに余念が無く、鳩は眼中になかったのだ。
百円でお神籤を引いた。
大吉。失せ物は出て来るし、待ち人は現れ、結婚はすべてよしとか。病気が治るとあったので、大いに気に入った次第。