若柳つつうと浮子の流れたり ひよどり 一平
(わかやなぎつつうとうきのながれたり)
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花見が盛んな折りでも、じっと浮子を見詰めている人がいるのです。
しかも、釣り竿を持たない男性が三人が加わって、一つの浮子を凝視していました。
傍らの柳の若い枝が、風になびいていました。
見物の男達にとって、浮子の動きにはさほどの興味はなさそう。
つつうと浮子が動きました。
小魚が餌に寄ったのか、それとも風のせいなのか?
私にとっても、どちらでもいいことでした。
昨日まで、多少は疲れましたが、せめて今日の一日はゆるりとしていたいものです。