新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

不審者?

2014年10月14日 16時10分10秒 | 身辺雑記

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   ある日、カメラを提げて、銀座を歩いていました。

   交番の前に差しかかったとき、若いお巡りに呼び止

  められました。

   「何を撮っていたのですか?中身を見せてください」

   孫ほどの年齢の若いお巡りは、かなり居丈高な物

  腰でした。

   「………………?」  

   私は事情が飲み込めません。

   「隠し撮りをしている人がいるって、通報があったン

  です。

  見せてください!」

   「怪しげなモノは撮ってないよ。オレの顔を見て言っ

  てくれ」

   「いや、是非とも見せてください」

   まァ、そんなやりとりをしたのですが、納得してくれま

  せん。

   傍らに年配の警官がいたのですが、知らんプリ。

   近所のビルに知り合いの弁護士事務所があった

  ので、よほど電話しようとも思いました。

   しかし、大人げないと思い、画像を見せてやりまし

  た。

   「ヘンな写真があったかい?」

   「いいえ、問題ありません」

   「じゃァ、これでいいですね」

   「待ってください。通報者の了解を得たいので…」

   そう言いざま、若いお巡りは交番を飛び出しました。

   さすがに温厚(?)な私も腹が立ちました。

   知らんプリの警官に苦情を言いました。

   「お話は分かりますが、ちょっと待ってください」

   年配の警官もそのような調子でした。

   まるで私は、現場教育のたたき台です。

   しばらくして、若いお巡りさんが戻ってきました。

   通報者とは接触できなかったらしかったのです。

   結果として、私は「解放」されました。

   腹が立った私は、問題にしようと思いました。

   でも、馬鹿馬鹿しいので止めました。

   時間が勿体なかった。

   掲げた写真は、その時に撮った中の一枚です。

   もちろん、店の方の了解を得て撮影したものです。

   それ以来の私は、体制側を信じておりません。

   あのとき、しっかりとケジメをつけておくべきだった。

   今はそのように思っています。

   助平じじいに見られるのが身の不徳かな?

 

 

 

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女性攻略法について

2014年10月12日 20時52分44秒 | 身辺雑記

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  阿刀田高の小説が好きで、時折は読んでいる。

  「猫を飼う女」はそんな小説の一つ。

  その中で、主人公の『私』に面白いことを言わせて

  いる。

      またくの話、男が女に接するときには、”国士

      無双`型と”四暗刻`型とがあるようだ。

 

      国士無双は一か八かの危険な賭だ。途中で

      ほかの役にかえるのはむつかしい。

      恋もオール・オア・ナッシング。大胆に、直截

      に、「あなたが好きです」と宣言する。

      断られたら、それでおしまい。あきらめるより

      ほにない。

      もう親しい友だちに戻ることもむつかしい。

      その点、四暗刻は融通がきく。

 

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

      低いところから始めて、ハイエナのように

      油断なく少しずつ高みを狙う。

 

      ・・・・・・最後の狙いが十であるにしても、

      三でも五でも七でも、望みを小さくまとめ 

      る道がある。

      ・・・・・・・・・・・

   ”国士無双`や”四暗刻`は麻雀の上がり手。

   上がれば高い得点となるが、かなり難易度が高く、

   危険度も高い。

   私なら、麻雀自体から引き下がる。

   つまり、始めから戦わない。

   今にしてみれば、戦いは億劫だ。

      もはや勝ち目もない。

 

 

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草の花

2014年10月10日 13時43分46秒 | 身辺雑記

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 秋の草花は、どちらかと言えば、あまり立派でないほうがいい。

 群生しているコスモスは、一つ一つはいじらしく見えながら、群の力を借りて輝いている。

 その点、他の草々に混じって咲くコスモスのほうが、弱々しくていじらしい。

 写真のコスモスは、赤まんまの群の中で、ひっそりと咲いていた。

 遠慮気味で、なんとも哀れだ。

 赤まんまはもとより威張って咲く花ではない。群生はしているが、それぞれ目立たない。

 そんな中のコスモスは、さらに肩をすぼめている。だから愛おしい。

  やすらぎやどの花となく草の花  森 澄雄 

 今は亡き俳人、森澄雄氏の句だ。

 かかる安らいだ心境こそ、秋の日に相応しい。 

 とは言え、「安らぎ」はとかく難しいもの。 

 台風19号がやって来る。とてつもなく凄いらしい。

 荒れずに過ぎ去ってほしい。沖縄付近で、曲がらなくていいではないか。

 

 

 

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九の坂

2014年10月05日 14時21分47秒 | 身辺雑記

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 昨年の9月ごろから、心身の軸にズレが出ていた。

 なんとなくスッキリしなかった。

 親しい友人との間に、不信の風を吹かせたりした。

 本来は包み込まなければいけない相手に対し、喧嘩を売ったり、悲しませたりもした。常の私なら、絶対にしない行為だ。人間性の問題だった。

 勉強していたグループを、すでに脱会した。気持ちが噛み合わなくなったのだ。謂わば、破門されたようなもの。短慮だったのだが、もはや絶対に戻るつもりはない。戻れない。

 身体的にも変調があり、二つの臓器に関し癌を疑われた。

 一つは直ちに切除した。抗癌剤は使用せず、現在、順調に回復中。

 もう一つの疑いについては、入院して精密検査を受けた。つらい検査だったが、幸いにも癌ではなかった。しかし、検査後の回復が遅れ、この頃やっと復調できた。

 数え上げれば、その他にもまだまだ幾つか。

 修復できなくなって関係については、もはやどうにもならない。遠くから、ひたすら詫びるだけだ。

 つまり、この1年間、私にとって大きな変調期だった。

 数年前、従兄が亡くなった。

 「ヤツは『九の坂』を越えられなかったんだなァ」

 葬儀の日、親戚の長老が、ボソリと言った。従兄は79歳であった。

 この一年間、私にはいろいろと不都合なことがあった。しかしこれで、なんとか『九の坂』を越えられたようだ。

 はじめて『九の坂』の話を耳にしたとき、「へえ~?」と、笑い話として受け止めていた。

 今になってみて、『九の坂』を否定していない私がいる。

  70台後半から80台にかけて、体調変化があって当然なのかもしれない。

 私はそれを乗り切ったのだ。 

 もちろん、単に『九の坂』を越えればいいわけではあるまい。

 これからの坂道をこそ、一年一年、強いて言えば「その時、その時」を、誠実にかつ情熱的に生きなければならない。 

 丁寧に丁寧に、悔いが残らないように。

   若い恋人を作ろうか? 

 

 

 

 

 

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コスモス

2014年10月03日 16時00分07秒 | 身辺雑記

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  散歩コースだけの話なのだが、今年の柿や栗は、実に立派な実をつけている。

  反面、私の大好きなコスモスは、すっきりと咲いてくれていない。

  咲き方に落ち着きがない。つまり、チャランポランなのだ。

  もっとも、 落ち着きのなさがこの花の特質と思えなくもない。

  メキシコ原産のこの花が日本に渡来してきたのは、明治の中頃らしい。

  もともとこの花は、根っこが頑丈なワリに、首が弱々しい。

  首が据わっていないから、風がなくても花がユラユラ揺れてしまう。

  その弱々しげなところが、私の好きな要素の一つ。

  花言葉はいろいろある。

  白やピンクのコスモスは、「乙女の純潔」。これは納得できる。

  色が濃くなってきて赤(濃いピンク)となると、「愛情」なのだそうだ。

  人工的な色合いの黄色いコスモスは、「自然の美」だとか。

      もの思ふ形さまざま秋桜    一平

 

 

 

 

 

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