散歩コースだけの話なのだが、今年の柿や栗は、実に立派な実をつけている。
反面、私の大好きなコスモスは、すっきりと咲いてくれていない。
咲き方に落ち着きがない。つまり、チャランポランなのだ。
もっとも、 落ち着きのなさがこの花の特質と思えなくもない。
メキシコ原産のこの花が日本に渡来してきたのは、明治の中頃らしい。
もともとこの花は、根っこが頑丈なワリに、首が弱々しい。
首が据わっていないから、風がなくても花がユラユラ揺れてしまう。
その弱々しげなところが、私の好きな要素の一つ。
花言葉はいろいろある。
白やピンクのコスモスは、「乙女の純潔」。これは納得できる。
色が濃くなってきて赤(濃いピンク)となると、「愛情」なのだそうだ。
人工的な色合いの黄色いコスモスは、「自然の美」だとか。
もの思ふ形さまざま秋桜 一平